ウイユ (Houilles)は、フランス、イル=ド=フランス地域圏、イヴリーヌ県のコミューン。
セーヌ川の湾曲部にあるウイユは、ほぼ全体が都市化されている。パリの北西およそ8kmにある。
ウイユの地には、メロヴィング朝時代から人が住んでいた。12世紀の地名はHollesであった。カトリックのサン=ニコラ教会の建立は12世紀にさかのぼる。
14世紀、ウイユは監視塔が付き4つの門を備えた城壁に囲まれていた。16世紀終わりまで採石が行われていたが長く続かなかった。このため、使用されなくなった採石場にキノコが植えられた。キノコ栽培は現代まで続けられていた。
1598年、ユグノー軍がウイユに立てこもった。アンリ3世、アンリ4世、ルイ13世、ルイ14世はウイユの平野で狩をしていた。1648年と1686年の2度、謎の疫病に見舞われた。
1841年にやってきた鉄道は村を変えた。パリ郊外への転居傾向によって、ウイユの人口は1960年代まで堅調に伸び続けた。
旧採石場にあったイスパノ・スイザ航空機工場は、第二次世界大戦中1940年から1944年までドイツ軍に接収されていた。