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メーヴェ(欧字名:Mowen、2008年5月8日 - )は、イギリスで生産された日本の競走馬、繁殖牝馬[1]。
競走馬としてはオープン特別戦を勝利したが、重賞競走のタイトルには届かなかった。引退後は繁殖牝馬となり、受胎率の低さに悩まされながらもタイトルホルダー、メロディーレーンと2頭のステイヤーを出した。
馬名の由来は、ドイツ語においてカモメを意味する、風の谷のナウシカに登場する架空の飛行用装置(メーヴェを参照)[3][2]。
経歴
出生
父モティヴェーターは無敗でエプソムダービーを制した馬[4]。母トップテーブルはイギリスで8戦未勝利であった[5]。メーヴェもイギリスで生産され、岡田牧雄によって日本へ持ち込まれた。
競走馬時代
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/64/Question_book-4.svg/50px-Question_book-4.svg.png) | この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "メーヴェ" 競走馬 – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2024年7月) |
2010年8月14日、札幌競馬場第4競走の2歳新馬戦で、横山典弘を鞍上にデビュー。芝1500m戦のこのレースではのちにGIを2勝するグランプリボスの5着に敗れる。その後、鞍上と距離を試行錯誤しながら、年が明けた2011年の6戦目の未勝利戦ではダート1200m戦に出走。2着に半馬身差をつけて、ここでようやく初勝利を挙げた。続く重賞初参戦のクイーンカップでは10番人気ながらホエールキャプチャの5着と健闘するも、チューリップ賞、カルミア賞(500万下)ではどちらも着外に終わる。だが次走の3歳500万下を三浦皇成とともに勝利すると、さらに2戦目を挟み立冬特別(1000万下)を三浦とのタッグで勝利。このまま勝ち上がると思われたが、福島牝馬ステークスを含む5連戦をするも勝てない競馬が続き、特に常総ステークス(1600万下)は9頭立て8着というブービーの結果に終わり、フリーウェイステークス(1600万下)3着のあとに降級してしまう。しかし、降級2戦目のマレーシアカップ(1000万下)では3番人気から半年以上ぶりの勝利を掴み、さらにその流れで丹頂ステークス(OP)も制し[6]、一気にオープン馬へと登りつめた。だが、続けて挑んだ府中牝馬ステークスとアルゼンチン共和国杯でどちらも惨敗。このレースをもって競走馬を引退することとなった。
繁殖牝馬時代
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/64/Question_book-4.svg/50px-Question_book-4.svg.png) | この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "メーヴェ" 競走馬 – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2024年7月) |
引退後は岡田スタッドで繁殖入り。初年度はヴィクトワールピサを種付けしたものの、不受胎であった。
翌年はオルフェーヴルを種付けし、ここで誕生したのがメロディーレーンであった。メロディーレーンは生まれつき非常に体格が小さく、競走馬になれるかも危ぶまれており、デビュー戦時の馬体重も336kgと競走馬としては規格外といえる小ささであった。しかし、10戦目の未勝利戦をテン乗りの岩田望来と共に9馬身差の圧勝で勝利。JRAにおける史上最軽馬体重勝利の記録を更新した。その後の活躍も目を見張るものがあり、菊花賞では12番人気という低評価ながら5着となり、1995年のダンスパートナーの5着ぶりとなる牝馬の菊花賞入着を果たした。その後、2021年の古都ステークスを勝利し、ついにオープン馬となった。
この翌年はディープインパクトを種付けしたが、死産となった。
その翌年はドゥラメンテを種付けし、受胎。無事出産し、誕生した仔がタイトルホルダーである。タイトルホルダーはデビュー戦を1番人気に応え制し、東京スポーツ杯2歳ステークスとホープフルステークスをダノンザキッドの2、4着と好走する。そして年が明けた2021年の弥生賞ディープインパクト記念では、1番人気に支持されていたダノンザキッド、NHKマイルカップを制することになるシュネルマイスターらを破って勝利。タイトルホルダー自身の重賞初制覇、そしてメーヴェも2頭目の仔にしてようやく初の産駒の重賞制覇を果たした。その後も皐月賞ではエフフォーリアの2着となるなど活躍し、同年の菊花賞ではスタートからハナを切り、見事に逃げ切り勝ちを収めGⅠ初制覇を果たした[注 1]。その後、有馬記念ではメロディーレーンと初共演。タイトルホルダーは5着であった。2022年は日経賞1着を挟み、天皇賞・春に再びメロディーレーンともに出走。ここでも逃げの戦法を取り、圧倒的1番人気のディープボンドに7馬身も差をつけ圧勝した。
このように産駒は長距離を中心に活躍を見せるものの、メーヴェ自身は受胎率が圧倒的に低い状況が続き、ドゥラメンテをつけた翌年は圧倒的な受胎率を誇るゴールドシップを種付けしたものの不受胎。更に翌年はヴィクトワールピサを付けるもまた不受胎となる。
2020年に至っては、キズナを種付けして不受胎であったため、その翌月にドゥラメンテを種付けするも不受胎。2021年もドゥラメンテを種付けしたものの不受胎であり、同月のうちにキズナを種付けしている。
この受胎率の悪さゆえに、2019年に死亡したディープインパクトとの仔の誕生、タイトルホルダーの活躍直後に死亡したドゥラメンテとの仔(タイトルホルダーの全兄弟となる)の誕生は叶わなくなってしまっている。
2022年にはエピファネイアを付けたが不受胎で、ベンバトルを付け直し[7]、5年ぶりの受胎となった。
2023年、5年ぶりに牝馬の子供が誕生した。岡田牧雄代表は「ファンの方々からのお守りやお手紙のおかげで、元気な仔が生まれました」とコメントした[8]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[9]およびJBISサーチ[10]に基づく。
競走日
|
競馬場
|
競走名
|
格
|
馬場・距離 (馬場状態)
|
頭数
|
枠番
|
馬番
|
オッズ (人気)
|
着順
|
タイム (上がり3F)
|
着差
|
騎手
|
斤量 [kg]
|
1着馬(2着馬)
|
馬体重 [kg]
|
2010.08.14
|
札幌
|
2歳新馬
|
|
芝1500m(良)
|
12
|
1
|
1
|
4.7(3人)
|
5着
|
1:30.8 (36.0)
|
1.3
|
横山典弘
|
54
|
グランプリボス
|
462
|
0000.08.29
|
札幌
|
2歳未勝利
|
|
芝1200m(良)
|
10
|
7
|
7
|
6.6(2人)
|
3着
|
1:10.6 (35.3)
|
0.3
|
横山典弘
|
54
|
テイエムジョニクロ
|
454
|
0000.11.28
|
東京
|
2歳未勝利
|
|
芝1400m(良)
|
18
|
2
|
4
|
14.7(5人)
|
2着
|
1:22.5 (34.1)
|
0.2
|
C.ルメール
|
54
|
ダンシングロイヤル
|
448
|
0000.12.19
|
中山
|
2歳未勝利
|
|
芝1600m(良)
|
16
|
1
|
1
|
2.6(1人)
|
5着
|
1:38.4 (35.5)
|
0.3
|
C.ルメール
|
54
|
ドラゴンライズ
|
452
|
0000.12.25
|
中山
|
2歳未勝利
|
|
芝1200m(良)
|
16
|
7
|
13
|
3.7(2人)
|
2着
|
1:10.9 (35.0)
|
0.0
|
蛯名正義
|
54
|
アポロフィオリーナ
|
452
|
2011.01.15
|
中山
|
3歳未勝利
|
|
ダ1200m(良)
|
16
|
8
|
15
|
3.9(2人)
|
1着
|
1:12.6 (37.8)
|
-0.1
|
蛯名正義
|
54
|
(フェアユース)
|
454
|
0000.02.12
|
東京
|
クイーンC
|
GIII
|
芝1600m(稍)
|
16
|
1
|
2
|
86.4 (10人)
|
5着
|
1:35.7 (34.4)
|
0.3
|
蛯名正義
|
54
|
ホエールキャプチャ
|
450
|
0000.03.05
|
阪神
|
チューリップ賞
|
GIII
|
芝1600m(良)
|
12
|
8
|
12
|
41.7(5人)
|
7着
|
1:35.8 (35.1)
|
1.3
|
四位洋文
|
54
|
レーヴディソール
|
446
|
0000.05.28
|
新潟
|
カルミア賞
|
500万下
|
芝1400m(良)
|
16
|
2
|
3
|
3.1(1人)
|
10着
|
1:24.5 (36.2)
|
1.9
|
丸山元気
|
54
|
サトノフローラ
|
454
|
0000.06.11
|
東京
|
3歳500万下
|
|
芝1800m(重)
|
11
|
8
|
11
|
7.5(5人)
|
1着
|
1:49.8 (34.9)
|
-0.0
|
三浦皇成
|
54
|
(プレミアムテースト)
|
450
|
0000.09.10
|
中山
|
紫苑S
|
OP
|
芝2000m(良)
|
15
|
3
|
4
|
38.0(10人)
|
4着
|
1:58.6 (34.7)
|
0.4
|
木幡初広
|
54
|
カルマート
|
454
|
0000.10.15
|
京都
|
堀川特別
|
1000万下
|
芝1800m(稍)
|
16
|
1
|
1
|
13.0(5人)
|
5着
|
1:46.7 (34.5)
|
0.7
|
藤田伸二
|
53
|
ビッグスマイル
|
456
|
0000.11.06
|
東京
|
立冬特別
|
1000万下
|
芝1800m(良)
|
9
|
8
|
8
|
2.6(1人)
|
1着
|
1:47.3 (34.3)
|
-0.1
|
三浦皇成
|
52
|
(ヤマカツゴールド)
|
456
|
0000.11.27
|
東京
|
東京ウェルカムプレミアム
|
1600万下
|
芝2000m(良)
|
16
|
7
|
14
|
23.7(9人)
|
4着
|
2:00.4 (34.0)
|
0.9
|
丸山元気
|
53
|
フェデラリスト
|
452
|
2012.03.25
|
中山
|
常総S
|
1600万下
|
芝2000m(稍)
|
9
|
3
|
3
|
13.4(6人)
|
8着
|
2:03.9 (34.5)
|
0.4
|
三浦皇成
|
53
|
タムロスカイ
|
464
|
0000.04.21
|
福島
|
福島牝馬S
|
GIII
|
芝1800m(良)
|
16
|
5
|
9
|
38.7(10人)
|
9着
|
1:46.8 (35.3)
|
0.8
|
宮崎北斗
|
53
|
オールザットジャズ
|
458
|
0000.05.20
|
東京
|
フリーウェイS
|
1600万下
|
芝1400m(良)
|
17
|
8
|
17
|
16.5(7人)
|
3着
|
1:20.4 (33.9)
|
0.8
|
浜中俊
|
53
|
ミトラ
|
458
|
0000.06.09
|
東京
|
江の島特別
|
1000万下
|
芝1600m(重)
|
9
|
5
|
5
|
11.8(5人)
|
4着
|
1:38.8 (36.0)
|
1.0
|
北村宏司
|
55
|
ルルーシュ
|
456
|
0000.08.12
|
札幌
|
マレーシアC
|
1000万下
|
芝2000m(良)
|
9
|
6
|
6
|
5.8(3人)
|
1着
|
2:00.3 (34.9)
|
-0.1
|
宮崎北斗
|
55
|
(ホッコーガンバ)
|
448
|
0000.09.02
|
札幌
|
丹頂S
|
OP
|
芝2600m(良)
|
14
|
2
|
2
|
10.6(6人)
|
1着
|
2:40.6 (35.7)
|
-0.0
|
宮崎北斗
|
50
|
(コスモロビン)
|
456
|
0000.10.13
|
東京
|
府中牝馬S
|
GII
|
芝1800m(良)
|
17
|
5
|
10
|
51.4(12人)
|
13着
|
1:46.3 (33.6)
|
0.8
|
宮崎北斗
|
54
|
マイネイサベル
|
460
|
0000.11.04
|
東京
|
アルゼンチン共和国杯
|
GII
|
芝2500m(良)
|
15
|
8
|
14
|
71.6(11人)
|
9着
|
2:31.3 (35.2)
|
1.4
|
宮崎北斗
|
52
|
ルルーシュ
|
458
|
繁殖成績
血統表
脚注
注釈
- ^ なお、この菊花賞では牝馬のディヴァインラヴが3着となっており、順位で見ればメロディーレーンに先着しているにとどまらず、グレード制導入後の菊花賞としては牝馬の最高着順となった。
出典
外部リンク