SG(エスジー)は、アメリカ合衆国のギブソン社が1961年のニューモデルとして発表したエレクトリック・ギター。名称の「SG」はSolid Guitar、ソリッド・ギターの意。
1959年後半、それまで「レスポール・モデル」の名でラインナップされていたシリーズのうち、廉価版のジュニア、スペシャル、TVなどの一部が、レス・ポール氏の名称を冠しない「SG」の名で出荷される[要出典]ようになる。1961年にはレスポールシリーズ全体(スタンダード、カスタム等)がフルモデルチェンジとなり、現在一般的に「SG」と呼ばれるスタイルに置き換えられた[1]。さらなる小型化、薄型化と軽量化、抱えやすさと弾きやすさ、そしてコスト削減を狙ってボディーはマホガニーの一枚板となり、ネック全体がボディから飛び出したダブルカッタウェイの、より未来的なデザインとなった。ボディ両面のエッジ部分には、斜めに削られる加工が施された(ベベルド・エッジ)。「スタンダード」および「カスタム」には、ES-355などで採用されていた“スウィング・アウェイ・プル・サイドウェイ・トレモロ”が装備された。
当初は「新型レスポール」として発売されたこのモデルは、レス・ポール氏の助言や嗜好に基づかないギブソン独自のデザインであった。レスはこれを快く思わず、1963年頃に氏との契約は終了する。以後このシリーズは「SG」と総称されるようになった。
ボディとネックのジョイント方式は60年代後半まで試行錯誤が続けられ、複数の仕様が存在している。また、ボディ・エッジの落とし方、ネックグリップの幅や厚さなども年代によって差異がある。1966年半ばからはピックガードが大型化され、ピックアップはストラトキャスターのようにピックガードから吊り下げられる、より簡易に製造できる仕様になった。
当初はレスポールとして発売されたギターであり、レス・ポール&メリー・フォードのレコードジャケットには、レス・ポールがSGを抱えた写真も存在する。しかしレス・ポール本人はこのギターを自身のシグネイチャー・モデルとしては認めなかった[2]。
従来のレスポール・モデルから設計を全面的に刷新した1961年より、「レスポール・カスタム」、「レスポール・スタンダード」、「レスポール・ジュニア」、SG-TV、SGスペシャルというラインナップが用意された。スペシャル、ジュニア、スタンダードは同じボディが使われた。メロディーメイカー、EB(ベース)も、SGスタイルに移行した。
レスポールモデル・リイシューが販売される1960年代末期からはモデルも増え、材や形状も大きく変わり独自の展開が図られたが、コスト削減がゆき過ぎたこの時期のモデルは短命に終わる。しかしながら、その後も様々なスペシャル・モデルが作られ、SGというギター自体は発売以来一度も生産終了していない。以下に1970年代以降作られた、その他のSGのモデルを挙げる。
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