ブレクスピプラゾール(英語: Brexpiprazole)は、非定型抗精神病薬の一つ。大塚製薬により開発され、日本国内では、2018年4月18日に「統合失調症」の適応で薬価収載され[11][12]、2023年12月22日、「うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)」の適応が追加された[13][14]。商品名:レキサルティ(Rexulti)で1mg錠、2mg錠が発売されている[12]。
ブレクスピプラゾールは、ドパミンD2受容体およびセロトニン5HT1A受容体に対するパーシャルアゴニスト作用、セロトニン5HT2A受容体、アドレナリンα1B受容体およびアドレナリンα2C受容体に対するアンタゴニスト作用を示す薬剤である[12][14]。大塚製薬が先立って開発したアリピプラゾールと比較して、セロトニン系およびアドレナリン系に作用し、ドパミンD2受容体への刺激作用を弱めた薬理学的特性を持つ[12][14]。薬剤として、薬剤使用に伴う有害事象(代謝性障害[体重増加、高脂血症、糖尿病]と錐体外路症状(アカシジア、遅発性ジスキネジアなど)のリスクの軽減が評価されている[14]。