アルテム・ダラキアン(ウクライナ語: Артем Далакян,英語: Artem Dalakian、1987年8月10日 - )は、ウクライナのプロボクサー。アゼルバイジャンバクー出身。前WBA世界フライ級王者。入場曲はボン・ジョヴィのIt's My Life。
来歴
2017年4月22日、キエフのパーコヴォイ・コンベンション・センターにてルイス・マヌエル・マシアスと対戦し、6回KO勝ちを収めWBAコンチネンタル王座の4度目の防衛に成功した[1]。
2017年8月1日、WBAはWBA世界フライ級王者の井岡一翔とWBA世界フライ級1位のアルテム・ダラキアンに対し、指名試合を行うよう指令を出した。交渉期限は同年7月31日から30日間で、対戦交渉で合意に至らなければ入札になることを明かした[2][3]。しかし2017年11月9日付で井岡はWBA世界フライ級王座を返上した[4][5][6]。同月13日にはWBAが井岡一翔のWBA世界フライ級王座の返上を公式サイト上で発表した[7][8]。
2018年2月24日、カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムで行われた「SUPER FLY2」で井岡一翔の王座返上に伴いWBA世界フライ級2位のブライアン・ビロリアとWBA世界フライ級王座決定戦を行い、12回3-0(118-109×3)の判定勝ちを収め王座を獲得した[9][10][11][12][13]。この試合でダラキアンは2万5千ドル(約270万円)、ビロリアは5万ドル(約530万円)のファイトマネーを稼いだ[14]。
2018年2月28日、WBAは王者になったダラキアンと元WBA世界フライ級暫定王者でWBA世界フライ級1位のヨーッモンコン・ウォー・センテープに対し同月26日から指名試合に関する対戦交渉を行い、30日以内(同年3月27日まで)に対戦することで合意するよう指令を出した[15]。
2018年6月17日、キエフのパーコヴォイ・コンベンション・センターにて元WBA世界フライ級暫定王者でWBA世界フライ級1位のヨーッモンコン・ウォー・センテープと対戦し[16]、8回2分54秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した[17][18]。
2018年12月16日、キエフのパーコヴォイ・コンベンション・センターにてWBA世界フライ級4位のグレゴリオ・レブロンと対戦し、5回2分46秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[19][20]。
2019年6月15日、パーコヴォイ・コンベンション・センターにてWBA世界フライ級1位でPABAフライ級暫定王者のデンナパー・キャットニワットと対戦し、10回2分8秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[21][22]。
2020年2月8日、キエフのパーコヴォイ・コンベンション・センターでWBA世界フライ級12位のホスベル・ペレスと対戦し、12回3-0 (118-110、117-111×2) の判定勝ちを収め4度目の防衛に成功した[23][24][25]。
2021年11月20日、約1年9か月ぶりの試合をキエフでWBA世界フライ級1位のルイス・コンセプシオンと対戦し、9回41秒TKO勝ちを収め5度目の防衛に成功した[26]。
2023年1月28日、約1年2か月ぶりの試合をロンドンのウェンブリー・アリーナでアルツール・ベテルビエフVSアンソニー・ヤードの前座でWBA世界フライ級1位で元ゴールド王者のダビ・ヒメネスと対戦し、12回3-0(115-113×2、116-112)判定勝ちを収め6度目の防衛に成功した[27]。
2024年1月23日、初来日試合として大阪府立体育会館第一競技場でWBA世界フライ級1位で指名挑戦者のユーリ阿久井政悟と対戦するも、12回0-3(112-116、109-119、111-117)判定負けを喫しプロ初黒星と同時に7度目の防衛に失敗、6年間保持してきた王座から陥落した。
戦績
戦
|
日付
|
勝敗
|
時間
|
内容
|
対戦相手
|
国籍
|
備考
|
1 |
2011年8月26日 |
☆ |
3R |
TKO |
アルトゥール・オガネシアン |
ウクライナ |
プロデビュー戦
|
2 |
2012年1月10日 |
☆ |
4R |
判定3-0 |
セルゲイ・タシモフ |
エストニア |
|
3 |
2012年5月2日 |
☆ |
5R 1:38 |
TKO |
レヴァン・ガリバシュビリ |
ジョージア |
|
4 |
2012年6月21日 |
☆ |
4R |
TKO |
セルヒィ・チェカロフ |
ウクライナ |
|
5 |
2012年7月27日 |
☆ |
6R |
判定3-0 |
キルロ・コロモイツェフ |
ウクライナ |
|
6 |
2012年11月10日 |
☆ |
2R |
TKO |
ガリン・パウノフ |
ブルガリア |
|
7 |
2013年4月5日 |
☆ |
1R |
TKO |
デビット・カナラス |
ハンガリー |
WBAインターナショナルフライ級王座決定戦
|
8 |
2013年8月24日 |
☆ |
12R |
判定3-0 |
フアン・プリシマ |
フィリピン |
WBAインターナショナル防衛1
|
9 |
2014年1月24日 |
☆ |
8R |
TKO |
クィルヨロ・コロモイツェフ |
ウクライナ |
|
10 |
2014年11月22日 |
☆ |
2R |
TKO |
マルクハツ・タトゥリシビリ |
ジョージア |
|
11 |
2015年7月17日 |
☆ |
12R |
判定3-0 |
アンヘル・モレノ |
スペイン |
WBAコンチネンタルフライ級王座決定戦
|
12 |
2015年12月5日 |
☆ |
1R |
TKO |
ロベルト・カナラス |
ハンガリー |
WBAコンチネンタル防衛1
|
13 |
2016年5月14日 |
☆ |
4R |
TKO |
シルビオ・オルティアーヌ |
ルーマニア |
WBAコンチネンタル防衛2
|
14 |
2016年11月6日 |
☆ |
3R |
TKO |
ジョセフ・アジャタイ |
ハンガリー |
WBAコンチネンタル防衛3
|
15 |
2017年4月22日 |
☆ |
6R |
TKO |
ルイス・マヌエル・マシアス |
メキシコ |
WBAコンチネンタル防衛4
|
16 |
2018年2月24日 |
☆ |
12R |
判定3-0 |
ブライアン・ビロリア |
アメリカ合衆国 |
WBA世界フライ級王座決定戦
|
17 |
2018年6月17日 |
☆ |
8R 2:54 |
TKO |
ヨーッモンコン・ウォー・センテープ |
タイ |
WBA防衛1
|
18 |
2018年12月16日 |
☆ |
5R 2:46 |
TKO |
グレゴリオ・レブロン |
ドミニカ共和国 |
WBA防衛2
|
19 |
2019年6月15日 |
☆ |
10R 2:08 |
TKO |
デンナパー・キャットニワット |
タイ |
WBA防衛3
|
20 |
2020年2月8日 |
☆ |
12R |
判定3-0 |
ホスベル・ペレス |
ベネズエラ |
WBA防衛4
|
21 |
2021年11月20日 |
☆ |
9R 0:41 |
TKO |
ルイス・コンセプシオン |
パナマ |
WBA防衛5
|
22 |
2023年1月28日 |
☆ |
12R |
判定3-0 |
ダビ・ヒメネス |
コスタリカ |
WBA防衛6
|
23 |
2024年1月23日 |
★ |
12R |
判定0-3 |
ユーリ阿久井政悟(倉敷守安) |
日本 |
WBA陥落
|
テンプレート
|
獲得タイトル
- WBAインターナショナルフライ級王座
- WBAコンチネンタルフライ級王座
- WBA世界フライ級王座(防衛6)
脚注
関連項目
外部リンク