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シネマアイリス

シネマアイリス
CINEMA IRIS
シネマアイリス
地図
情報
正式名称 シネマアイリス
完成 1996年
開館 1996年5月24日
開館公演スモーク
カストラート
客席数 71席
設備 ドルビーデジタル5.1ch、DLP
用途 映画上映
運営 有限会社アイリス
(代表:菅原和博)
所在地 040-0011
北海道函館市本町22-11 グリーンエステート1階
位置 北緯41度47分26.3秒 東経140度45分10.1秒 / 北緯41.790639度 東経140.752806度 / 41.790639; 140.752806座標: 北緯41度47分26.3秒 東経140度45分10.1秒 / 北緯41.790639度 東経140.752806度 / 41.790639; 140.752806
最寄駅 函館市電五稜郭公園前停留場
最寄バス停 函館バス「五稜郭」停留所
外部リンク http://www.cinemairis.com/
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函館市民映画館シネマアイリス(はこだてしみんえいがかんシネマアイリス、CINEMA IRIS)は、北海道函館市にある映画館ミニシアター)。五稜郭公園の近くにある。運営は有限会社アイリスであり、コミュニティシネマのひとつとされる。

沿革

  • 1996年 - 函館市民映画館シネマアイリスが開館
  • 2017年 - 館内のシートを新装[1]

データ

歴史

『LOFT ロフト』(2006年)と『トウキョウソナタ』(2008年[2])上映時に来館した黒沢清監督

1990年代前半には函館市で営業していた各映画会社の直営館が次々と閉館し、1993年には大森町の老舗劇場である巴座も閉館。菅原和博を代表とする市民団体は自主上映の場を奪われ、函館市民470人の出資を得て常設映画館の開館を目指した[3]。1996年5月24日、五稜郭公園近くの函館市繁華街に函館市民映画館シネマアイリス開館。1992年に開館したシアターキノ(札幌市)に次いで北海道で2番目のミニシアター / コミュニティシネマとなった。開館初日の上映作品は『スモーク』(ウェイン・ワン監督)と『カストラート』(ジェラール・コルビオ監督)。開館初年度の1996年には『トレインスポッティング』(ダニー・ボイル監督)が大ヒットした[4]。函館市出身のシンガーソングライター・村岸カンナは中学卒業時の1998年3月に上映された『萌の朱雀』(河瀬直美監督)を見たという[5][6]

開館時には函館市に4館の映画館が存在したが、ひとつまたひとつと閉館し、シネマアイリスとJR函館駅前のシネマ太陽函館(4スクリーン)のみとなった。開館当初のシネマアイリスはミニシアター系の作品のみを上映していたが、やがて子どもの長期休暇には子ども向けアニメ映画なども上映するようになり、シネコンでは上映されない旧作名画なども上映するようになった。2006年の『LOFT ロフト』公開時には黒沢清監督がトークショーを行い、篠原哲雄監督は自作の公開時に毎回来館している[4]。2006年5月24日には開館10周年を迎え、高峰秀子(函館市出身)と成瀬巳喜男を特集上映した[7]。2008年12月6日、松竹映画『おくりびと』(滝田洋二郎監督)で上映本数1,000本目を達成[8]。翌年春に同作が日本アカデミー賞アカデミー外国語映画賞を受賞したこともあって、約3ヵ月に及ぶロングランの他、再上映もする程の大ヒットとなった[9]

2009年には代表の菅原らが『海炭市叙景』(函館市出身の佐藤泰志原作)の映画化を企画し、函館ロケが行われた作品は2010年秋に公開された[3][10]。2013年には同じく佐藤泰志原作の『そこのみにて光輝く』の映画化も企画し、やはり函館ロケを行って2014年春に公開された[11][12]。『そこのみにて光輝く』はモントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞するなど高く評価され、シネマアイリスではアンコール上映も行われた。2010年には地域商店街活性化事業の一環としての補助金を受けてデジタル上映及び3D上映設備を設置した。

脚注

  1. ^ 半澤孝平 (2017年3月22日). “市民映画館アイリス シート新装”. 函館新聞. https://digital.hakoshin.jp/news/national/18556 
  2. ^ “黒沢清監督がトークショー…遺愛女子中・高で「トウキョウソナタ」上映会”. 函館新聞 (函館新聞社). (2008年11月12日). http://www.ehako.com/news/news2008a/3348_index_msg.shtml 2016年6月22日閲覧。 
  3. ^ a b “ほっかいどう映画館グラフィティー「シネマアイリス」(函館市)”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞北海道支社). (2013年5月31日). オリジナルの2014年9月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140924062325/http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20130531011170001.html 2014年9月21日閲覧。 
  4. ^ a b シネマアイリス”. 港町キネマ通り (2007年8月). 2014年9月21日閲覧。
  5. ^ 上映作品リスト 1998年”. シネマアイリス. 2014年12月5日閲覧。
  6. ^ 村岸カンナ (2008年11月8日). “映画は映画館で見たい!”. カンナオフィシャルブログ. アメーバブログ. 2014年12月5日閲覧。
  7. ^ “市民に愛され10周年…シネマアイリス”. 函館新聞 (函館新聞社). (2006年5月12日). http://www.ehako.com/news/news/7102_imode_msg.shtml 2014年9月21日閲覧。 
  8. ^ 1,000本目の上映日はいつ?予想クイズ結果発表”. NEWS. シネマアイリス (2008年12月6日). 2014年9月21日閲覧。
  9. ^ “おくりびと18日から再上映…シネマアイリス”. 函館新聞 (函館新聞社). (2009年4月15日). http://www.ehako.com/news/news2008a/4145_index_msg.shtml 2014年9月21日閲覧。 
  10. ^ ほっかいどう元気びと 3月25日放送”. 北海道放送 (2012年3月25日). 2016年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月21日閲覧。
  11. ^ “監督賞、原作者の墓前に報告 映画「そこのみにて光輝く」、企画の男性が函館で”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年9月12日). オリジナルの2014年9月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140924062252/http://www.hokkaido-np.co.jp/news/entertainment/562338.html 2014年9月21日閲覧。 

外部リンク

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