ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(ヴィクトリア・アンド・アルバートはくぶつかん、Victoria and Albert Museum)は、現代美術や各国の古美術、工芸、デザインなど多岐にわたる400万点の膨大なコレクションを中心にしたイギリスの国立博物館。本館は首都ロンドンのケンジントンにある。ヴィクトリア女王(1819年 - 1901年)と夫アルバート公(1819年 - 1861年)が基礎を築いた。略称「V&A」。
1851年のロンドン万国博覧会の収益や展示品をもとに、1852年に産業博物館として開館した。1851年の万国博覧会で欧州諸国に比して英国の産業製品のデザインの質が著しく低いことが指摘され、公衆の「趣味」を教育によって啓蒙し高めるべきであるという議論が沸き起こり、装飾美術館(Museum of Ornament Art)と改名[5]。1857年、現在のサウス・ケンジントンに移転し、サウス・ケンジントン博物館と名を改める。