広島県道21号加茂油木線(ひろしまけんどう21ごう かもゆきせん)は、広島県福山市から神石郡神石高原町に至る県道(主要地方道)である。
概要
福山市加茂町字中野から神石郡神石高原町近田に至る。
路線としては、福山市加茂町中野と神石郡神石高原町近田を結ぶ一つの主要地方道の県道として認定されているものの、性格としては、福山市中心部と福山市山野町を結ぶ役割の道路と、小田川に沿って神石郡神石高原町と岡山県井原市を福山市山野町経由で結ぶ役割の道路という性格の異なる二つの道路により構成された形となっている。
路線データ
歴史
路線状況
起点の福山市加茂町字中野より福山市山野町大字山野までは2車線化され、道路状況はよいものの、福山市山野町大字山野 - 神石郡神石高原町上野にかけては幅員が狭く(最小2 m)、大型車は通行不能で待避所も少ない状況で、俗にいう険道である。そのため、神石郡神石高原町近田にある広島県道411号木割谷小吹線との交点の案内標識では、岡山県井原市方面への案内について本県道ではなく、広島県道411号木割谷小吹線へ誘導させる内容となっている。
将来的に本県道の福山市山野町大字山野 - 神石郡神石高原町上野にかけての区間が整備されたとしても、性格の異なる二つの道路により構成された逆“くの字”形の路線経路上、全線を通して利用は見込めず、福山市山野町に向かうだけの道路にしてしまうのは、立派過ぎてもったいなく、福山市山野町から岡山県井原市芳井町北部の岡山県道・広島県道9号芳井油木線等に抜けられるようにしてほしいという声も出ているものの、岡山県側は難色[6][7]を示している。
重複区間
道路施設
橋梁
- 芦原橋(加茂川、福山市加茂町字芦原)
- 新西田橋(小田川、福山市山野町大字山野)
トンネル
- 新七曲トンネル:延長640 m、1998年(平成10年)竣工、福山市山野町大字山野)
- 猿鳴トンネル:延長 77 m、1950年(昭和25年)竣工、福山市山野町大字山野 - 素掘りのトンネル(コンクリート吹き付け済)
並行する旧街道
福山市加茂町字中野 - 福山市山野町大字山野
- 備後福山城下から備中高山市(岡山県井原市芳井町東三原・高梁市川上町高山市)を経て平川郷(高梁市備中町平川)を通り、そこから新見(新見市)を経て伯耆の国(鳥取県西部)および大山に向かう道とされ、堀切峠(通称「七曲」)が整備される以前は、現在の広島県道418号井関加茂線の一部に沿うルートであった。
地理
通過する自治体
交差する道路
沿線
峠
- 堀切峠(通称「七曲」、福山市加茂町字北山 - 福山市山野町大字山野)
脚注
注釈
出典
参考文献
- 『やまの - 福山市山野町の民俗 - 』 福山市山野民俗保存会編、福山市文化財協会、1990年
関連項目
外部リンク