『バード・オン・ワイヤー』(Bird on a Wire)は、1990年のアメリカ映画。ユニヴァーサル映画創立75周年記念作品として制作された。
ストーリー
15年前に麻薬密輸事件の重要証人としてFBIに保護されたリック。麻薬組織の全容を欺くため証人保護プログラムによって死んだことにされ、各地を転々と移住し現在はガソリンスタンドで自動車整備の仕事をしていた。その事件で逮捕され仮釈放になったソレンソンと、その事件で逮捕を免れ証人であるリックの口封じを企むディッグスに命を狙われ、新任FBI局員の裏切りで証人保護のデータも削除されてしまったリックは、偶然再会した元恋人の女性弁護士マリアンとともに、かつての知り合いをたどりながら逃亡する。
登場人物
- リック・ジャーミン
- 演:メル・ギブソン
- 本作の主人公。元々は室内動物園で働いていた。過去に麻薬がらみの事件に巻き込まれたことがあり、諸事情から死んだこと(リック自身は死んだことになっていたことを知らなかった)にして、現在は「ビリー・レイ」としてガソリンスタンドで働いている。陽気な性格をしており、尻に散弾のかけらを食らっても軽いノリで済ませた。安全確認の仕方が非常にうまく、部屋のドアを開けようとしたマリアンに「チェーンをかけてからドアを開けて、外を確認した方がいい」とアドバイスをして、実際に外で敵が待ち構えていたが、この対策で殺されずに済んだ。
- マリアン・グレイブス
- 演:ゴールディ・ホーン
- 弁護士。ガソリンスタンドで給油しに行くと15年前亡くなったと思われたリックと再会する。リックが亡くなった(と思われた)四か月後に金持ちと結婚をしたが、子供はいないとのこと。リック曰く、昔はノーパン派だったらしい。リックに勝るとも劣らぬほどに陽気な性格で、命を狙われた後でも、助かった高揚感もあり、ふざけることがある。
- ユージーン・ソレンソン
- 演:デビッド・キャラダイン
- 元悪徳麻薬取締官。15年前リックの裏切りで懲役20年を言い渡されたが、刑務所から仮釈放され、ディッグスと一緒に車に乗る。動物園で最終決戦の時、切れたつり橋に掴まっていたがソレンソンの下にいたリックに電流フェンスの電流を流され落とされた。
- アルバート・ディッグス
- 演:ビル・デューク
- 麻薬組織の関係者で、体の大きい男性。動物園でライオンのいる檻に閉じ込められ、隣の檻に避難するが、今度はそこにいた虎に襲われる。
- ジョー・ウェイバーン
- 演:スティーヴン・トボロウスキー
- 新任FBI局員。しかし正体はソレンソンのスパイで、コンピューターからリック・ジャーミンに関する記録をフロッピーディスクにコピーし、サーバから全削除した。
- レイチェル・ヴァーニー
- 演:ジョーン・セヴェランス
- リックの元彼女。牧場に住んでいる。リックの尻の弾の摘出手術をして、ソレンソンの手下がヘリで牧場を襲撃するがショットガンで応戦する。
- マーヴィン
- 演:ハリー・シーザー
- ガソリンスタンドの経営者。リックを追って来たソレンソンに巻き込まれた形でショットガンで射殺される。
- ルー・ベアード
- 演:ジェフ・コーリー
- リックの知人でFBIの元担当者。ソレンソンたちが自宅に嗅ぎつけて来たとき、モリーと一緒にキッチンの地下室に隠れる前にリックへ、かつてリックが働いていた「動物園に行け」と告げた。
- モリー・ベアード
- 演:フローレンス・パターソン
- ルー・ベアードの親戚。
- タカワキ
- 演:クライド・クサツ
- リックの尻の応急処置に氷を取りに行ったマリアンと出会い、「君のパーティに誘ってくれ」と頼む。
キャスト
- テレビ朝日版:初回放送1993年10月24日『日曜洋画劇場』
- その他:石森達幸、千田光男、さとうあい、伊藤和晃、高宮俊介、叶木翔子、大橋世津、神谷和夫、小室正幸、笹岡繁蔵
- 演出:蕨南勝之、翻訳:宇津木道子、調整:山田太平、効果:遠藤堯雄
スタッフ
脚注
外部リンク
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