梅田ピカデリー(うめだピカデリー)は、大阪市北区太融寺町にあった映画館(梅田ピカデリー1・2・3・4)の総称。
松竹株式会社が経営・運営する映画館。大阪北地区における松竹東急系のチェーンのチェーンマスター的存在であった。
概要
1980年(昭和55年)3月1日にオープンした梅田松竹会館(現・プラザ梅田ビル)内にあった。チケット売場は1階にあり、上映作品のチケットはすべて購入可能であった。
2011年(平成23年)1月16日をもって閉館した後、大阪ステーションシティシネマに移転する[1]。
商業施設の入居
2012年(平成24年)4月14日、梅田ピカデリー1のあったプラザ梅田ビル9階から11階部分に「梅田クラブクアトロ」が開館[2](心斎橋パルコの8階に入居していた「心斎橋クラブクアトロ」が、同館の閉館・建て替えを受けて移転したもの)。
11月17日、梅田ピカデリー2のあった8階部分に大阪プロレスの新会場として「ナスキーホール・梅田」がオープンした[3]。
2013年(平成25年)5月1日、梅田ピカデリー3のあった5階部分に池田呉服座が運営する大衆演劇の劇場「梅田呉服座」が開場[4]。
システム
2003年(平成15年)からは、全席指定・定員入替制となった。そのため、1階のチケット売場で購入できる前売券・株主券などの券は、当日券(時間指定券)に引き替えてから、各劇場に入場するシステムになった。
各館の特徴
梅田ピカデリー1
ビルの10階。定員605人。常に、大作の松竹東急系洋画作品が上映された。丸の内ピカデリー1系のチェーンである。
梅田ピカデリー2
ビルの8階。定員455人。やや、味のある洋画と邦画を中心に上映された。丸の内ピカデリー2系のチェーン。
梅田ピカデリー3
ビルの5階。定員403人。オープン時は「梅田ロキシー」の名で単館ロードショーあるいは2本立て名画座として作品が選ばれていた。ピカデリー1と同様、常に大作の松竹東急系洋画作品が上映された。丸の内ルーブル系のチェーンをメインとしているが、味のある他系列チェーンの邦画も上映することがあった。
かつてピカデリー3は東劇系のチェーンだったが、同じ梅田地区にある「梅田東映会館」の老朽化による閉鎖およびシネマコンプレックス「梅田ブルク7」のオープンのため、同ビル内にある「梅田東映パラス」の持っていた丸の内ルーブル系のチェーンを引き継いだ。
梅田ピカデリー4
ビルの3階。定員455人。洋画と邦画が交互に上映された。丸の内ピカデリー3系のチェーンである。かつては梅田松竹という邦画専用館だったが、邦画不振による、興行方針の変更により1999年(平成11年)6月、丸の内松竹が丸の内プラゼール(後の丸ピカ3)に館名変更したのに合わせ、梅田ピカデリー4になった。
最末期は全スクリーンともサラウンドEXに対応。DTSは1と3のみ対応した。
脚注
関連項目
外部リンク