ビスマルク海(ビスマルクかい Bismarck Sea)は、太平洋の南西部のパプアニューギニア近隣にある海域である。名称は、ビスマルク諸島と同じく、ドイツの首相であるオットー・フォン・ビスマルクにちなむ。
南西をニューギニア島に、北から南東にかけてをビスマルク諸島(アドミラルティ諸島、ニューアイルランド島、ニューブリテン島)に囲まれている。南西のダンピール海峡・ヴィティアス海峡(英語版)を通じて、ソロモン海と結ばれている[1]。広さは東西約700km、南北約350km、最大水深は約2,500m[2]である。沿岸の主な町としてはラバウルやマダンなどがある。
第二次世界大戦中の1943年3月3日-4日に、この海域でビスマルク海海戦があった[3]。
国際水路機関(IHO)はビスマルク海の範囲を以下のように定義している[4]。
近年のビスマルク海海底の探査により、硫化物・銅・亜鉛・銀・金を含む層が発見された。それらが浅い、穏やかな海に分布しているので、これらの調査結果は非常に重要である。パプアニューギニアは、国際法に基づきこれらの鉱物の採掘の権利を有する[5]。
座標: 南緯4度 東経148度 / 南緯4度 東経148度 / -4; 148