滝部駅(たきべえき)は、山口県下関市豊北町大字滝部字森友にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である。事務管コードは▲800709[2]。
長門市駅 - 幡生駅間における、数少ない有人駅の1つで、朝晩には両方向へ折返し列車が設定される。以前は特急「いそかぜ」も停車していた。
歴史
大正期に山陰本線最後の連結区間として、この地域の鉄道敷設が行われた。当初、本線は日本海沿いに敷設される予定であったが、地域の要望や予算等により、当駅と特牛駅の2駅が内陸にあるような線形となった(鉄道と政治を参照)。
国鉄時代には、夜中3時台に当駅始発で出発する下関行普通列車があった。この列車は全国で最も早い時刻の始発列車であった[3](※夜行列車除く)。
年表
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。以前は単式・島式ホーム複合型2面3線を有し、列車交換可能であったが、駅舎から一番遠い1線(3番線)の分岐器・信号機が撤去され、線路が本線から切り離された。そのため、当駅で系統分断される列車同士の乗継にはホームの移動を伴うようになった。駅舎は元々単式であった1番ホーム側にあり、両ホームは小串寄りにある無蓋跨線橋で連絡している。ホーム上に待合室がある。以前は夜間滞泊も行われていたが、当該列車運転区間が小串駅までに短縮され、消滅した。
長門鉄道部が管理する[10]簡易委託駅(NPO法人「環境みらい下関 豊北支部」受託)[4]。月・木・土を除いて窓口営業を行っている。
のりば
のりば |
路線 |
方向 |
行先
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1・2
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■山陰本線
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上り
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長門市・東萩方面
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下り
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小串・下関方面
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- 原則として長門市方面は1番のりば、下関方面は2番のりばを使用する。但し、当駅始発下関方面は1番のりば、長門市方面は2番のりばを使用する。
- 2002年1月時点では下関発22時台の最終は当駅止まりであった。[11]
-
ホーム(2017年1月、跨線橋より)
-
金子みすゞにちなんだ駅名標(2017年1月、右側に『蝉のおべべ』と言う
詩がある
[注釈 1])
利用状況
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。2022年の年間利用客数は5万3425人である[12]。
乗車人員推移
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年度
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1日平均人数
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1999
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400
|
2000
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393
|
2001
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368
|
2002
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351
|
2003
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328
|
2004
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310
|
2005
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280
|
2006
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304
|
2007
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311
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2008
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304
|
2009
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290
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2010
|
266
|
2011
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250
|
2012
|
239
|
2013
|
208
|
2014
|
185
|
2015
|
165
|
2016
|
166
|
2017
|
164
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2018
|
182
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2019
|
212
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2020
|
202
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2021
|
198
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2022
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146
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駅周辺
下関市豊北町(旧豊北町域)の中心部に近く、当駅に並行する県道39号線を北東に約600m進んだ所に下関市役所豊北総合支所があり、その周辺に商店・施設等がある。前述した経緯により、海岸からは遠く離れた内陸部に位置している。なお、角島は隣の特牛駅が最寄駅となるが、当駅からもバスで行くことが可能。
バス路線
- ブルーライン交通 - 駅前に滝部駅バス停がある。特牛駅、角島大橋を経由して角島に向かう路線と、内陸部の一の俣温泉を経由して豊田町西市(旧豊田町中心部)に向かう路線を運行している。
- 豊北総合支所・豊北中学校・特牛港・肥中・島戸・角島方面
- 一の俣温泉・豊田町西市方面
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- ■山陰本線
- 特牛駅 - 滝部駅 - 長門二見駅
脚注
注釈
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
滝部駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
山陰本線(益田 - 幡生 / 長門市 - 仙崎) |
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