ルーシー・リュー(Lucy Liu, 本名: Lucy Alexis Liu, 中国名: 劉玉玲、1968年12月2日 - )は、アメリカ合衆国出身の女優。
同国を代表するアジア系俳優の一人で、代表作に映画『チャーリーズ・エンジェル』『キル・ビル』などがある。近年は、声優業もこなしている。
来歴
生立ち
両親(父:土木技師 上海出身、母:生物科学者 北京出身[4])は台湾からの移民[5]で、3人兄弟の末っ子として生まれる。決して裕福な家庭ではなかった。家庭では中国語を使い、5歳になる前は英語を知らなかったという。
子供の頃から成績優秀で、入試の倍率が50倍という超難関のニューヨーク市立スタイブサント高校(英語版)に入学。この高校は理数科教育を重視した英才教育で知られ、全米の高校学力ランキングの上位校に君臨しており、科学者・医師などを数多く輩出している。しかしこの高校のあまりの授業のレベルの高さに成績上位をキープできず、理系から文系に進路を変更。ニューヨーク大学に入学して1年後、ミシガン大学に編入、専攻はアジアの言語及び文化[5]。
キャリア
1989年に、ミシガン大学の学生演劇の舞台『不思議の国のアリス』の主役オーディションに合格して女優を始める。テレビシリーズ『アリー my Love』にゲスト出演した際、演技が反響を呼び、同番組のレギュラーとなる。この作品でエミー賞の助演女優賞にノミネートされた。
『アリーmyラブ』以降は映画の出演も多くなり、『ペイバック』や『チャーリーズ・エンジェル』シリーズに出演し、アメリカ合衆国におけるアジア系女優として第一線を走る存在となっている。
米国産アニメ『カンフー・パンダ』シリーズや『ティンカー・ベル』シリーズなどで、声優も務めている。
2016年、ハーバード大学からアーティスト・オブ・ザ・イヤーとして表彰される[6]。
私生活
彼女は両親の労働観から「私は常にマルチタスキングである。そして、すぐに10のことをする」と述べている。
ロック・クライミング、スキー、乗馬、アコーディオンと、多彩な趣味の持ち主。アーティストでもあり[7]、1993年にはソーホーの展覧会で注目され、奨学金を貰って中国へ作品制作に行った事もある。彼女の作品は、写真にセラミック、紙、絵具などをコラージュしたものだという。英語の他にイタリア語とスペイン語[8] 、わずかながら日本語も話せる[5]。
インタビューでは、バイセクシュアルである事をほのめかすような発言をしている[9][10]。
過去に乳がんを患ったことがある[11]。2001年、乳がんの研究と教育のためにリー国立デニム・デイファンドのスポークマンを務めていた。2005年にユニセフ大使に任命され、その活動の一環でパキスタンとレソトを訪れている。2007年にMTV EXITキャンペーンのアジアの人身売買への認識を高めるために制作されたドキュメンタリーのホストをつとめた。2006年初めに、今日のメディアにおいて最も有名なアジア系アメリカ人としてアジア・エクセレンス・アワードのヴィジビリティー部門を受賞した[12]。彼女はアメリカのコント番組『サタデー・ナイト・ライブ』でホストを務めた初のアジア系アメリカ人の女性である。
ライター・映画監督のザック・ヘルム[13]、俳優のウィル・マコーマック[14]、投資家のノーム・ゴッテスマン等との交際歴がある[15]。
2015年8月27日、自身のTwitter及びInstagramのアカウントにて、第一子となる息子ロックウェル・ロイド・リューが代理母出産によって誕生したことを発表した[16][17][18]。
主な出演作
映画
テレビシリーズ
テレビアニメ
ゲーム
日本語吹き替え
主に朴璐美と阿部桐子が担当している。
WOWOWで放送していたエレメンタリー ホームズ&ワトソン in NYでは田中敦子がシリーズを通じて担当した。
脚注
外部リンク