ビリー・ボブ・ソーントン(Billy Bob Thornton, 1955年8月4日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、映画監督、脚本家、ミュージシャン。アーカンソー州出身。
来歴
高校教師の父親と自称サイキッカーの母親との間に、アーカンソー州に生まれる[1][2]。野球が上手く、カンザスシティ・ロイヤルズへ入団しようとしたこともあったが、怪我のため夢は叶わなかった[3]。その後、地元のヘンダーソン州立大学へ進学して心理学を専攻するが、わずか2学期で中退。1980年代に入ると、芸能界を目指して友人のトム・エッパーソンと共にロサンゼルスに移り住む。
俳優としてデビューする前はドラマーまたシンガーとしてバンド活動をしていたが、俳優になるためにロサンゼルスで演技を学び始めた。ロサンゼルスでの下積み時代はかなり過酷なものだったらしく、金欠のためにじゃがいもオンリーの食事を続けたせいで心臓発作を起こしたこともある[4]。しかし、電話勧誘販売や風力発電会社の作業員、ファーストフード店員としてバイトしながら[3]、オーディションを重ねた。ファーストフード店員をしていた頃に、客として映画監督のビリー・ワイルダーが来店し、ワイルダーから「脚本を書け」とアドバイスされて執筆したものが後の『スリング・ブレイド』で見事アカデミー賞を獲得した[1]。
1980年代から小さな役で映画に出演しはじめる。1992年、トム・エッパーソンと共に脚本も書いた『運命の引き金』で主演も務め、注目されるようになる。1996年、監督・脚本・主演を務めたインデペンデント映画『スリング・ブレイド』がヒット、アカデミー脚色賞を受賞した。また『シンプル・プラン』では第71回アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされた。
私生活
1978年から1980年までMelissa Lee Gatlinと結婚し娘を一人もうけている[5]。
1986年に女優のトニ・ローレンスと結婚したが、1988年に離婚。1990年から1992年まで女優のシンディ・ウィリアムズと結婚。1993年にはプレイボーイ・モデルのPietra Dawn Cherniakと結婚し息子をふたりもうけるが1997年に離婚[6]。
1997年から1999年までは女優のローラ・ダーンと交際し婚約までするが後に解消。
1999年の『狂っちゃいないぜ』で共演したアンジェリーナ・ジョリーとは2000年に結婚。2002年にカンボジアから養子を迎えることを公表したが、後にアンジェリーナ・ジョリーのみ親権を持つ形であることが明らかになった[7][8]。2003年に離婚。また映画のプロモーションでの公式な来日はないが、2001年当時に妻であったアンジェリーナ・ジョリーの主演作『トゥームレイダー』のプロモーションに夫婦で来日。その際には東京国際フォーラムで開催されたジャパンプレミアにも出席してアツアツぶりを見せた。だが記者会見翌日にアメリカ同時多発テロ事件が起きたことで、二人の滞在は予定よりも延びた。
2003年以降は特殊メイクアップ・アーティストのConnie Anglandと交際し、娘をひとりもうけている。長い交際期間を経て、2014年10月22日にロサンゼルスの自宅でプライベートな結婚式を挙げたことを代理人が2015年2月21日に発表した[9]。
音楽活動
俳優として活躍する傍ら、ミュージシャンとしての活動も有名で、『ザ・ボックスマスターズ』というバンドを率いている。
2009年、自身が所属するバンドのプロモーションでカナダを訪れた際に地元CBCラジオの音楽番組に出演。番組の冒頭でDJがソーントンを紹介する際に、ミュージシャンとしてではなく「アカデミー賞受賞脚本家で映画俳優の‐」と紹介したことがソーントンの機嫌を損ね、それから番組最後まで明らかに不貞腐れた態度を取った。さらにはソーントンが発したカナダ国民への非難の言葉でカナダ国民の反感を買い、予定されていた2つのライブ公演がキャンセルになる事態にまでなる。そのことは米国内において突如“俳優引退宣言”を発したホアキン・フェニックスの奇行と肩を並べる行為として紹介された。その際の映像がYouTubeで公開されると、150万回を超すアクセス数にまで達した[10]。
発言
自分の意見を主張することは大事なことではあるが、TwitterやFacebookといったソーシャル・メディアは人間を「底抜けのばか」にしていると述べている[11]。
主な出演作品
脚注
- ^ a b "Billy Bob Thornton". Inside the Actors Studio. シーズン8. Episode 18. 18 August 2002.
- ^ Vigoda, Arlene (1997年2月7日). “Thornton makes a mark with 'Sling Blade'”. USA Today: p. 1D LIFE
- ^ a b Pringle, Gill (2007年9月23日). “On the Move: Billy Bob Thornton”. The Times (London). http://driving.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/driving/article2503490.ece 2010年4月26日閲覧。
- ^ “Billy Bob Thornton”. 2012年8月27日閲覧。
- ^ Castro, Peter (April 28, 1997). “Sling This: Mrs. Billy Bob Thornton Angrily Seeks a Divorce”. People 47 (16). オリジナルの2011年7月6日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/5zxnWvsjU?url=http://www.people.com/people/archive/article/0,,20121962,00.html 2011年7月6日閲覧。.
- ^ Hinckley, David. Billy Bob Thornton accused of stalking former sister-in-law. New York Daily News. May 21, 2008. Retrieved March 28, 2011.
- ^ Smolowee, Jill. Marriage, Interrupted. People. August 5, 2002. Retrieved March 2, 2011.
- ^ Stein, Ruthe. Billy Bob Thornton Likes Staying Put. "San Francisco Chronicle". April 26, 2009. Retrieved March 2, 2011.
- ^ “アンジー元夫ビリー・ボブ・ソーントン、6度目の結婚をしていた”. シネマトゥデイ (2015年2月26日). 2015年2月26日閲覧。
- ^ https://eiga.com/news/20090413/10/
- ^ “ビリー・ボブ・ソーントン、「ソーシャル・メディアは人を底抜けのばかにする」”. 2014年3月23日閲覧。
外部リンク
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1928–1940 | |
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