株式会社ウルトラ・ヴァイヴ(ULTRA-VYBE, INC.)は、日本のインディペンデントのレコード会社、出版社である。旧商号をSFC音楽出版株式会社(エスエフシーおんがくしゅっぱん-)といい、その当時、「ソリッドレコード」というレコードレーベルを運営していたことでも知られる。
概要・略歴
ソリッドレコードの時代
1986年(昭和61年)2月3日、『季刊リメンバー』を編集・発行していた高護が「SFC音楽出版株式会社」として設立した。同日、ジャックスのLPレコードのアルバム『リアリゼイション』をリリースし、レコードレーベル「ソリッドレコード」をスタートした[1]。
初期のソリッドレコードは、はっぴいえんど、はちみつぱい、頭脳警察などの未発表音源等のリイシュー、休みの国やザ・フォーク・クルセダーズの廃盤の発掘と再発売、梅木マリ、ダニー飯田とパラダイスキング、スリーファンキーズ、弘田三枝子等の音源発掘を積極的に行った[1]。また、1988年(昭和63年)には、パール兄弟のサエキけんぞうや窪田晴男やビブラストーンの沖山優司らが書き下ろし、平山みきらが歌うという企画盤『ソリッドレコード夢のアルバム』をリリースした[1][2]。
1989年(平成元年)には、ヒップホップ専門のBPMレーベルで「President BPM」としての活動を終えた近田春夫が、同レーベルから、近田の率いる新バンド・近田春夫&ビブラストーン(のちのビブラストーン)のデビューアルバム『Vibra is Back』をリリースした[3]。また、1991年には、MEN'S 5のデビューアルバム『裏メンズ5』をリリース[4][5]、近田を中心とした独自の音楽世界に活動と発表の場を提供した。
ソリッドレコードは、山下達郎がアメリカのライノ、イギリスのエイスと並ぶ、「良心的なマイナー・レーベル」に数えるほどの「良心的」レーベル[1]として活動を続けたが、1992年(平成4年)3月25日 、一旦活動を休止した[1]。
ウルトラ・ヴァイヴの時代
2000年(平成12年)1月1日、商号を「株式会社ウルトラ・ヴァイヴ」に改称した[1]。カルチャー誌『HOTWAX』を編集・発行、70年代を中心とした日本映画、和製ロック、歌謡曲の発掘と紹介を行い、同社のディストリビューション事業部では、「SWEET REPLIES」というレーベルでインディペンデントのアーティストのレコードリリースを支援している[5]。
現在、東京・下北沢にカフェ「mona records」(店長行達也[6])も経営[5]。
データ
関連項目
註
外部リンク