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この項目では、水道管をつなげるコンピュータゲームについて説明しています。水道管をつなげるカードゲームについては「水道管ゲーム」をご覧ください。 |
『パイプドリーム』(Pipe Dream)は、The Assembly Lineによって開発され、1989年に欧州で『Pipe Mania』のタイトルでAmiga、Atari ST、PC/AT互換機用として発売されたパズルゲーム。また、北米においてはルーカスアーツから発売されており、その際にタイトルが『Pipe Dream』に改められた。
経路思考型のパズルゲームの1種であり、プレーヤーは多様な形状のパイプを順に接続してゆく事を目的としている。
英単語の"Pipe Dream"には「絵空言」「突飛な夢」「夢物語」といった意味がある[1][2]。
1990年に欧州で各種ホビーパソコンに移植された他、北米ではApple II、Macintosh、NESに移植された。日本国内では1990年にゲームボーイ、アーケード、1991年にPC-9801、PC-8801、1992年にスーパーファミコン、X68000に移植された。
後に北米ではWindows 3.x用ソフト『Microsoft Entertainment Pack 2』(1991年)に収録された他、欧州および北米、日本でPlayStation用ソフト『パイプドリーム3D』(2001年)として発売された。
また、2009年11月5日には、リメイク版であるニンテンドーDS用ソフト『つなげて!パイプマニア』がクリエイティヴ・コアから発売された[3]。
概要
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パイプドリームと同様、または元となったと考えられるゲームに「パイプマニア」(Pipe Mania)がある。パイプマニアは、当初は1989年にAmiga用として"The Assembly Line"社によって作られ、その後、ルーカスアーツ社によって"Pipe Dream"という名称に直されたものが"LucasFilm Games"レーベルとして、他の多くの機種向け[4]として作られ、LFG社からアメリカ合衆国国内向けに販売された。アーケードゲーム版は日本のビデオシステムが開発し、日本国内ではナムコが販売を担当した。
Windows向けのものは、MS Windows Entertainment Packに含まれていた。
ゲーム内容
正方形のパイプのブロックをつなげて、水道管をなるべく長くつなげていくのがこのゲームの目的。終着地点を示す「Eパイプ」のあるステージでは「DIST」の値だけではなく、水道管をEパイプで終わるようにつなげていかないとクリアにならない。条件を満たさない状態で排水される水が行き場を失うとゲームオーバーになる[5]。
移植版
- ゲームボーイ版
- 1990年7月3日発売、発売元はBPS[5]。全36ステージで、最後のパスワードコンテニューはステージ28.Eパイプの出現しない序盤ステージはそれほど難しくはなく「初見でも10ステージくらいはクリアできるだろう」という、ゲーム関連書籍で述べられた感想もある。難易度によって次に配られるパイプの数や水の流速が決まっている[5]。
スタッフ
- Amiga、Atari ST版
- デザイン:The Assembly Line、アキラ・レッドマー、ステファン・L・バトラー
- Amiga、Atari STバージョン:ジョン・デール、マーティン・デイ
- アートワーク:ゲイリー・ウィニック、マーク・J・フェラーリ、スティーヴ・パーセル、マイク・エバート、エリック・ジョンストン
- 音楽:ジョン・デール
- 文書デザイン、組版:アンソニー・J・ボンド・ジュニア
- PC/AT互換機版
- IBMバージョン:ピーター・リンクロフト
- ルーカスフィルム対応:アキラ・レッドマー、ステファン・L・バトラー
- デザイン、プログラム:The Assembly Line、アキラ・レッドマー、ステファン・L・バトラー
- アートワーク:ゲイリー・ウィニック、マーク・J・フェラーリ、スティーヴ・パーセル、マイク・エバート、エリック・ジョンストン
- 音楽:ジョン・デール
- 文書デザイン、組版:アンソニー・J・ボンド・ジュニア
- プロジェクト・プロデュース:ステファン・L・バトラー
- ルーカスフィルムゲームズ・V.P、ゼネラル・マネージャー:スティーヴ・アーノルド
- 開発ディレクター:アキラ・レッドマー
- カバー・アート:スティーヴ・パーセル
- パッケージ・デザイン:Terri Soo Hoo
- スペシャル・サンクス:ジョージ・ルーカス
- ゲームボーイ版
- アーケード版
- ゲーム・プログラミング:YOU-CHAN、AIZ!、R.TAKANO
- グラフィック・デザイン:ふかいまり、SUNSHINE、きぬもとゆうこ、YUKATARO、中村晋介、のなみあきひと、HYOUE OGAWA、SUKA
- 効果音:奥田健司
- 音楽:板村直樹
- スペシャル・サンクス:本田忠嗣、WIND D.、はしもとひろみ、H.HONDA、NORI NORI、CAPPY.P
- ディレクター:にわじゅんいち
- プロジェクト・リーダー:ひのひかり
- PC-9801、PC-8801版
- エグゼクティブ・プロデューサー:名越康晃
- プロデューサー:小林章
- ディレクター:飯塚信人
- アート・ディレクター:ハンス・ヤンセン
- ゲーム・デザイナー:飯塚信人
- アシスタント・デザイナー:やまだしょうたろう
- プログラマー:たかぎやすお(PC-9801)、こんどうともお(PC-8801)
- グラフィック・デザイン:小林多加志(PC-9801)、月岡武史(PC-8801)
- 音楽:鈴木弘司、せとはるこ
- サウンド・プログラマー:かばさわたかひさ
- 原稿:飯塚信人
- スーパーファミコン版
- プロデューサー:名越康晃
- ディレクター:小栗真一
- 品質保証マネージャー:南都俊一
- プログラマー:みなみちとおる、つださぶろう、とばじろう
- デザイナー:しげむらふじへい、くろだやはちろう
- 音楽:すいどうゆめお
- コーディネーター:らくすいたろう
評価
- ゲームボーイ版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計23点となっている[11]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、15.87点(満30点)となっている[16]。
項目
|
キャラクタ |
音楽 |
操作性 |
熱中度 |
お買得度 |
オリジナリティ
|
総合
|
得点
|
2.53 |
2.63 |
2.50 |
2.75 |
2.69 |
2.77
|
15.87
|
- スーパーファミコン版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、5・7・7・5の合計24点(満40点)[12]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.35点(満30点)となっている[7]。この得点はスーパーファミコン全ソフトの中で237位(323本中、1993年時点)となっている[7]。
項目
|
キャラクタ |
音楽 |
操作性 |
熱中度 |
お買得度 |
オリジナリティ
|
総合
|
得点
|
3.36 |
3.14 |
3.11 |
3.32 |
3.29 |
3.14
|
19.35
|
脚注
- ^ Pipe Dream - 英語の言語の辞書(2012年5月26日閲覧)
- ^ Pipe Dream - Yahoo!辞書(2012年5月26日閲覧)
- ^ “あの水道管ゲームがDSでリメイクされる――「つなげて!パイプマニア」”. ねとらぼ (2009年8月31日). 2024年3月20日閲覧。
- ^ LucasFilm Games社によって"Pipe Dream"という名称に直され販売された対象機種とは、Acorn Archimedes, Acorn Electron, Amiga, Amstrad CPC, Apple II, Apple IIGS, Apple Macintosh, アーケードゲーム, Atari ST, BBC Micro, コモドール64, ゲームボーイ, Nintendo Entertainment System, IBM PC互換機 (MS-DOS/Windows), Psion Series 3, SAM Coupé, ZX Spectrumがある。
- ^ a b c M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、78ページ
- ^ 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、148頁。
- ^ a b c d 「8月情報号特別付録 スーパーファミコンオールカタログ'93」『SUPER FAMICOM Magazine』、徳間書店、1993年8月1日、92頁。
- ^ a b c “Pipe Dream for Amiga (1989)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年8月25日閲覧。
- ^ a b c “Pipe Dream for ZX Spectrum (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年8月25日閲覧。
- ^ a b c d “Pipe Dream for Game Boy (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年8月25日閲覧。
- ^ a b “パイプドリーム まとめ [ゲームボーイ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年8月25日閲覧。
- ^ a b “パイプドリーム まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年8月25日閲覧。
- ^ a b c d “Pipe Dream for Atari ST (1989)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年8月25日閲覧。
- ^ a b c “Pipe Dream for Commodore 64 (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年8月25日閲覧。
- ^ “Pipe Dream for Amstrad CPC (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年8月25日閲覧。
- ^ a b 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、200頁。
参考文献
外部リンク