『小さな悪の華 』(ちいさなあくのはな、Mais ne nous délivrez pas du mal )は、1970年 のフランスの映画 。日本での公開は1972年3月。公開時のコピーは「地獄でも、天国でもいい、未知の世界が見たいの! 悪の楽しさにしびれ 罪を生きがいにし 15才の少女 ふたりは 身体に火をつけた」
概要
1970年 にフランス で製作された本作は、その反キリスト教 的で淫靡な内容からフランス本国を初めとする各国で上映禁止となり、アメリカ と日本 とのみで上映された。
物語のモチーフとなったのはアン・ペリー による実際に起きた殺人事件 とされており、この事件はピーター・ジャクソン 監督も、1994年 に『乙女の祈り 』(Heavenly Creatures ) として映画化した。
物語
15歳の少女、黒髪のアンヌとブロンド のロールが主人公。思春期 の少女が持つ残酷さと、レズビアン (エス )的で共依存 的な友情がテーマとなっている。作中にはしばしばフランスの詩 が引用される。
寄宿学校 に通う二人はバカンス に、悪魔 崇拝の儀式 を執り行いサタン に忠誠を誓う。そして牧童を誘惑したり、盗みや放火 、庭師 の飼う小鳥を殺害するなどの残酷な行為を繰り返していた。やがて二人の行為はエスカレートし、死の危険を孕んだ破滅的な終局へ向かっていく。
DVD
日本ではこれまでVHS 、LD 、DVD ともに発売されていなかったが、2008年 2月20日 に初めてDVD化されることとなった。DVD発売を記念して、吉祥寺 のミニシアター 系映画館 バウスシアター にて、同年2月2日から2月15日までの2週間、本作がレイトショー にてリバイバル上映 された。
キャスト
関連項目
外部リンク