じゃじゃ馬グルーミン★UP!の登場馬(じゃじゃうまグルーミンアップのとうじょうば)では、ゆうきまさみによる漫画『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』に登場する架空の馬について述べる。
馬産を取り扱った作品の性質上、登場する馬の血統はかなり細かく設定されており、実在の馬をモデルとしている。作者のゆうきは、この設定で苦しんだこと(毛色の設定や、どれだけ現実に則していいのか、といったこと)をエッセイで述べている。
注
- 作中に登場する人物についてはじゃじゃ馬グルーミン★UP!の登場人物を参照。
- 馬齢は作品に合わせ全て数え年となっている。この為、現在の馬齢表記に直すと1歳若くなる。
- 作中である程度物語に関わってくる馬を抜粋。出走が確認出来る程度の馬は省略している。
- 作中で現役で走っている馬を競走馬として分類し、かつての競走馬は含んでいない。
- 戦績は作中で確認出来る物のみであり、記述した物の他に作中では触れられなかったレースがある場合がある。
- 血統表内で本文中に記載のない馬は括弧でくくった。
競走馬
1990年生産
- トロイメライ
- 体質が弱く、4歳の春までレースに使えなかった。母に似て寂しがりやなため、馬ごみが好きで、仲間に囲まれて安心する。このため、馬群に入ってしまうと抜け出る事が難しい。暑さに強く、渡会牧場では夏女と呼ばれていた。馬主の森永が種付け株を手に入れたカツラボンバーで種付けしようとした時は暴れてうまくいかなかったが、相思相愛であったのかジンボアーストロンとの時は暴れず成功しみごと着床。産駒は可愛い姿にほだされた森永が引き受けた。
- 牝 / 鹿毛
- 渋谷厩舎 / 渡会牧場生産 / 馬主:森永
- 産駒:1997 トロベエ(父:ジンボアーストロン)
トロイメライ
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父 スピニングホイール
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母 マリエル (?)
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ダンスールノーブル
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1991年生産
- ギガワット
- 春から走り詰めで人気も出て来ており、1995年のビリになったレースでは1番人気だった。しかしトモを捻ったようで、様子を見て渡会牧場に休養に戻って来るかもしれないことに。
- 牡
- 野々村厩舎 / 渡会牧場生産 / 馬主:押川常男
- 戦績:1995 レース名不明 1着、1995 レース名不明 ビリ
ギガワット
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父 タカラバッカス
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母 レットー
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ミルロード
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1992年生産
- ストライクイーグル(イーグル)
- 素晴らしい伸び足を持った実力馬ながら、非常にズブく中々その実力を出し切る事が難しい、騎手泣かせの馬。このため、余力がありながら負けるレースも多い。完全なステイヤーで短距離は苦手。渡会牧場の生産馬としては珍しく怪我が多く、骨折などでの休養が多い。休養空けはレース勘が鈍るため、最低一叩き必要。駿平に多大な影響を与えた馬で、物語はイーグルのレースを追う様に進んで行く。7歳の有馬記念で有終の美を飾り競走馬としては引退し種牡馬となる。
- 牡 / 鹿毛
- 美浦・野々村厩舎、担当厩務員:森中 / 渡会牧場生産馬 / 馬主:佐渡原昭一
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1994 - 1995 |
新馬 | ? | 1 | ? | 詳細不明、デビューから3連勝 |
? | 1 |
? | 1 |
1995 |
スプリングステークス | GII | 1 | カツノリ | 皐月賞直前に骨折の為渡会牧場で休養 |
京都新聞杯 | 3 | 弓削 | |
菊花賞 | GI | 1 | |
ジャパンカップ | 3 | 竹岡(竜) | 内国産では最先着 レース後骨折の為渡会牧場で休養 |
1996 |
天皇賞・春 | 2 | この前に阪神大賞典、産経大阪杯、日経賞を回避 |
安田記念 | 2 | |
宝塚記念 | 2 | 磯 | レース後美浦で調整し、初めて道外で夏を過ごす |
オールカマー | GII | 3 | 夏負け |
毎日王冠 | 7・8 |
天皇賞・秋 | GI | 7・8 | 竹岡(竜) | レース後調整のため狭野育成牧場で放牧 |
1997 |
産経大阪杯 | GII | 1 | 竹岡(一) | この前に阪神大賞典、日経賞を回避 2位入線の繰り上がり |
天皇賞・春 | GI | 2 | レース後調整のため渡会牧場で放牧 |
毎日王冠 | GII | 1 | トレーシー | |
天皇賞・秋 | GI | 2 | |
ジャパンカップ | 1 | 竹岡(一) | |
有馬記念 | 4 | 竹岡(竜) | レース後調整のため渡会牧場で放牧 |
1998 |
産経大阪杯 | GII | 2 | 坂東 | |
天皇賞・春 | GI | 1 | レース後調整のため渡会牧場で放牧 |
天皇賞・秋 | 着外 | |
ジャパンカップ | 4 | |
有馬記念 | 1 | |
武豊にG1初勝利をもたらしたスーパークリークの母ナイスデイと、メジロライアンの父アンバーシャダイとの配合がモデルと考えられる。
- アルデバラン
- 醍醐ファーム生産。ダイゴアルテミスの2番仔で、作中では4~5歳時のイーグルのライバルとなるが、いずれか一方が回避ないし故障中で直接対決を行ったのは5戦しか無い。2200m以下では無敗だが、距離が伸びると弱い。この馬の毛色は芦毛好き(ビワハヤヒデファン)だった担当編集者の希望で設定されたもので、初期案では額に星形の流星が描かれていた。のちに作画の都合で流星はオミットされている。
- 牡 / 芦毛
- 美浦・杉沢厩舎 / 醍醐ファーム生産 / 馬主:醍醐隆秀
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1994 |
新馬戦 | 新馬 | 1 | 江端 | 詳細不明 |
1995 |
弥生賞 | GII | 1 | |
皐月賞 | GI | 1 | 竹岡(一) | |
ダービー | 2 | |
京都新聞杯 | GII | 1 | |
菊花賞 | GI | 5 | |
有馬記念 | 1 | 刑部 | |
1996 |
日経賞 | GII | 1 | |
天皇賞・春 | GI | 5 | レース後調整の為に休養 |
毎日王冠 | GII | 1 | |
天皇賞・秋 | GI | 1 | ここで引退の予定を延期 |
有馬記念 | 2 | |
- ヤシロハイネス
- イーグルのライバルの一頭。弓削匠が主戦騎手を務める。調子がいいため当初の引退予定を引き延ばしていたが、天皇賞・秋で屈腱炎(エビ)を発症し引退。 このハイネスの故障をきっかけとして駿平が獣医を目指す事となる。
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1995 |
嵐山ステークス | 1500万下 | 1 | 弓削 | レースレコードを記録 兄弟制覇(7年前ヤシロマイロード、5年前ヤシロビクセン) |
鳴尾記念 | GII | 1 | ? | この前に挫跖で菊花賞を回避 |
1996 |
阪神大賞典 | 1 | |
天皇賞・春 | GI | 1 | 弓削 | レース後調整のため放牧 |
京都大賞典 | GII | 1 | |
天皇賞・秋 | GI | 2 | |
ジャパンカップ | 2 | |
1997 |
阪神大賞典 | GII | 1 | ? | この前に脚部不安で有馬記念を回避 2連覇 |
天皇賞・春 | GI | 1 | 弓削 | 天皇賞・春を2連覇 |
京都大賞典 | GII | 1 | 2連覇 |
天皇賞・秋 | GI | 1 | 天皇賞を春秋連覇 |
ジャパンカップ | 2 | |
有馬記念 | 3 | ここで引退の予定を延期 |
1998 |
阪神大賞典 | GII | 1 | |
天皇賞・春 | GI | 2 | |
京都大賞典 | GII | 1 | |
天皇賞・秋 | GI | 5 | レース中に屈腱炎を発症 |
ヤシロハイネスの血統 |
(血統表の出典)
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父 ヤシロセンチュリー
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父の父 ?
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?
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?
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?
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?
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?
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父の母 ?
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?
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?
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?
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?
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母 ヤシロポーラ
|
リマンド
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《Alcide》
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《Alycidon》
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《Chenille》
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《Admonish》
|
《Palestine》
|
《Warning》
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母の母 ?
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?
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?
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?
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?
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?
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?
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- センコーラリアット
- デビュー以来竹岡(一)が乗っていたが、竹岡がアルデバランに乗り換えたため以降は江端が乗る様になる。1995年のダービーを江端で制した。
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1995 |
? | ? | 3 | 竹岡(一) | |
青葉賞 | GIII | ? | ? | |
ダービー | GI | 1 | 江端 | |
セントライト記念 | GII | 1 | ? | |
菊花賞 | GI | 3 | |
有馬記念 | 2 | |
1996 |
日経賞 | GII | 2 | |
天皇賞・春 | GI | 3 | |
宝塚記念 | 1 | 江端 | |
毎日王冠 | GII | ? | ? | |
1997 |
日経賞 | 2 | 天皇賞・秋を回避 |
天皇賞・春 | GI | 3~6 | |
宝塚記念 | 1 | |
センコーラリアットの血統 |
(血統表の出典)
|
父 ロードウォリア
|
父の父 ツナミ
|
Lyphard
|
Nothern Dancer
|
Goofed
|
ノーラック
|
Lucy Debonair
|
No Teasing
|
父の母 バーミリオン
|
パーソロン
|
Milesian
|
Paleo II
|
フラノ
|
タカウォーク
|
Pochette
|
母 センコーサイレン
|
ポセイドン
|
Herbager
|
Vandale
|
Flagette
|
Sea Nymph
|
Free Man
|
Sea Spray
|
母の母 フェアレディ
|
King's Troop
|
Princely Gift
|
Epuiria
|
Impartial
|
Big Game
|
Intrigante
|
- ロンマンガン
- 竹岡竜二が主戦騎手を務める。オールカマーで芹沢厩舎に1996年初の重賞勝利をもたらした。
- 牡
- 美浦・芹沢厩舎 / 阿閉牧場生産 / 馬主:柿沼源三郎(函天産業)
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1995 |
? | ? | 1 | 竹岡(竜) | |
ダービー | GI | 3 | |
菊花賞 | 着外 | レース後調整のため放牧 |
1996 |
? (函館でのレース) | ? | 1 | |
オールカマー | GII | 1 | |
毎日王冠 | ? | |
天皇賞・秋 | GI | 5 | 高寺 | 4位で入線ながら進路妨害で降着 |
有馬記念 | ? | ? | |
1997 |
産経大阪杯 | GII | 3 | 竹岡(竜) | |
有馬記念 | GI | ? | ? | |
1998 |
? (中京) | ? (重賞) | 1 | 北里 | |
有馬記念 | GI | 4以下 | 渡会 | |
ロンマンガンの血統 |
(血統表の出典)
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父 ガルフデリンジャー
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父の父 ?
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父の母 ?
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母 カントリーガール
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シルバーシャーク
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《Bussion Ardent》
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《Relic》
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《Rose o'Lynn》
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《Palsaka》
|
《Palestine》
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《Masaka》
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母の母 ?
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?
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- カヤノベスト
- 3歳の頃から大きなレースにおいて1位には及ばずとも名を連ねて来た馬で、善戦マンと呼ばれている。競走中止となった1996年の天皇賞・秋をテレビで見ていた辰さん曰く「カヤノベストはもう走れないべな」と述べている(その後の処置は不明)
カヤノベストの血統 |
(血統表の出典)
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父 ベイルート
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父の父 ?
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父の母 ?
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母 カヤノプリンセス
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リィフォー
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《Lyphard》
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《Northern Dancer》
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《Goofed》
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《Klaizia》
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《Sing Sing》
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《Klainia》
|
母の母 ?
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?
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?
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?
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- ブロンコキッド
- 浦野が取り上げた馬。道悪が得意で「水かきのついた馬」とまで言われた。
- 牡
- 渡会牧場生産
- 母:レットー
- 戦績:4歳500万下(これ以前は16戦1勝) / 東京でのレース(この勝利で21戦3勝)
ブロンコキッド
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父 サルティンバンコ (?)
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母 レットー (?)
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ミルロード
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ヒメオオギ
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1993年生産
- バトルホーク(クリシュナ)
- ストライクイーグルの半弟。駿平が近くでバイクのクラクションを鳴らしたために驚いてひびきを落馬させた。デビュー戦で第4コーナーを曲がりきれず逸走。後に去勢してからは体質が安定し、コンスタントに使える様になり、それなりに入賞する様になる。
- 牡→騸馬 / 黒鹿毛
- 野々村厩舎 / 渡会牧場生産 / 馬主:佐渡原昭一
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1995 |
3歳混合芝1400m(東京) | 新馬 | リタイア | 竹岡(竜) | 4コーナーを曲がり切らずに逸走 |
1996 |
4歳ダート1700m(札幌) | 未勝利 | 4 | 1位入線ながら斜行による進路妨害で降着 竹岡(竜)が騎乗停止に |
? (福島) | ? | 2 | ? | このレース以降に去勢 |
1997 |
? (新潟) | 1 | 若菜 | 初勝利 |
? | 1 | ? | 初勝利以降3連勝 |
? | 1 |
1998 |
?(11月か12月の中京) | 準オープン | 1 | 竹岡(竜) | オープン入り |
バトルホークの血統 |
(血統表の出典)
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父 カツラアイゼン
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父の父 ?
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父の母 ?
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母 インデアナゴッテス
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インダス
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Hornbeam
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Hyperion
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Thicket
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Plaza
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Persian Gulf
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Wild Success
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母の母 トワノメガミ
|
Sayajirao
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Nearco
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Rosy Legend
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トワノヒミコ
|
Rockefella
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Sou'wester
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- ジンボオリジナル
- いつも牝馬に負ける。渡会牧場で1993年に生産された馬の中で初勝利を収め、片倉から送られて来たコモ樽を開けるきっかけとなる。
- 牡
- 渡会牧場生産
- 戦績:1995 新潟新馬2着、三歳未勝利2着 / 1996 新潟4歳未勝利1着
- 血統不明
- プロキオン
- アルデバランの弟で皐月賞を兄弟制覇している。道悪が苦手のようである。
- 牡
- 安永厩舎 / 醍醐ファーム生産 / 馬主:醍醐レーシングクラブ
- カツラディライト
- 1996年のダービー馬。
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1995 - 1996 |
? | ? | 1 | ? | レース名不明の重賞 |
1996 |
ダービー | GI | 1 | |
京都新聞杯 | GII | 1 | |
菊花賞 | GI | 2 | |
1997 |
天皇賞・秋 | ? | |
1998 |
天皇賞・春 | 5 | |
- エアロフォース
- デビュー以来古馬を相手にしても6戦無敗を誇った外国産馬。3歳時に宝塚記念でイーグルと争うが3位に甘んずる。
- キタノオジョー
- 1996年の オークス馬。新馬戦後はずっと弓削が乗っていたが、オークスで弓削がネメシスに乗ることになった為に竜二が騎乗。竜二に11年ぶりのGI制覇をもたらした。
- 牝
- 弓削厩舎 / 茂手牧場生産 / 馬主:北川与志男
キタノオジョー
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父 ホーリーグレイル
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母 ユキノマイヒメ
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ダンスールノーブル
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1994年生産
- ランナクローズ
- 生まれつき体が弱く、風邪を引いたり、疝痛を起こしたりしていた。悟が実家に帰ると決まって調子を崩し、世話をしたため、悟に取っては思い入れのある馬。
- 牡 / 鹿毛
- 高梨厩舎 / 醍醐ファーム生産 / 馬主:醍醐レーシングクラブ
- 血統不明
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1996 |
? | ? | ? | ? | 年末にデビュー |
1997 |
弥生賞 | GII | 1 | |
京都新聞杯 | 2 | 熱発で皐月賞を回避しその後の休養明け |
菊花賞 | GI | 1 | |
有馬記念 | 1 | 辻岡 | |
1998 |
日経賞 | GII | 1 | ? | |
天皇賞・春 | GI | 4 | |
宝塚記念 | 1 | |
天皇賞・秋 | 2 | 辻岡 | |
ジャパンカップ | 2 | |
有馬記念 | 2 | 弓削 | |
- ノクターン
- アルデバランの全妹。京成杯3歳ステークスで5馬身差、チューリップ賞で3馬身差を付けて勝利を収め桜花賞の勝利を期待されていたが、調教中に骨折し参戦出来ずに終わった。
- 牝
- 醍醐ファーム生産
- 戦績:1996 京成杯3歳S (GII) 1着 / 1997 チューリップ賞 (GIII) 1着
- ハイパーソニック
- 1997年時に4歳最強の呼び声も高かったが、弥生賞でランナクローズに敗れる。
- セルリアンブルー
- 本命視されていたランナクローズ不在の皐月賞を制する。
1995年生産
- ベルエキップ(タケル)
- 行き倒れている駿平を発見し、ひびきが牧場へ連れて行くきっかけを与えた馬。元気が良く、仔馬時代は良く柵を飛び越えて外に出ており、駿平発見時も脱走中であった。物怖じせず、それでいて素直な性格。保科調教師が自分で初めて仕入れた馬。2歳秋より醍醐ファームの仙台トレセンに移され、馴致・調教・育成を行われた。
- 牡
- 保科厩舎、担当厩務員:深川 / 渡会牧場生産 / 馬主:仙石武
ベルエキップ
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父 エンパイアサルート (?)
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?
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?
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母 マイノトヨヒメ
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ダンスールノーブル
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ヒメオオギ
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?
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?
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- ナルミレクサス
- 1998年のダービー馬。
- ランドスケープ
- デビューより7戦7勝、しかもほとんどが圧勝と言う素晴らしい成績を収めている外国産馬。
- ジャンゴウ
- 他の牧場の生産馬ながら、ヒコの様子から渡会牧場を信頼した芹沢調教師の判断によって渡会牧場へと預けられた。隙を見せると噛み付く癖があり、かといって乱暴者かと言うと、一人になると寂しくて鳴く。普段は威張っているが実際には気が小さい。芹沢調教師によると「普通に走る馬」。
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1999 |
? (中京) | 500万下 | 1 | 北里 | 未勝利脱出 |
新潟大賞典 | GIII | 3 | 渡会 | |
1996年生産
- ドルチェヴィータ(ヒメ)
- ヒルダの初仔でヒコの双子の姉。生まれた時から非常に元気が良く、産後の肥立ちが悪いヒルダを消耗させていたため、すぐにヒルダから離されマリエルを乳母として育てられた。双子のため多少体は小さいものの、見た目も決して見劣りをしなかったため、醍醐弘武が娯楽で購入。繋靱帯炎で引退。引退後は渡会牧場に預けられる。なお、双子の馬は大成しないケースがほとんどなので、競走馬にはなれない事が多い(日本のJRAほか、オーストラリアでデビュー例はある)。
- 牝
- 久住厩舎 / 渡会牧場生産 / 馬主:醍醐弘武
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1998 |
3歳芝2000m新馬戦(東京) | 新馬 | 2 | ? | |
芝1200m(中山) | ? | 1 | 連闘 |
1999 |
? | ? | 4以下 | |
サラ系4歳混合ダート1800m(中山) | 500万下 | 5 | 辻岡 | アダタラヨイチと姉弟対決 |
サラ系4歳混合芝1600m(中山) | 4・5 | ? | アダタラヨイチと姉弟対決 |
? | ? | 2 | ゴール直前まで1着争いをしていたが繋靱帯炎を起こす |
- アダタラヨイチ(ヒコ)
- ヒルダの初仔でヒメの双子の弟。双子という理由で売れないだけではなく、食が細く、体が小さく貧弱で1頭だけ風邪を引いたりしており、全く期待できない馬であったが、駿平を育てる為に処分を免れる。駿平の懸命な努力が実を結び、芹沢調教師の目に留まり競走馬としてのデビューが可能となる。神経質ではあるが我慢強く素直で、騎手の言う事を良く聞く。同期の仔馬にいじめられて群れに近づかないが人には懐っこい。抽選に通るという幸運により、日本ダービーに出走を果たしている。2勝目を挙げた際に、平場500万下条件戦で1着になっただけで新聞に採り上げられるなど、作中でも双子が活躍する事が稀であるのが強調されている。
- 牡
- 芹沢厩舎 / 渡会牧場生産 / 馬主:久保山順三
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1999 |
サラ系4歳ダート1800m新馬戦(中山) | 新馬 | 1 | 竹岡(竜) | |
サラ系4歳混合ダート1800m(中山) | 500万下 | 6 | ドルチェヴィータと姉弟対決 |
サラ系4歳混合芝1600m(中山) | 5・6 | ? | ドルチェヴィータと姉弟対決 |
? (東京) | 1 | 弓削 | 年明け6走目 |
青葉賞 | GII | 着外 | 竹岡(竜) | |
ダービー | GI | ビリ | |
ドルチェヴィータ / アダタラヨイチの血統 |
(血統表の出典)
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父 ベイルート
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父の父 ?
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父の母 ?
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母 ヒルデガード
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オタワ
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Northern Dancer
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Nearctic
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Natalma
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Lady Victoria
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Victoria Park
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Lady Angela
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母の母 ?
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?
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※母系にリボーが入っている。
- バレルロール
- ゴッデスが放牧中従業員の知らぬ間に生んだ仔で、当歳の頃から坊ちゃんくさく、甘えん坊であった。
- 野々村厩舎 / 渡会牧場生産 / 馬主:佐渡原昭一
- 戦績:1998 札幌新馬戦 順位不明
バレルロールの血統 |
(血統表の出典)
|
父 カツラアイゼン
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父の父 ?
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?
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?
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?
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?
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父の母 ?
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?
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?
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?
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母 インデアナゴッテス
|
インダス
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Hornbeam
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Hyperion
|
Thicket
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Plaza
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Persian Gulf
|
Wild Success
|
母の母 トワノメガミ
|
Sayajirao
|
Nearco
|
Rosy Legend
|
トワノヒミコ
|
Rockefella
|
Sou'wester
|
- スラプスティック(キューシュー)
- 額に九州に似た形のホシがある馬。夜逃げした片向牧場の人間が渡会牧場に連れて来て、母馬のリリカと共において逃げていったが、扱う馬を増やす余裕がなかったので引取先を探し、ハッピー牧場が引き受けてくれた。ヒメと同じ新馬戦に出走し、ヒメを2着に下して新馬勝ちを収める。結果、渡会牧場では自分たちが見捨てた馬にヒメの新馬勝ちを奪われることとなった。生産牧場が倒産してしまった馬がその後、競走馬となって勝利すると言うエピソードは、タマモクロス・ミヤマポピーと、その母親であるグリーンシャトーのエピソードにヒントを得ていると、単行本のカバーに記されている。
- ハッピー牧場生産
- 戦績:1998 新馬戦(東京) 11着、1着
スラプスティック
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父 ?
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母 サプライズリリカ
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Fortino
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Grey Sovereign
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- コモンセンス
- 1999年のダービー馬。醍醐ファームの生産馬であり、醍醐秀隆の悲願を叶えた馬。
- 牡
- 醍醐ファーム生産 / 若生(厩舎か馬主)
- 血統:詳細不明。母系は醍醐の自家製。
戦績 |
年度 |
レース名 |
クラス |
着順 |
鞍上 |
備考 |
1999 |
弥生賞 | GII | 1 | 弓削 | |
皐月賞 | GI | 1 | |
ダービー | 1 | 2冠達成 |
不明
- ナンバショット
- 駿平と悟がひびきへの告白権を賭けていた有馬記念で見事ゴール前でアルデバランを差し切り賭けを無効にした馬。
- ハナワプリンス
- ストライクイーグルが絶不調であった1996年秋に中央競馬へ挑戦し、中央GI出走を果たした地方岩手競馬(盛岡)の所属馬。地方競馬で唯一芝コースのある盛岡競馬場で芝適性が高かったことから遠征してきた。
- 戦績:1996 オールカマー (GII) 2着 / 1996 天皇賞・秋 (GI) 4着
- 血統不明
種牡馬、繁殖牝馬、その他の馬
渡会牧場
※トロイメライは#1990年生産を参照。
- ヒルデガード(ヒルダ)
- 生まれてすぐ母馬を亡くし、社長がミルクをやって人の手で育てられた。このため人にはよく懐くが馬が苦手。この性格は戦績にも現れており、他の馬を怖がるため単騎で逃げ切ればいいレースをするが、逃げ遅れるともう競走にならない。駿平の事がお気に入りで最初に懐いた馬であり、おとなしくて性格も良い。毎年種付をするも、不受胎や流産を繰り返し、遂に着いたと思ったら双子であった。後に順調に受胎するようになる。
- 牝
- 戦績:6勝
- 産駒:1996 ドルチェヴィータ(ヒメ、父ベイルート)、アダタラヨイチ(ヒコ、父ベイルート) / 1997 ジョー / 1998 アシタカ / 1999 名称不明(父シルバーロック)
- インデアナゴッデス(ゴッデス、ゴッちゃん)
- 渡会牧場の繁殖牝馬の中では女王的存在で、水飲み場でミサトオーラと睨み合っている。出産に非常に手のかからない馬で、気付いたら産んでいる事が多い。バレルロールは放牧中に産んでいる。
- 牝
- 戦績:トライアル5冠
- 産駒:1992 ストライクイーグル(父ダイゴアンバー) / 1993 バトルホーク(クリシュナ、父カツラアイゼン) / 1995 名前不明 / 1996 バレルロール / 1997 名前不明 / 1999 名前不明(父ドクホリデー)
- トカチハナコ(ハナコ、ハナちゃん)
- 臆病な馬で当初は駿平に対して警戒心を露にしており、産駒にも同様に臆病な傾向が見られる。出産の時には必ず3回座る癖がある。拾われた駿平が渡会牧場に滞在している間にイチコを出産。駿平が初めて出産に立ち会った馬となる。この際に逆仔であったが浦野の助けによって無事出産。
- 牝 / 鹿毛
- 戦績:関屋記念 (GIII) 1着
- 産駒:1992 ダンガンブレッド(父フラッシュトリガー) / 1994 サブロウ / 1995 イチコ(父エルニーニョ) / 1996 ハジメ / 1997 ジロウ
トカチハナコ
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父 サルティンバンコ
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タイトロープ
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マゼンタ
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母 トカチパール
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カナディアンステップ
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ヒメオオギ
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- マリエル
- 非常に寂しがりやで、離乳が大変。1996年は生んだ仔がすぐに死んでしまったため、体力が落ちて双子を育てる事が困難であったヒルダに代わり、ヒメの乳母となって育てる。
- 牝
- 産駒:1990 トロイメライ(父スピニングホイール) / 1994 名前不明(父アシェンテ) / 1995 ダンキチ / 1997 名前不明
マリエル
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父 ダンスールノーブル
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母
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- ルナアイボリー(アイボリー、アーちゃん)
- いつも食べてばかりいる。非常に仔出しが良く、丈夫な仔を産む。
- 牝 / 芦毛
- 戦績:2着(レース不明)
- 産駒:1993 名前不明 / 1995 名前不明 / 1996 名前不明 / 1997 名前不明
- 血統不明
- ミサトオーラ(オーラ)
- わりと良血で気位が高く、人の言う事を聞かない。ゴッデスとは馬が合わず水飲み場で睨み合っている。
- 牝
- 馬主:三郷
- 1995 名前不明(父ヒノハヤテ) / 1996 名前不明 / 1997 名前不明(父カペラドーム) / 1999 名前不明
- 血統不明
- マイノトヨヒメ(トヨヒメ)
- 繁殖成績が良く、仔はどれも素直。
- 牝
- 戦績:1勝
- 産駒:1995 ベルエキップ(タケル、父エンパイアサルート) / 1996 名前不明(ロードウォリア) / 1997 名前不明
マイノトヨヒメ
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父 ダンスールノーブル
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母
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- レットー
- 道悪に強い仔を産む。スピットファイヤーの妹で期待されていたが、1勝のみで引退。
- 牝
- 戦績:1勝
- 産駒:1991 ギガワット / 1992 ブロンコキッド / 1996 名前不明 / 1997 名前不明
- ジンボアーストロン(トロン)
- スピットファイアーと同じ年に生まれ、最も期待されていたが足下が弱くてパンクし、3戦1勝で引退。馬主のお情けで種馬となり、渡会牧場に戻って来るが、この時点で既に種付け料は無料であった。乗馬馬としても使われるも、当初はひびきを落とす程乗馬には向いていなかった。その後クリスとケンさんによって調教を入れられ、下手に扱わない限りは振り落とさなくなるが、きちんと扶助をしないと動かない。きちんと乗馬を覚えようと思い立った駿平の練習用に使われる。1996年時で最後の産駒ジンボサクセスが既に6歳と実質的に種牡馬としては事実上引退状態であったが、種付けの際に暴れるトロイメライと相性がいい事から6年振りに抜擢される。
- 牡 / 種牡馬兼、アテ馬兼、乗馬馬
- 戦績:3戦1勝
- 産駒:1991 ジンボサクセス / 1997年 名前不明(母トロイメライ)
- サブロウ
- トカチハナコの1994年の仔。植松調教師が手付けている。植松の愛人が傘を開いたのに驚き脱走。
- スピットファイヤー
- ダービーを勝ったものの、その後18戦して1勝も出来ずに引退。
醍醐ファーム
- オタワ
- 醍醐ファームの看板種牡馬で、グループ企業のオタワホースパークに名前が使われている。
- 牡
- 産駒:ダイゴアルテミス、ダイゴアンバー、ヒルデガード
- サドンリィシングス
- 種付料3千万円を誇る作品内で最高の種牡馬で、米国で年度代表馬に選ばれた事がある。
- 牡
- 産駒:1992 アルデバラン / 1994 ノクターン
- ベイルート
- 醍醐ファームの種牡馬。産駒はダートより芝に良績があり、東京競馬場と相性がいい。
- 産駒:1992 カヤノベスト / 1996 ドルチェヴィータ(ヒメ)、アダタラヨイチ(ヒコ)
- 血統不明
- ダイゴアルテミス(アルテミス、ひびき)
- 醍醐ファームの繁殖牝馬でアルデバラン等の母。1984年(悟がひびきと初めて会った次の年)に生まれた馬で、当歳から一頭やると父に言われて選び、ひびきと名付けて世話をした悟に取って特別な馬。競走馬時代は1400~1800mのレースで安定した成績を残すも2000m以上では1勝もできなかった。初仔は腰が悪かったため処分された模様。
- 戦績:1987 桜花賞 (GI) 1着 / 年度不明 毎日王冠 (GII) 1着、天皇賞・秋 (GI) 2着
- 産駒:1991 名前不明 / 1992 アルデバラン(父サドンリィシングス) / 1993 プロキオン / 1994 ノクターン(父サドンリィシングス) / 1995 アルビレオ
- ダイゴアンバー
- ストライクイーグルの父。オタワ産駒。ゆうきによってモデルがアンバーシャダイであることが言及されている。
- ダイゴピカレスク
- 醍醐グループの乗馬クラブ・オタワホースパークの馬。白目がギロギロで顔が半分白いため恐い顔をしている。元競走馬で4歳の時に騸馬に。1992年に引退し乗馬馬に。
- シュトルム
- 乗馬用のハノーバー種。1億円。
その他
- ロードウォリア
- センコーラリアットの父。
- カツラボンバー
- この馬の種付け株を手に入れた森永が、所有しているトロイメライにつけようとした。
関連項目