オモス(英: Omos、男性、1994年5月16日 - )は、ナイジェリア系アメリカ人のプロレスラー、バスケットボール選手。本名はトルロプ・ジョーダン・オモグビン(英: Tolulope Jordan Omogbehin)[1]。元々カレッジ・バスケットボール選手であったが、2019年1月にWWEと契約。現在WWEのアクティブロースター内で最も身長が高いレスラーである[2]。ニックネームは「ナイジェリアの巨人(The Nigerian Giant)」[3]。
1994年にナイジェリアのラゴスで生まれた。子供の頃は芸術家になるのが夢で、一日中絵を描いて過ごしていたという。高身長なのは子供の時からであり、11歳の時に既に185cmほどあったが、そこからさらに伸び15歳時には210cmになった[4]。
元々習っていたスポーツはテニスであったが、13歳の時に彼の体格を見たテニスコーチから転向を勧められ、当時は興味のなかったバスケットボールを習い始め、頭角を現していく[5]。
15歳のときにはバスケットボールの奨学金を手にし、名門高校でプレイするため単身アメリカへと渡る。当初は母親と弟も同行する予定であったが、移民手続きのトラブルによりそれは実現せず、以降も母親らはナイジェリアでの生活を続けている[6]。
バージニア州の高校ではケビン・デュラントを指導したコーチのもとでバスケットボールを続け[7]、大学時代もカレッジ・バスケットボール選手として活動。サウスフロリダ大学、モーガン州立大学、NCAAディビジョンIIのキング大学などでフォワードとしてプレーした[8]。
2019年1月にWWEと契約したことが発表され、同年7月にはハウスショーでプロレスデビューを果たす[9]。
その後数ヶ月間ハウス・ショーで試合経験を積んだ後、2020年6月に戸澤陽が率いる忍者集団のサプライズ・メンバーとしてWWEのTV番組デビュー。"ジャイアント・ニンジャ"として短期間活動した[10]。
2020年末ごろからは、ヒールとしてAJスタイルズと行動を共にし始め、2021年のレッスルマニア37ではそのAJスタイルズとロウ・タッグチーム王座を獲得[11]。 これが自身キャリア初の戴冠となり、その年のサマースラムまで約4ヶ月間王座を防衛した[12]。このタッグチームは2021年12月に両者が仲違いしたことで解散したが、翌月に組まれたAJスタイルズとのシングル形式の遺恨戦にはオモスが勝利している[13]。
2022年、レッスルマニア38にてボビー・ラシュリーと対戦するも敗北。これが自身初のピンフォール負けとなった[14]。レッスルマニア39ではブロック・レスナーと対戦し、敗北している。
2025年1月1日、プロレスリング・ノアに参戦し、ジャック・モリスとのタッグで丸藤正道&杉浦貴組を破りGHCタッグ王座を獲得した。
・英語、フランス語、およびナイジェリアの公用語であるヨルバ語の3カ国語を話すことができる[15]。
・ナイジェリアで放送されていた『るろうに剣心』をきっかけとしアニメ好きになり[16]、同僚であったリコシェはオモスの薦めで『呪術廻戦』を見始めたという[17]。
・2023年6月に高校時代から交際していた医師のシャイアン・クエイリー(Cheyenne Quailey)と結婚した[18]。