福山シティフットボールクラブ(ふくやまシティフットボールクラブ、英語: FUKUYAMA CITY FOOTBALL CLUB)は、広島県福山市をホームタウンに、備後エリア(広島県福山市、尾道市、三原市、府中市、世羅郡世羅町、神石郡神石高原町、岡山県井原市、笠岡市)で活動する社会人サッカークラブ。Jリーグ加盟を目指すクラブの一つである。呼称は福山シティFC(ふくやまシティエフシー)。
歴史
2015年6月に福山青年会議所などにより設立された任意団体「福山にプロサッカークラブをつくろう会」を法人化した「一般社団法人福山スポーツコミュニティクラブ」の傘下クラブとして2017年2月に福山SCCの名称で創設される[2][3]。
2017年・2018年は広島県東部サッカーリーグ3部(県5部相当)を2年連続全勝優勝。2018年の広島県地区社会人サッカーリーグ決勝大会で準優勝すると、県リーグ2部入替戦でDandelionに7-1で勝利し広島県社会人サッカーリーグ2部に昇格を果たす。実質的に県5部から県2部への飛び級となった。
2019年11月にクラブ名称を福山シティFCに変更し、同時に運営法人の名称も「一般社団法人福山シティクラブ」へ変更した[3]。
2020年、県リーグ1部を全勝優勝。中国地域県リーグ決勝大会を勝ち抜いたものの、新型コロナウイルスの影響によるレギュレーション変更により中国リーグ昇格を見送られた[4]。全広島サッカー選手権大会(天皇杯広島県予選)決勝でSRC広島を破り、天皇杯初出場を決めた[5]。その後準々決勝まで駒を進め、同年J3優勝の秋田に1-3で敗れたものの初出場にしてベスト8の成績を残した[6][7][8]。なおこの大会は新型コロナウイルスの感染拡大による特殊なレギュレーションで行われたため、記録上はベスト8だが実際に残っていたのは6クラブであった。
2021年、県リーグ1部Bブロックを全勝、優勝決定戦でAブロック1位のESPERNZA FCを14-0で下し県リーグ1部優勝を果たす。中国地域県リーグ決勝大会でもBブロックで優勝し、2022年からの中国サッカーリーグ昇格を決めた[9]。また、2年連続の出場となった天皇杯は1回戦で松江シティFCを2-1で下したものの、2回戦では清水に敗れた。
2023年4月、ジュニアユースとジュニアFUKUYAMA、ジュニアYAHATAからなるアカデミーを設立[10]、将来的にはユースや社会人セカンドチーム(U-21)も設立する予定である。さらに、福山市の新浜浄化センター跡地に、前年11月から約3億3000万円かけて建設が進められていたクラブ専用グラウンド「エヴォルヴィン フットボール フィールド」が7月末に竣工、同月30日の中国サッカーリーグ第13節NTN岡山サッカー部戦で杮落としとなった[11][12][13]。
戦績
- 注釈
- ^ 新型コロナウイルスの感染拡大により2020年シーズンの広島県1部は、1部所属の14チームを7チーム毎のAブロック・Bブロックに分けて1回戦総当りのリーグ戦を行う。各ブロック上位2クラブ(計4クラブ)のみが、ノックアウト方式の代表決定戦に進出し、上位2クラブが中国地域県リーグ決勝大会に進出する。
- ^ 佐川急便中国サッカー部の棄権により、試合数が6から5に減少した。
- ^ 2021年シーズンの広島県1部は、1部所属の14チームを7チーム毎のAブロック・Bブロックに分けて1回戦総当りのリーグ戦を行う。各ブロック同順位同士で1試合行い最終順位を決定する。各ブロック1位同士で行う優勝決定戦勝者が中国地域県リーグ決勝大会に進出する。
タイトル
リーグ戦
カップ戦
所属選手・スタッフ
- 2024年
スタッフ
役職 |
氏名 |
前職 |
備考
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監督 |
森亮太 |
ベルガロッソいわみ コーチ兼テクニカルダイレクター |
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コーチ |
崔晄 |
作新学院大学サッカー部 監督 |
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コーチ
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宮下白斗
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福山シティFC スクールコーチ
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GKコーチ |
津田啓生 |
筑波大学蹴球部 GKコーチ |
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ストレングス& コンディショニングコーチ |
児玉裕輝 |
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選手
期限付き移籍加入の選手
歴代所属選手
ユニフォーム
ユニフォームの色
カラー
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シャツ
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パンツ
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ストッキング
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FP(1st)
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白
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白
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白
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FP(2nd)
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黄
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黄
|
黄
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GK(1st)
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ピンク
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ピンク
|
ピンク
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GK(2nd)
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青
|
青
|
青
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クラブカラー
- 2017年 - 2019年: 赤、 青
- 2020年 - 現在: 白、 黄
ユニフォームスポンサー
掲出箇所 |
スポンサー名 |
表記 |
掲出年 |
備考
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胸
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MSERRNT |
MSERRNT |
2023年 - |
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鎖骨
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いちご |
いちご |
2022年11月 - |
右側に表記
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背中上部
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ベイシス |
Basis |
2021年8月 - |
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背中下部
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コーコス信岡 |
GLADIATOR |
2021年3月 - |
2021年 - 2023年は「GLaDIaTOR」表記
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袖
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一富士興業 |
ICHIFUJI NETWORK |
2021年 - |
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パンツ前面
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なし |
- |
- |
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パンツ背面
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日塗 |
NITTO |
2022年5月 - |
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ユニフォームサプライヤーの遍歴
歴代ユニフォームスポンサー表記
育成組織(アカデミー)
2023年4月にU-9(ジュニア)、U-13(ジュニアユース)、U-12(スクール)を設立。2021年に業務提携した、八幡FCを前身とする福山シティFC YAHATAと合わせて、アカデミーの体制が確立した。また、ジュニアユース一期生が高校進学する2026年4月を目処にU-18(ユース)の設立が決定しており、2024年8月7日に広島県神石高原町より、提携グラウンド設立のための予算案が可決されたことを発表した[14]。
協定
- 包括連携に関する協定を締結。福山市と連携し、スポーツによるにぎわい創出等に相互に協力して取り組むことによって、福山市の活力と魅力の向上に寄与することを目的とする[15]。
- 神石高原町・株式会社MSERRNT・福山シティFC 三者間包括連携協定(2023年1月13日締結)
- 三者が相互に協力して連携することにより、これまでの概念にとらわれない新しい発想を生み出し、神石高原町を活性化させ、神石高原から日本を変える挑戦を推し進めていくための最良のパートナーとなることを目的とする[16]。
- 部員減により2011年3月から活動休止となっていた同校サッカー部を2024年4月から13年振りに再開するにあたり、連携協定を締結。練習環境の確保や部員のキャリア教育などに取り組む[17]。
ソサイチ参戦
2023年9月27日、日本ソサイチ連盟と福山シティクラブは中国リーグの設立と「福山シティソサイチクラブ」を発足しリーグ参戦を発表した[18]。全国で8地域目のリーグとなり12チームが参加する予定[19]。2023年12月から試合を行う。
事件
2023年7月21・22・30日の計3回、施設内のグランドの防球ネットが刃物のようなもので切られているのをクラブが確認した[20][21]。クラブは、福山東警察署に被害届を提出し警察は器物損壊事件として捜査している[20][21]。クラブは防犯カメラを4台追加で設置するなどの対応を実施した[21]。また、このような行為を強く非難するとともに決して認めることできないとし、法的措置も視野に入れた厳正な対処をしていくとしている[21]。
不祥事
2023年11月12日午前1時ごろ、福山シティFCジュニアチームコーチが運転する車が信号待ちで停車していた車に追突する事故を起こし、駆けつけた警察官が検査したところ、コーチの呼気から基準を大きく超える1リットル当たり0.55mgのアルコールが検出された
[22]。コーチは「酒を飲んで車を運転したことは間違いありません」と容疑を認め、「居酒屋で飲んで帰宅する途中だった」などと供述しコーチは翌13日に釈放された[22]。福山シティFCは「子どもたちの未来を託されている私たちとしても痛切の極みであり、信頼を裏切る形となり心からお詫び申し上げます」とコメントした[22]。
脚注
関連項目
外部リンク
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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