『ビューティフル・イーディス[注釈 1]』(原題:Now Please Don't You Cry, Beautiful Edith)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ローランド・カークが1967年にヴァーヴ・レコードから発表したスタジオ・アルバム。
解説
アトランティック・レコードと正式に専属契約を結ぶ前の作品で、カークのリーダー・アルバムとしては唯一、ヴァーヴ・レコードにより制作された[2][3]。「アルフィー」はバート・バカラックとハル・デヴィッドが共作した曲のカヴァーだが、エンディング近くにはソニー・ロリンズが作曲した同名異曲のメロディも登場する[2]。「ナウ・プリーズ・ドント・ユー・クライ、ビューティフル・イーディス」は、カークの当時の妻イーディスに捧げられた曲である[4]。
Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「カークのグルーヴ・サイドの出発点」「聴き手に『ブラックナス』や『ブギ・ウギ・ストリング・アロング・フォー・リアル』といったアルバムを探求させる手がかりとなり、あらゆる面において、これら2枚のアルバムと同等の価値がある」と評している[5]。
リイシュー
1990年にエマーシー・レコードから発売された再発CDは、1965年のアルバム『リップ、リグ&パニック』との2 in 1であった[6]。2004年には、日本のユニバーサルミュージックにより単体での世界初CD化(この時の邦題は『ビューティフル・エディス』)を果たした[7]。
収録曲
特記なき楽曲はローランド・カーク作。
- ブルー・ロル - "Blue Rol" - 6:11
- アルフィー - "Alfie" (Burt Bacharach, Hal David) - 2:54
- ホワイ・ドント・ゼイ・ノウ - "Why Don't They Know?" - 2:56
- シルヴァーライゼーション - "Silverlization" - 5:01
- フォール・アウト - "Fall Out" - 3:03
- ナウ・プリーズ・ドント・ユー・クライ、ビューティフル・イーディス - "Now Please Don't You Cry, Beautiful Edith" - 4:25
- ストンピン・グラウンド - "Stompin' Ground" - 4:48
- イッツ・ア・グランド・ナイト・フォー・スウィンギング - "It's a Grand Night for Swinging" (Billy Taylor) - 3:09
参加ミュージシャン
脚注
注釈
- ^ 2012年再発CD (UCCU-9950)の表記に準拠。2004年再発CD (UCCV-9196)の帯では『ビューティフル・エディス』と表記されていた。
出典
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スタジオ・アルバム | |
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ライヴ・アルバム | |
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サイドマンとしての参加作品 | |
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