『フラット・アウト』(Flat Out)は、アメリカ合衆国のジャズ・ギタリスト、ジョン・スコフィールドが1989年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
スコフィールドは当時、1986年よりデニス・チェンバースらと共に活動してきた自身のグループの活動を休止し、アコースティック色やニューオーリンズ・ファンク色の強い音楽性を追求していた[2]。本作ではミーターズの「シシー・ストラット」、ヒューイ・"ピアノ"・スミスの「ロッキン・ニューモニア」といった、ニューオーリンズR&Bの楽曲がカヴァーされている[3]。なお、スコフィールドは過去にニューオーリンズでギグを行った際、本作でサイドマンを務めたジョニー・ヴィダコヴィッチ(英語版)と共演したことがあり、当時の印象に関して「スネアドラムを片手でバンジョーのように演奏して、たった一人でストリートのパレードそのものを体現していた」と語っている[4]。
LPは9曲入りだが[5]、CDは「フラット・アウト」が追加されて10曲入りとなり[1]、曲順も異なる。スコフィールドは本作を最後にグラマヴィジョン・レコードを離れ、ブルーノート・レコードに移籍した[6]。
反響・評価
アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで3位に達した[7]。スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「彼の特徴であるディストーションのかかったサウンドに反して、スコフィールドが演奏するソロの中には、ほぼバップ的と呼んでいいものもある」と評している[6]。
トラック・リスト
特記なき楽曲はジョン・スコフィールド作。
LP
サイドA
サイドB
CD
# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 時間 |
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1. | 「シシー・ストラット - Cissy Strut」(A, Neville, L. Nocentelli, G. Porter, Jr., Z. Modeliste) | | | |
2. | 「シークレット・ラヴ - Secret Love」(S. Fain, P. F. Webster) | | | |
3. | 「オール・ザ・シングス・ユー・アー - All the Things You Are」(O. Hammerstein, J. Kern) | | | |
4. | 「イン・ザ・クラックス - In the Cracks」 | | | |
5. | 「ソフティー - Softy」 | | | |
6. | 「サイエンス・アンド・リリジョン - Science and Religion」 | | | |
7. | 「ザ・ボスズ・カー - The Boss's Car」 | | | |
8. | 「エヴァンズヴィル - Evansville」 | | | |
9. | 「フラット・アウト - Flat Out」 | | | |
10. | 「ロッキン・ニューモニア - Rockin' Pneumonia」(H. Smith) | | | |
パーソネル
トラック・ナンバーはCDに準拠。
脚注
外部リンク
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スタジオ・アルバム | |
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ライヴ・アルバム |
- ライヴ
- シノーラ
- アウト・ライク・ア・ナイト
- ピック・ヒッツ・ライヴ
- Scorched
- アンルート
- Saudades (トリオ・ビヨンド名義)
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コンピレーション・アルバム | |
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関連項目 | |
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