シルビオ・モーザー(Silvio Moser, 1941年4月24日 - 1974年5月26日[1][2])は、スイスのレーシングドライバー、F1ドライバーである。愛称は「Big Silv」[3][4]。
経歴
チューリッヒ出身。1961年からレース活動をスタートさせ[3][4]、ヒルクライムやフォーミュラジュニア、F3などに出場[4]。1967年、イギリスGPでプライベートチームのクーパーを駆ってF1デビュー。翌1968年はマシンをブラバムに変更、オランダGPで5位に初入賞する。
1969年からは自らのチーム、"シルビオ・モーザー・レーシングチーム"で出走。1970年はマシンをグリエルモ・ベラシが製作したベラシに替え6戦に出走するが、決勝に進出したのはオーストリアGPだけで、それ以外のレースは予選落ちに終わる。1971年はジョリークラブ・スウィッツランドからイタリアGPに出走したのみで、予選22位からスタートしてリタイヤに終わった。この年以降はF2レースでの活動が主になる。
1972年からはスポーツカーレースにも参戦を開始。1973年のタルガ・フローリオでは5位に入賞する[5]。1974年はブラバム・BT42で再びF1に参戦することを計画していた[4][6]が、後述の事故のため中止された。
事故死
4月25日に開催されたモンツァ1000kmの144周目[3]に、モーザーがドライブしていたローラ・T294がコース脇に止まっていた別のマシンと衝突[3]。この際シートベルトを着用していなかったためステアリングに頭部を強打し[6]、ヘルメットが割れるほどの衝撃を受け[3]重傷を負った。一旦ミラノの病院に収容された後、スイス・ロカルノの病院に転院した[3]が、意識不明のまま約一か月後の5月26日に死亡[2][3]。33歳没。
F1での年度別成績
脚注
関連項目
外部リンク