マクドナルド433号店の看板(マクドナルド433ごうてんのかんばん、McDonald's Store #433 Sign)または単にマクドナルドの看板(McDonald's Sign)とは、アメリカ合衆国のアーカンソー州パインブラフにあるマクドナルドの看板である。現存する数少ない、アーチが1つだけのマクドナルドの看板のうちの一つである。1962年にマクドナルド433号店の看板として建てられ、2007年に433号店が移転するのに併せて、補修・改装された上で現在の場所に移転された。2006年にアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録された。
マクドナルドの実質的な創業者であるレイ・クロックは、マクドナルドの最初の店舗を開店させたマクドナルド兄弟の家の紋章を元にこの看板をデザインした[2]。アーチは、モダニズム建築でよく使われる意匠である。フィリップ・ラングドンは著書"Orange Roofs, Golden Arches: The Architecture of American Chain Restaurants"において、このアーチは、ウキウキした気分、空へ向かう動きの感覚の象徴であり、人が天に向かって飛んでゆくことのできる宇宙時代の象徴であると述べている[2]。ラングドンはまた、このアーチの目的は、ロードサイドのハンバーガー屋に構造的なモダニズムの感覚を持ち込むことであったと述べた[2]。
歴史的意義
2006年8月21日、パインブラフのマクドナルドの看板は、「マクドナルド433号店の看板」(McDonald's Store #433 Sign)として国家歴史登録財に登録された[1]。マクドナルドは創業以来様々なデザインの看板を採用しているが、現存する初期のデザインの看板は希少であり[2]、433号店の看板は、アーカンソー州で唯一の、現存する1つアーチのマクドナルドの看板である。また、バックライト付きのブラスチック製看板の良い例である。バックライト付きのブラスチック製看板は、第二次世界大戦後に一般的となり、1950年代から60年代にかけて広告業界に革命をもたらした[2]。