スージー・ヴォルフ

スージー・ヴォルフ
Susie Wolff
MBE
スージー・ヴォルフ (2019年)
基本情報
国籍 イギリスの旗 イギリス
生年月日 (1982-12-06) 1982年12月6日(42歳)
出身地 スージー・ストッダート(旧姓)
Suzanne Stoddart
スコットランドの旗 スコットランド
オーバン
親族 トト・ヴォルフ(夫)
基本情報
DTMでの経歴
所属 ミュッケ・モータースポーツ英語版
パーソン・モータースポーツ英語版
活動時期 2006-2012
車番 24
出走回数 73
優勝回数 0
ポールポジション 0
ファステストラップ 0
シリーズ最高順位 13位 (2010)
過去参加シリーズ
2002-04

2005
イギリス・フォーミュラ・ルノー英語版
イギリス・F3

スージー・ヴォルフSusie Wolff 旧姓:ストッダート Stoddart, MBE 1982年12月6日 - )は、イギリススコットランド出身の女性元レーシングドライバー。2006年からドイツツーリングカー選手権に参戦している。2012年にウィリアムズF1チームと開発ドライバーとして契約した[1]

2011年10月にドイツツーリングカー選手権(DTM)やF3メルセデスのプログラムを運営するHWAの共同オーナーであり、当時ウィリアムズF1の常務取締役であったトト・ヴォルフと結婚し、スイスエルマティンゲンに居住する[2][3]

経歴

カート

その経歴はカートレースから始まった。1996年にはイギリス女性カートドライバー・オブ・ザ・イヤーに選出された。1997年は多くの異なったカテゴリに参加し、その多くでトップを獲得した。彼女は24回中東カート選手権、スコットランド・ジュニアインターコンチネンタル「A」およびスコットランド・オープンジュニアインターコンチネンタル「A」カテゴリーのタイトルを獲得し、イギリス女性カートドライバー・オブ・ザ・イヤーに再び選出された。

1998年に彼女はイギリス・ジュニアインターコンチネンタル「A」カテゴリにステップアップし、ランキング10位となった。またフェデレーションカップ・ユーロピアン・インターコンチネンタル「A」選手権にも参加し、11位となる。同年再びイギリス女性カートドライバー・オブ・ザ・イヤーに選出された。

1999年、彼女はイギリス・フォーミュラ「A」選手権に参加し13位となる。また、フォーミュラ「A」世界選手権では34位となり、この年もイギリス女性カートドライバー・オブ・ザ・イヤーに選出された。2000年にはイギリス国内選手権でランキング10位となり、世界選手権では15位となった。この年は世界トップ女性カートドライバーに選出された[4]

フォーミュラ

ジュニアフォーミュラ~DTM

2001年の冬期シリーズのみの参戦を機に、2002年からは2004年までフォーミュラ・ルノーにフル参戦した。 2002年は目立った活躍をせずに終わったものの、2003年は表彰台1回獲得で年間9位、2004年は同3回で5位とまずまずの戦績を残した。

2005年にはイギリス・フォーミュラ3選手権にステップアップ。ただし、足首の怪我により2戦のみの出走でランキング18位に留まった。

2006年からはドイツツーリングカー選手権に活動の場を移し、2012年までレギュラードライバーとして出走。 しかし、5年目の2010年に2度の7位入賞を記録した以外は全レースを通じてノーポイントに終わる。

F1

2012年から、夫のトト・ヴォルフが常務取締役を務めるウィリアムズと技術開発ドライバーとして契約した[5]

2014年イギリスGPドイツGPのフリー走行でグランプリウィークにマシンを走らせた。F1公式セッションに出走した女性ドライバーは1992年ジョバンナ・アマティブラバム)以来となった。なお、この際はバルテリ・ボッタスのマシンを使用している。

2015年はテストドライバーに昇進した[6]。この年の第2戦マレーシアGPでは負傷を抱えていたボッタスが出走するか微妙な状況が続き、代役としてヴォルフのデビューが噂された。リザーブドライバーがおらず、事実上はヴォルフがレギュラー2人に次ぐ3番手の地位にあったことも報道に拍車をかけた。しかしウィリアムズはそのリザーブとしてエイドリアン・スーティルと急きょ契約し、また最終的にはボッタスが回復したためヴォルフの参戦は幻に終わる。

2015年11月、モータースポーツ競技からの引退を表明した[7]

引退後

引退後の2017年4月、第1子を出産[8]

2018年フォーミュラEに参戦するヴェンチュリー・レーシングのチーム代表に就任。2022年1月には同チームの最高経営責任者(CEO)に昇格するが[9]、同年8月にはCEOを辞任しチームを離れた[10]

2023年3月、女性ドライバー限定レースとして同年より発足するF1アカデミーのマネージングディレクターに就任した[11]

レース戦績

略歴

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2002 フォーミュラ・ルノーUK英語版 チーム・DFR 11 0 0 0 0 45 18位
2003 モタワールド・レーシング 17 0 0 0 1 215 9位
2004 コムテック・レーシング・ウィズ・ダッカムス英語版 20 0 0 0 3 284 5位
2005 イギリス・フォーミュラ3 アラン・ドッキング・レーシング英語版 2 0 0 0 0 2 18位
2006 ドイツツーリングカー選手権 ミュッケ・モータースポーツ英語版 10 0 0 0 0 0 17位
2007 10 0 0 0 0 0 20位
2008 パーソン・モータースポーツ英語版 11 0 0 0 0 0 18位
2009 10 0 0 0 0 0 16位
2010 11 0 0 0 0 4 13位
2011 10 0 0 0 0 0 18位
2012 フォーミュラ1 ウィリアムズF1チーム 開発ドライバー
ドイツツーリングカー選手権 パーソン・モータースポーツ 10 0 0 0 0 0 22位
2013 フォーミュラ1 ウィリアムズF1チーム 開発ドライバー
2014 ウィリアムズ・マルティーニ・レーシング テストドライバー
2015

イギリス・フォーミュラ3・インターナショナル・シリーズ

チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 順位 ポイント
2005年 アラン・ドッキング・レーシング ダラーラ・F305 無限ホンダ DON
1

9
DON
2

11
SPA
1
SPA
2
CRO
1
CRO
2
KNO
1
KNO
2
THR
1
THR
2
CAS
1
CAS
2
MZA
1
MZA
2
MZA
3
SIL
1
SIL
2
SIL
3
NÜR
1
NÜR
2
MON
1
MON
2
SIL
1
SIL
2
18位 2

ドイツツーリングカー選手権

チーム 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 順位 ポイント
2006年 ミュッケ・モータースポーツ AMG・メルセデス C-Klasse 2004 HOC
10
LAU
15
OSC
15
BRH
16
NOR
14
NÜR
Ret
ZAN
12
CAT
15
BUG
13
HOC
9
17位 0
2007年 AMG・メルセデス C-Klasse 2006 HOC
Ret
OSC
16
LAU
12
BRH
16
NOR
16
MUG
10
ZAN
17
NÜR
18
CAT
Ret
HOC
14
20位 0
2008年 パーソン・モータースポーツ AMG・メルセデス C-Klasse 2007 HOC
16
OSC
14
MUG
15
LAU
17
NOR
10
ZAN
15
NÜR
12
BRH
19
CAT
Ret
BUG
12
HOC
Ret
18位 0
2009年 AMG・メルセデス C-Klasse 2008 HOC
Ret
LAU
11
NOR
10
ZAN
11
OSC
10
NÜR
11
BRH
13
CAT
15
DIJ
14
HOC
16
16位 0
2010年 HOC
11
VAL
10
LAU
7
NOR
15
NÜR
Ret
ZAN
15
BRH
Ret
OSC
10
HOC
7
ADR
14
SHA
11
13位 4
2011年 HOC
12
ZAN
12
SPL
13
LAU
DNS
NOR
13
NÜR
14
BRH
14
OSC
Ret
VAL
11
HOC
15
18位 0
2012年 AMG・メルセデス C-Coupé HOC
12
LAU
21
BRH
20
SPL
14
NOR
Ret
NÜR
17
ZAN
12
OSC
Ret
VAL
13
HOC
13
22位 0

フォーミュラ1

エントラント シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 WDC ポイント
2014年 ウィリアムズ FW36 メルセデス
PU106A Hybrid 1.6 V6 t
AUS MAL BHR CHN ESP MON CAN AUT GBR
TD
GER
TD
HUN BEL ITA SIN JPN RUS USA BRA ABU - -
2015年 ウィリアムズ FW37 メルセデス
PU106B Hybrid 1.6 V6 t
AUS MAL CHN BHR ESP
TD
MON CAN AUT GBR
TD
HUN BEL ITA SIN JPN RUS USA MEX BRA ABU - -

脚注

  1. ^ Elizalde, Pablo (11 April 2012). “Susie Wolff joins Williams as development driver”. Autosport (Haymarket Publications). http://www.autosport.com/news/report.php/id/98699 11 April 2012閲覧。 
  2. ^ “Susie Stoddart and Toto Wolff married”. Deutsche Tourenwagen Masters (ITR e.V.). (17 October 2011). http://www.dtm.com/newsausgabe.php?id=10720 21 October 2011閲覧。 
  3. ^ Noble, Jonathan (20 November 2009). “Williams sells stake in team”. Haymarket Publications. http://www.autosport.com/news/report.php/id/80242 20 November 2009閲覧。 
  4. ^ About Susie”. Susie Stoddart (22 May 2009). 22 May 2009閲覧。
  5. ^ F1用語集(スージー・ヴォルフ)
  6. ^ “スージー、テストドライバーに昇進”. ESPN F1. (2014年11月28日). http://ja.espnf1.com/williams/motorsport/story/186255.html 2014年12月14日閲覧。 
  7. ^ "スージー・ウォルフ、レースからの引退を発表". オートスポーツweb. (2015年11月4日) 2016年4月13日閲覧。
  8. ^ トト・ヴォルフ&スージー・ヴォルフ夫妻に第1子誕生 - F1-gate.com 2017年4月12日
  9. ^ フォーミュラE ROKITベンチュリーのCEOにスージー・ヴォルフが就任 - EVRacing.jp 2022年1月10日
  10. ^ スージー・ウォルフがベンチュリ代表を辞任へ「最も成功した1年とともに、私も旅を終える」 - オートスポーツ・2022年8月22日
  11. ^ 女性ドライバー限定の新シリーズ『F1アカデミー』のマネージングディレクターにスージー・ウォルフが就任 - オートスポーツ・2023年3月2日

外部リンク

Strategi Solo vs Squad di Free Fire: Cara Menang Mudah!