トラックコレクション(THE トラックコレクション)は、2005年からトミーテックが製造・販売を行っているトラックのディスプレイモデル(展示用模型)である。
ここでは、2008年8月より展開されていたトラックコレクション80(はちまる)についても記述する。
同社の他のジオラマコレクションシリーズ同様、日本型Nゲージの一般的な縮尺である1/150による、ブラインド販売パッケージモデルである。2010年までは年1回のペースで発売されていた。最新製品は2013年2月発売の第8弾である。専用の収納ケースも販売されている。
2011年よりオープンパッケージ2台セット形式での販売も行われており、一般流通店品とは異なる企業限定品も発売されている。
トラックに積載されているコンテナは、トミーテックの鉄道模型部門であるトミックスのコンテナ車に搭載可能である。また、一部の車種にはコンテナ積載用の爪があるため、トミックス製のコンテナも積載できる。
関連が強い商品に同社のトレーラーコレクションがあり、一部の車種で部品を共有している。
各弾とも、シークレットは1種類。
2005年7月発売。
2006年1月発売。※のあるものは積荷用のドラム缶パーツ(消防車は2個)が付属。
2007年3月発売。車種はトレーラーコレクション第2弾で先行登場した三菱ふそう・スーパーグレートとUD・クオンのほか、初登場の三菱ふそう・Fシリーズ、日野・TC後期型の4車種。新作の荷台は16klタンクローリーとはしご車。今回は積荷用パーツは付いていない。
今回からトレーラーコレクション第2弾とともにタイヤが新しい金型のものに替わり、よりリアルな物になっているが、フロントタイヤのみ2種類存在する。今回よりスペアタイヤが専用の金型のものだけではなく、フロントタイヤを改造した物も登場した(タンクローリーとFシリーズのみ)。以後、車種によってはスペアタイヤの向きが2種類混在するようになる。(実車は専用金型のものが正しい)
2008年5月発売。当初の発売予定は、同年4月だった。車種は第1弾で登場した日野・プロフィアといすゞ・ギガ前期型、第3弾で登場した日産ディーゼル・クオンの3車種に加え、日野・KS後期型と西日本車体工業製キャブのはしご車が新登場。
今回は低床4軸車がメインで、総輪同径の4軸ロングシャーシと19.5インチタイヤ、第1軸のみ22.5インチタイヤを装備する異径シャーシが製作されている。新作の荷台はコンテナ車用が2種類、クレーン(通称ユニック)、クレーン搭載車用の平ボディが製作されている。
今回より鉄道輸送用コンテナが登場。U47A形38000番台コンテナとU54A形30000番台コンテナの、有蓋コンテナ2種類。
KSとギガCYHのユニック車の3台は第1軸のみ22.5インチ扁平タイヤを装備する。今回は第2弾以前の旧金型のタイヤが装着された。
第3弾で登場した新金型22.5タイヤは扁平タイヤよりも直径がわずかに大きく、そのまま装着すると第2軸が接地しなくなるためであると考えられるが、前月発売のバスコレ西工96MCの新金型扁平タイヤと旧金型タイヤの外径は同じである。
グランドプロフィアについては、トレコレ第2弾で登場したハイルーフキャブはフロント周りのディテールアップが図られたが、ロールーフキャブはこの時まだ従来のクオリティでの登場となり、完全なスイッチ金型ではなかったことがうかがえる。
日通エコライナー31フィートコンテナには、キャブの屋根に取り付けるエアロパーツが別パーツとして付属している場合がある。
2009年3月発売。中型トラックがメイン。全て日野車で、クルージングレンジャー、2代目レンジャー、ドルフィンプロフィア馬匹車の3車種。
中型トラックはボディやシャーシはもちろんタイヤに至るまですべて新規パーツで構成されている。レンジャーはそれぞれ標準キャブとダブルキャブが作り分けられており、また2代目レンジャーは大型仕様車用のキャブも製作されている。馬匹車はドルフィンプロフィアFWのシャーシをベースにブルーリボンのボディを架装したタイプ。第4弾の異径シャーシを流用しているが、第1軸のタイヤは低床タイプのバスに装着されているものと同じ新金型の扁平タイヤに変わった。
2009年11月発売。液体物輸送車がメイン。車種はプロフィア、日野・TC後期型、スーパーグレート前期型の既存3車種に加え、新作の日産ディーゼル・レゾナC800前期型と後期型の4車種5種類である。TC後期型はグリルが第2弾のZMと比較するとわかりやすいが、後期グリルが改修された。タンクローリーの荷台は第3弾で登場した物と新たに製作された2種類が存在する。新作の荷台は旧型タンクローリー、化成輸送用、ミルクローリー、活魚車、ガスローリー、水槽車の6種類もの荷台が新規製作されている。ガスローリーと化成輸送車のシャーシも新しく製作されている。
活魚車は第2弾のギガ以来の冷蔵機装着車である。第2弾では冷蔵機はユーザー取り付けパーツとして同封されていて、サイドバンパーも冷蔵機と干渉する部分をユーザー側で切り取る必要があったが、今回からは購入時から冷蔵機は車両本体に装着されており、サイドバンパーも冷蔵機に合わせて切り欠きをつけた物になったため加工することなく直接装着することが可能になっている。
2010年7月発売。31 ft冷凍コンテナ積載車と冷蔵車がメイン。車種は既存のギガ1型とクオンに加え、2007年にマイナーチェンジしたギガと1972年に登場したニューパワー前期型が新規製作されている。ニューパワーはエンブレムが変わった1974年モデルを再現している。2007ギガはフロントバンパーが2種類存在し、エアダムありのものとエアダム無しの物が製作されている。
冷蔵車の箱が2種類、UF42A形38000番台コンテナ[注釈 2] が2種類が登場した。コンテナの冷凍機と妻扉は別パーツ化されており、この部分を造り分けることによって各保有会社ごとの差異を表現している。
ニューパワーは他車種に比べてキャブバックの隙間が広く、キャブが前にせり出す形で同一シャーシの他車種と比較すると全長が長くなっているという特徴があるが、これは他メーカーの大型トラックよりもフロントアクスルが後退している実車のスタイルをそのまま共通シャーシで再現しているためである。
2013年1月発売。全輪駆動車メインの構成となり、シリーズで初めて自衛隊車両がリリースされた。タンクローリーとTXD幌車の上物とシャーシ、タイヤがトラコレ1弾の流用である事を除けば、ほとんどの車種はすべて新規制作である。
TS/TWはボンネット部分やFバンパーが別パーツ化されており、ひらがなエンブレムの前期型と、「ISUZU」エンブレムの後期型が製品化され、グリルの縦桟・横桟の違いがあるほか、フェンダー上部のルーバーの形状・エンブレムの有無が再現されている。自衛隊仕様の2 1/2カーゴトラックと除雪車とダンプ以外はバス用のテールランプ(通称、バス協テール)を装着している。また、ダンプは後部のアオリ(俗称ケツブタ)が別パーツになり可動式になっているのも特徴の一つ。2 1/2カーゴトラックとダンプには新規のスペアタイヤパーツが追加された。これは実車同様ホイールが両面的に再現されている。
74式特大型トラックはスーパーグレート前期型をベースとした自衛隊仕様車で、今回は幌付ボディ車と重レッカが作られた。重レッカはクレーンが可動(360°回転・ブーム上下)する。
ビッグサムのレッカー車は重レッカのコンポーネンツを流用し、民間仕様の高速レッカー車になっている。シャーシは新規設計で、アンダーリフトが格納時のものと牽引時の2形態のものが再現されていて、本体のアンダーリフトに差し込み使用する形になっている。
ビッグサム前期型の初出は2009年、トレーラーコレクション第3弾のシークレットで、シークレットとして登場した車種がレギュラーに昇格したのは今弾が初めてである。また、ビッグサムはフロントバンパーも別パーツ化された。トレーラーコレクション第6弾のドルフィンプロフィア登場以降、既存車種のバンパー別パーツ化は初めて。
クオン除雪車についても、構成しているパーツはすべて新規部品である。キャブ外装・内装についても通常の一般仕様と異なり、今回専用シャーシに合わせたものとなっている。 フロントタイヤは通常より幅広のカーキャリア(セミトレーラ)用のタイヤで、リアタイヤは一般仕様と同じ22.5インチである。
2017年2月発売。再び低床4軸車がメインとなっている。キャブはクオン、2010年ビッグマイナーモデルのギガ、グランドプロフィア、2007モデルのスーパーグレートの既存4車種と、新規製作でニューパワー後期型(通称ロボット顔)が登場した。トレコレ2弾で登場したクオンハイルーフ、トレコレ4弾の2007スーパーグレート、トレコレ7弾の2010ギガがトラコレ初登場。グランドプロフィアはトレーラーコレクションで登場したハイルーフキャブ同様、顔周りがディテールアップされた。トレコレ日本郵船2台セット以来、6年ぶりの登場となる。側面がフラットになっているウイングボディー、跳ね上げ型パワーゲートがモールドされたウイングバンボディが登場した。
2018年3月発売。初代ギガ1型、2007ギガ、クオン、スーパードルフィン、グランドプロフィアが登場。ドルフィンはトレコレ5弾で登場してから、およそ7年ぶりにトラコレブランド版では初登場となり、4型の通称鬼グリルが再現された。
荷台部分はトラコレ4弾で登場したコンテナ用フラット荷台、トラコレ7弾で登場した冷凍アルミバンの他に新規製作でスクラップ荷台が2種類、チップ運搬車、自衛隊コンテナ車が登場した。キャブ状に装備されるシートキャリアを新規製作。スクラップ運搬車に積荷パーツが付属している。
これまで発売された荷台をベースに、通常品と異なるキャブや塗装をセレクトし、別車種として登場したもの。荷台別の付属品は通常品と同様。このシリーズで、ブラインド版では未登場のマイナーチェンジによりグリル違い、同一車種でのカラーリング違いがリリースされるようになる。ブラインド版で登場せず、2台セットで初登場したキャブ・荷台は無い。
日本型16番ゲージと同じ縮尺1/80のオープンパッケージとなり、前輪とキャブが可動となる。またミラーパーツ、ディスプレイケースが付属している。価格は3,675円(税込)。
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