アメリカ緑の党(アメリカみどりのとう、英語: Green Party of the United States、略称: GPUS)は、アメリカ合衆国の政党。従来の政党との重要な差は、環境視点に立脚し中央集権的管理を拒絶する傾向がある点である。
概要
現在アメリカ合衆国には「緑の政治」を掲げる「緑の党」が複数存在する。当該記事のアメリカ緑の党(Green Party of the United States)と、グリーンズ/緑の党アメリカ合衆国(Greens/Green Party USA)である。また、「緑の政治」を標榜する団体も多数存在している。最大規模のアメリカ緑の党を含め、「緑の政治」を掲げる国会議員は存在しない。2000年アメリカ合衆国大統領選挙では共和党のブッシュと民主党のゴアの事実上の一騎討ちであり、アメリカ緑の党公認候補のラルフ・ネーダーは、法的に公費援助が受けられる得票率5%獲得を目指した。しかし、ブッシュとゴアは接戦となり、緑の党支持者から比較的政策の近いゴアに票が流れたため、ネーダーの得票は2.74%にとどまった。しかも、フロリダ州で多くの疑惑を残しながらも537票の僅差でブッシュの勝利が認められたことから大統領選でのブッシュ当選が決まったのだが、同州で9万7,488票獲得したネーダー票のごく一部がゴアに流れていれば、勝敗がひっくり返っていた。このため、一部の民主党支持者などから非難を受けた。