ハモーサ (Hermosa[1]) はアイルランドの競走馬である。主な勝ち鞍は2019年の英1000ギニー(GI)、愛1000ギニー(GI)。
2018年6月にカラ競馬場で初出走。初戦は4着に敗れたが、翌月の未勝利戦で初勝利を挙げる。デビュータントステークスでは6着、モイグレアスタッドステークスでは3着と、いずれもスキッタースキャッターの後塵を拝した[2]。
デビュー5戦目のウェルドパークステークスをライアン・ムーアとの初コンビで制し、重賞初制覇。しかし、その後はフィリーズマイル、クリテリウム・アンテルナシオナルで連続して2着となり、全姉ハイドレンジアと同じく2歳時はあと一歩のところでG1に手が届かなかった[2]。
前哨戦を使わず休み明けで出走した英1000ギニーでは15倍のオッズがつく伏兵の位置付けだったが、ウェイン・ローダンとのコンビでハナを奪うと、そのままゴールまで押し切って優勝。エイダン・オブライエン調教師は前日の英2000ギニーもマグナグレシアで制しており、自身4度目の英2000ギニー&英1000ギニーの同一年ダブル制覇(ギニーズダブル)を達成した。続く一戦として英オークスへの出走が一時有力視されたが[3]、最終的にはライアン・ムーア騎乗で愛1000ギニーに出走し、4馬身差の圧勝で史上4頭目の英愛1000ギニー制覇を達成した[4]。
愛1000ギニー後、オブライエン師はフランスのディアヌ賞(仏オークス)への出走を表明していたが[4]、これを回避してロイヤルアスコット開催のコロネーションステークスに参戦[5]。マイルG1・3連勝を狙ったが、フランスから参戦したウォッチミーの大駆けを許し、2着に惜敗した。日本のディアドラが勝利したナッソーステークスにも1番人気で出走していたが、直線で急激に失速して大差の最下位に沈んだ。オブライエン師は「馬場とペースが合わなかった」と敗因を語った[6]。実績のあるマイル路線に戻り、姉ハイドレンジアとの姉妹制覇が懸かったメイトロンステークスではイリデッサに3/4馬身及ばず、2着に敗れた[7]。
10月5日のサンチャリオットステークスでブービーの8着に敗れ、同レースを最後に現役を引退した[8]。
以下の内容は、Racing Post[2]の情報に基づく。
2020年から繁殖入り。同時に引退が発表された僚馬マジカルと同じく、初年度はノーネイネヴァーが交配相手となることが発表された[8]。