デジタルモンスター
『デジタルモンスター 』は、1996年 よりウィズ が企画・原案を行い、1997年 6月26日 に大手玩具メーカーバンダイ が発売した電子ゲーム とその派生作品 、およびそれに登場するキャラクターの名称。略称は「デジモン 」。
概要
1997年 6月26日にモンスターを育てる携帯ゲーム 、『デジタルモンスター』の第一弾を発売。バンダイの商品ですでに成功していた育成ゲームたまごっち にバトル要素を加えた、男の子向けの「戦うたまごっち 」をコンセプトとした。発売後、すぐに大ヒットとはならなかったが、後続のシリーズがリリースされていった結果、小中学生を中心に徐々に知名度と人気は高まり、日本全国の都市圏でデジモンキーやボルケーノ太田 (当時はバンダイの所属社員だった)を司会者とするD-1グランプリ という公式大会も開かれた。
携帯ゲーム以外でも、「デジモンワールド シリーズ」を筆頭とするビデオゲーム やトレーディングカードゲーム 、漫画 などが次々とリリース。また、1999年 にアニメ化・放送を開始した第一弾のアニメ『デジモンアドベンチャー 』が大好評を博し、米国 をはじめとする海外でもヒットするなど、メディアミックス 戦略が功をなしてデジタルモンスターはキャラクターとしてその地位を一気に高めた。
携帯ゲームを初めとするデジタルモンスターシリーズには、全オリジナルシリーズ共通のバックボーンとなる世界観が用意されており、イメージイラストや専門用語も数多く存在する。ただし、アニメシリーズやそのタイアップであるゲームにおいては、独自の世界観を用いて展開している場合が多い。
現在でも新シリーズが登場し続けており、『狭義ではデジモンでないデジモン(デ・リーパー 、デクスモンなど)』『同名だが、色やデザインが異なるデジモン』『他のデジモンの設定文のみに名前が登場するデジモン(オクタモン の設定文に名前が登場するフジツモンなど)』『ゲームのみに登場する、既存のデジモンと設定が若干異なるデジモン(デジモンストーリーサンバースト・ムーンライトのオファニモンコアなど)』『公募で採用はされたが、イラストなどは全く存在しないデジモン(デジモンウェブのドット絵コンテストで入賞したがイラストなどは無いテクノドラモンなど)』『デジクロスによる強化形態』『アニメや漫画のみの一時的な強化形態』などの存在もあるため正確な数の把握は困難である。公式が公式のデジモンとしてカウントしているデジモン数は、2014年7月時点で900体以上 だと言及されている。[ 1]
キャラクターデザインの大部分はウィズ のチーフデザイナーである渡辺けんじ を中心とし、北川原真を始めとしたデザイナーが協業する形で行っている。このメンバーには以前ボルケーノ太田も参加していたが現在は声優に転身・専念しているため、外れている模様。また、カードゲームの企画において様々なイラストレーターがイラストを描いたが、その中からガンダムウォー などで知られるAs'まりあ とnaoyaが前述の三人に加わり公式イラストを手掛けたこともある。
コピーライト には、擬人名称(ハウスネーム)である本郷あきよし という名が用いられている。名前の由来はウィズ とバンダイ に所属する人物の名前を合わせたものである。
設定としてのデジタルモンスター
デジモンの世界観としての概要
"近未来に突如発生したデジタル生命体を捕獲しキーホルダーサイズの機械の中で育成する"というのが大元の設定である。また、関連掲載誌や攻略本などに記載されている各デジモンや舞台背景の説明文において、研究者の活躍やその他の組織・人物についての説明がされている。
ハッカーがコンピュータ上でサイバーテロを行うために人工知能を備えさせたウイルスを広めたことがデジモンの始まりで、そのウイルスが世界中のデータを吸収して姿や性質を変え生物のようなものとなったものがデジモンである。パソコン上でデジモンキャプチャー というソフトを用いてデジタルワールド を映し、野生のデジモンを探すこととなる。発見したデジモンは、デジモンローダー というソフトの中に捕獲され、デジタマの状態でデジタルモンスター本体に移されることにより持ち歩き、いつでも対戦を行うことが出来るようになった。テイマー を始めとする、様々な利用者(ネットワーカー)が存在している。
デジモンの生命としての概要
各デジモン個体の詳細はデジモン一覧 を参照。
デジタルモンスターは「デジタルワールド 」と呼ばれるコンピュータネットワーク 上の擬似電脳空間 に生息する人工知能 を持った架空の生命体である。様々な属性や世代に分かれており、現実の世界に存在する動植物、機械、人型や突然変異などを模した多様な種族が存在する。各デジモンの固体に関してはオリジナルとしての基本の設定が存在しており、アニメ作品に登場させる際に意図的に改変をする場合がある。また、アニメ作品の主役として新たに作られたデジモンにおいても同様であり、改変により基本の設定と異なる設定となる場合がある。これらの改変された設定は一部がアニメ作品を主題としたムック 形式の図鑑などに、オリジナルである基本の設定と一緒に掲載されることがあり、アニメ作品と関連性の無い図鑑と見比べてみることが必要である。
生態
デジモンの身体は、細胞核 のような要素を持つデジコア (電脳核)、その情報を元に構成される骨格であるワイヤーフレーム と皮膚であるテクスチャ からなる。デジモンの姿にはデジモン自身がコンピュータ上のデータから読み取り学習したものと、人間がパソコンで作成したものとが存在する。それらは主に、ツールやゲームなどの様々なソフトから学び取ったものである。
デジモンは主にデジタルワールド上の食物を食べて生活し、さらにはネット内の様々なデータやプログラムも吸収し餌としている。また、デジモンの生命活動を維持するためには電気が必要であり、これは人間で言う酸素に相当する。デジモンは現実の生物と同じように卵(デジタマ)から誕生し、病気や怪我などの外的要因や寿命で死亡する。
大人しい気性のデジモンもいるが、基本的に野生の本能による闘争心が強い種族であり、“戦闘種族”や“戦う種”とも称され、デジタルワールドはほぼ常に戦いに満ちている。
デジモンは成長の節目でより強力な形態へと(場合によってはそれまでより弱い姿へと)「進化 」する。この「進化」は恐竜型のデジモンが獣型やサイボーグ型になるなど、現実の生物の進化とは異なり、その個体が自らの構成データを大きく書き換え成長することを言う。成熟期に至るまでは元々持っている因子や、生活の仕方や戦闘経験、住まう環境の変化などにより、様々な進化形態へと分岐する。
成熟期以上のデジモンは他のデジモンたちと戦い、勝って勝率を上げることでより強力な完全体や究極体のデジモンへと進化することができる。また、過酷な環境の変化に耐えうることも、今後の完全体、究極体への進化に影響する。デジモンは基本的には年齢で進化し、進化する年齢の平均は各世代ごとに決まっている。また、ジョグレス と呼ばれるデジモン同士の合体、アイテムの装備や摂取による進化も存在する。
見た目や性格などで性別があるようにも見えるが、実際にはオス・メスの概念は無い。従って生殖は行わず、結婚 や家族 という概念も持たない場合が多い。ただし死ぬ間際に自らのデータを転写したデジタマを残す場合もある。初期の設定では野生のデジモンは一般的なコンピュータウイルス と同じく自己増殖機能を持っているとされていた。
進化段階
デジモンには進化の段階があり、基本的に誕生から順に幼年期I 、幼年期II (それぞれ幼年期前期、幼年期後期ともいう)、成長期 、成熟期 、完全体 、究極体 の六段階に分類される。幼年期はIとIIがセットになる場合もある。また、例外的な進化段階である、アーマー体 、ハイブリッド体 、超究極体 に分類されるものもいる。他にも進化段階は変わらないが、一部のデジモンには力を開放や変質した姿である○○モン・□□モードなどと呼ばれる姿が存在する。基本的に段階が上がるにつれ戦闘力もより強大になり、究極体がその頂点となる。しかし、例外も存在し代表例として成長期であるルーチェモンがプロフィールにて、「完全体デジモンをも凌駕するほどの力と英知を持っている。」(デジモン図鑑(五十音順)) とされている。また、ロイヤルナイツ や七大魔王 などの強大な勢力に属するデジモンは並の究極体では歯が立たないほどの圧倒的な力を持つ。
属性(初代デジモンペンデュラム より初登場)
デジモンの大部分はワクチン 、データ 、ウィルス の三属性に分類され、それぞれ「Va」「Da」「Vi」と略される。それぞれジャンケン のような関係になっており、
ワクチン種はデータ種に弱くウィルス種に強い。
データ種はウィルス種に弱くワクチン種に強い。
ウィルス種はワクチン種に弱くデータ種に強い。
ただし例外的な属性である、無・フリー(主にアーマー体)・不明・ヴァリアブル(主にハイブリッド体)などに分類されるものもいる。
キャラクターとしては一般的に主人公サイドなど「善」に属するデジモンにはワクチン種が多く、逆に悪役などはウィルス種が多い。
DNA(デジモンアクセル より初登場)
DNA(DIGIMON NATURAL ABILITY)は、デジモンに存在する因子のようなもので、竜 ・獣 ・鳥 ・虫 ・暗黒 ・聖 ・水 ・機械 の8つが存在する。これらはデジモンが摂取する電気にも含まれており、デジモンの進化に影響を与えている。通電センサーを用いることにより人体や外部媒体に流れる電気からもDNAを取り入れることが可能となっている。
種族
各デジモンは研究者の観点から"~デジモン"、または"~型デジモン"と称される。これらの系統はデジモンに含まれる「因子」のデータによっても決められる。ただし、各作品内で大まかに系統を分けられることがあるが、それぞれの作品ごとに異なり統一された系統とは言えず、特に定まっているものではない。
軍団・勢力
デジタルワールドに存在する様々な集団を記載する。公式設定上のデジタルワールドには、全ての軍団、勢力が存在している、もしくは存在していたことになっているが、ゲーム 、アニメ 、漫画 での設定上のデジタルワールドでは、これらの集団のいずれかが「いない」設定であることも多い。
基本的な勢力
デジモンたちは主に生息地や特性によって属する勢力が異なる。
ネイチャースピリッツ
自然豊かな大地や、砂漠地帯に生息するデジモンたちの系統。原始的なデジモンで構成され、比較的穏やかな性格のものが多い。テントモン などが所属する。
ディープセイバーズ
デジタルワールドの大半を占める「ネットの海」に生息するデジモンたちの系統。浅瀬、海面、深海などの場所によって、住むデジモンの気質は大きく異なるようである。ゴマモン などが所属する。
ナイトメアソルジャーズ
フォルダ大陸の暗黒の地に生息するデジモンたちの系統。ゴースト型や悪魔型などで構成され、禍々しい城を中心とした地域で常に闇のデジモンたちが闘争をくり広げ、勢力を拡大させている。ピコデビモン などが所属する。
ウィンドガーディアンズ
森やジャングルに生息するものや、空を飛び回るデジモン達の系統。鳥型や植物型などで構成され、毒を持つものや気性の荒いデジモンが多いことから、生息地帯はデジタルワールドでも危険な部類に属する。ピヨモン やパルモン などが所属する。
鋼の帝国(メタルエンパイア)
ガラクタや線路などで構成された廃工場を根城とする、機械系やサイボーグ型のデジモンたちの系統。何者かに統率されているかのように、驚異的な勢いで領地を広げている。ハグルモン などが所属する。
ウィルスバスターズ
正確な生息地を持たない、ウィルス種に対抗する力を持つデジモンたち(ただしウィルス種が所属していないわけではない。例外の代表としてはデュークモン が有名)。聖なる力を持つものから、遺跡を守るものまで、多種多様なデジモンが所属し、ウォーグレイモン 、メタルガルルモン などが該当する。なおサイバードラモン はウィルス種のデジモンを敵としているが、ウィルスバスターズに所属していない。
ジャングルトルーパーズ
森林地帯に生息する、主に昆虫系デジモンと植物系デジモンで構成されている系統。生息域に適応した体の形状に進化し、環境の変化に敏感な系統と言われている。ネイチャースピリッツとウィンドガーディアンズと生息域が一部重なるため、この2つの系統に分類されるデジモンとも共存している。ワームモン などが所属する。
ドラゴンズロア
デジコアに竜因子データを持つ、ドラゴン系や恐竜系デジモンの系統。竜因子を持つデジモンは、力が強い、気性が荒い獰猛な傾向がある。比較的古い時代に発生した系統のため、デジモンとしての種類は多いが個体数が少ない。ブイモン などが所属する。
アンノウン
分類が難しいものや出自がはっきりとしていないデジモン、突然変異系などの系統。進化の際に遺伝子データのコピーが正しく行われないことが原因で、アンノウン系に進化すると考えられている。生息域の激しい環境変化や劣悪な生育環境、ストレスの掛かるデジタルデータの取り込みが遺伝子データのコピー不良を引き起こすとされている。チューモン などが所属する。
ダークエリア
デジタルワールドの最下層にある暗黒空間。最下層エリアである「コキュートス」が存在する。戦闘などで死亡したデジモンたちのデータが行き着く先。アヌビモン が守護・監督を行っており、良いデータと判断されればデジタマとして生まれ変わり、悪いデータと判断されれば「ダークエリア」をさまよい続けることとなる。ここを根城にしているデジモンたちはナイトメアソルジャーズ以上の力を持ったウィルス種のデジモンが多く所属しグランドラクモン やガルフモン などが該当する。
ウィッチェルニー
デジタルワールドとは別次元の世界に位置する魔法使い系デジモンの故郷。「魔術」と呼ばれる能力が発達し、土のアースリン族、水のアクエリー族、火のエネルージュ族、風のバルルーナ族の4種族が暮らすデジタルワールド。風の魔術に精通した戦士団はヴォルテクスウォリアー と呼ばれている。出身デジモンはウィザーモン 、フレイウィザーモン 、ソーサリモン 、ウィッチモン 、ミスティモン 、メディーバルデュークモン 、ヘクセブラウモン 、ワイズモン が該当する。
元はゲーム『マジカルウィッチーズ 』から。
その他の勢力
ロイヤルナイツ
ファンロンモン ・四聖獣 ・十二神将 (デーヴァ )
東西南北 それぞれの方角を護り、輝く4つの目と12の電脳核を持ち、神のごとき力を持つといわれる究極体のデジモン4体と、彼らに仕える十二支を模した完全体のデジモンたち。そして彼らの頂点に立つのが「大地 (世界 )」を司るファンロンモン であり、8つの目と12の電脳核を持っている。
対応するデジモンは以下の表の通り。
四大竜
ホーリードラモン 、ゴッドドラモン 、チンロンモン 、メギドラモン の総称。デジタルワールドで最も強い四体の竜デジモンで神に近い力を持つといわれる。
古代種・アーマー体
デジタルワールドの創世記に存在した古代種は、現代種より進化の幅が少ない代わりに、「デジメンタル」と呼ばれる古代に作られた特殊なアイテムを用い、デジメンタルに宿る火や水の元素の力を借り『融合』(デジメンタルアップ)することで、擬似的な進化(アーマー進化)をしアーマー体と呼ばれる形態に進化を遂げることができる種族がいた。古代では、自分自身の力を使わなくても簡単に強い力をデジメンタルから借りることで引き出せるアーマー進化は、危険だと考えられていた。現在でも古代種のデータを引き継ぐデジモンたちはアーマー進化が可能になっている。
対応するデジモンは以下の表の通り(太字はアニメ『デジモンアドベンチャー02 』(本編およびドラマCD)で登場)。
上記の表の他にもテリアモンが運命のデジメンタルで進化したラピッドモン(アーマー体) 、ブイモンが運命のデジメンタルで進化したゴールドブイドラモン 、他には古代種のデータを持った一部のデジモンが勇気のデジメンタルで進化したフレイウィザーモン やサラマンダモン 、友情のデジメンタルで進化したサンダーバーモン やケンキモン などが存在する。
三大天使 ・神々の軍団(神々の隊列)
三大天使とは『神』の申し子である「ルーチェモン」の三つの側面を分け与えられた3体の天使型究極体。
熾天使 型のセラフィモン、智天使 型のケルビモン、座天使 型のオファニモンからなる。
これらのデジモンのタイプは「天使の階級 」の上級三隊をモデルにしており、中級三隊、下級三隊も主天使 型のドミニモン、力天使 型のクラヴィスエンジェモン、能天使 型のスラッシュエンジェモン、大天使 型のホーリーエンジェモンとエンジェウーモン、天使 型のエンジェモン、ピッドモン、ダルクモンとしてそれぞれモデルにされている。
主神
四元徳(カーディナルバーチュズ)
上位三隊 「父」のヒエラルキー
中位三隊 「子」のヒエラルキー
下位三隊 「聖霊」のヒエラルキー
七大魔王
悪魔・暗黒系デジモンの頂点に君臨する七体の魔王型デジモンたち。モチーフは七つの大罪 。
からなる。
ルーチェモンが更なる力を手にしたデジモン・ルーチェモン=サタンモードは「黙示録の竜」をモデルにしており、頭上に「大罪の冠」として解説されている発光する7つの円形の紋章を浮かべている。これらの紋章は太陽系の7つの惑星記号 と共に、オリンピアの天使 の7つの封印を意味する記号(七大天使 を参照のこと)をベースにしている。これらの記号はカードダスBx-148に登場した「大罪の門」にも刻まれている。
オリンポス十二神族
ギリシア神話のオリュンポス十二神 のローマ神話での呼び名をモデルにした神人 型デジモンたち。
イグドラシルが管理しているものとは別サーバーの世界であり、ホストコンピューター「ホメロス」の管理下にある「デジタルワールド・イリアス」を守護している。敵対勢力はプルートモンやタイタモンが所属するタイタン族。
対応するデジモンは以下の表の通り。
上記の表の他にもアポロモンとディアナモンが合体した銀河型デジモンであるグレイスノヴァモン 、ユピテルモンの戦闘形態であるユピテルモン:ラースモード 、ユノモンが心の奥底に眠っていた悪の人格が呼び覚まされた姿であるユノモン:ヒステリックモード 、バッカスモンの泥酔状態であるバッカスモン:泥酔モード 、ケレスモンの本体であるケレスモンメディウム 、メルヴァモンとスパロウモンがデジクロスした姿であるジェットメルヴァモン 、アポロモンの闇の人格であるアポロモン・ウィスパード (アニメ『デジモンクロスウォーズ ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』に登場したオリジナルキャラクター。名前の由来は英語で「囁き声 」を意味する「Whispered(ウィスパード)」から)が存在する。
タイタン族
デジタルワールド・イリアスにおいて、太古の昔、オリンポス十二神族に敗北して支配権を奪われた種族。ギリシャ神話におけるティターンに相当するが、筆頭格となっているのはティターンを滅ぼしたハデスモチーフのプルートモンとなっている。
対応するデジモンは以下の表の通り。
十闘士・ハイブリッド体
伝説の十闘士とは、古代デジタルワールドを「神なる敵(=ルーチェモン)」から救ったと言われている遥か古代に始めて存在した十体の究極体デジモンと、死後「スピリット」と呼ばれるアイテムの形で後世へと遺された彼らの力を受け継いだデジモンたち。人間(または、デジモン)と「スピリット」が融合してデジモンとなった形態。環境によって属性が変わる「ヴァリアブル種」であり、1つの属性に対し、人型になる「ヒューマンスピリット」と獣型になる「ビーストスピリット」の2種が存在する。また、デジモンのデジコアに人間の遺伝情報を注入して生まれた特殊な状態であり、古代種ではない通常のデジモンで同様の行為をすればエラーが起こる。それぞれがデジタルワールドを構成する十の属性の力を宿しており、属性、対応するデジモン、関連するハイブリッド体と十闘士の力を受け継ぐデジモン達の対応は以下の表の通り。
上記の表の他にもアグニモンがパワーダウンしたフレイモン 、ヴォルフモンがパワーダウンしたストラビモン がいる。その他にも究極体だが、スサノオモン も存在する。
バンチョー
バンチョーとは強者たちと闘いにおいて“心を折られることなく闘い続けた者”に与えられる称号。孤高の存在であり個々で活動するものばかりで、厳密には組織ではない。
自分の信じる正義のために闘い続けたバンチョーレオモン 、仲間を一切傷つけず闘い続けたバンチョーマメモン 、弱者を助けるため凶悪なデジモンに多く勝ち続けたバンチョーリリモン 、妥協しないプライドを持って闘い続けたバンチョースティングモン 、頼まれた友のために闘い続けたバンチョーゴーレモン からなる。
D-ブリガード
機械化旅団で、竜型やサイボーグ型デジモンによって構成される特殊部隊で、バンチョーの敵対勢力。コマンドラモン 、シールズドラモン 、タンクドラモン 、ダークドラモン が所属、あるいは関係する。
漫画『デジモンネクスト 』の「削除部隊(コマンドメンツ)」に相当する。
ローヤルベース
謎の空中大要塞を拠点している蜂型デジモンの軍団。ファンビーモン 、ワスプモン 、キャノンビーモン 、タイガーヴェスパモン が所属、あるいは関係する。
D-ブリガードと同様に漫画『デジモンネクスト』の「削除部隊(コマンドメンツ)」に相当する。
三銃士
突出した射撃能力を持つ3体のデジモンたち。マグナキッドモン 、ガンドラモン 、ベルスターモン の総称。
クラックチーム
サイボーグ系や機械系を操る謎の組織。カオスドラモン (クラックチーム リーダー専用)、ムゲンドラモン 、ガンドラモン(戦闘用)、メタルティラノモン (対地迎撃用)、メガドラモン 、ギガドラモン (対空迎撃用)、メタルシードラモン (水中迎撃用)、ギガシードラモン (制海用)、イージスドラモン (情報分析・解析用)が所属する。
チェスモン大帝国
チェスモン系で構成される謎の勢力。しかし、チェスモン大帝国がどのようなものか誰も知らず、周囲からも興味を持たれていない。
Legend-Arms(レジェンドアームズ)
「天使が持てば世界を救い、悪魔が持てば世界を滅ぼす」との言い伝えがある自身を武器に変えられるデジモンたち。ズバモン 系統(ズバモン、ズバイガーモン 、デュラモン 、デュランダモン )、ルドモン 系統(ルドモン、ティアルドモン 、ライジルドモン 、ブリウエルドラモン )、スパーダモン が該当し、ラグナロードモン が関連する。
ZERO-ARMS(ゼロアームズ)
ARMSとは『ARtificial MonSters』の略称。『古代デジタルワールド期』の後に到来した『デジモンテイマー期』の際にデジモンを模して作られた人類初の生体兵器。厳密にはデジモンではないが、グラニなどデジコアを有した存在もいる。該当者はグラニとオロチの二つで、グラニはデュークモン の鎧に、オロチはスサノオモンの武器になる。
プロトタイプデジモン
デジモンの原型となった実験体のことで、広義的にも狭義的にもデジモンの定義を満たしている。頭頂部に旧式インターフェースを持っているのが特徴で、ドルモン 系統とリュウダモン 系統、ルガモン 系統が確認されている。
ビッグデスターズ
曜日 をモチーフとした六人の魔将軍で構成された組織で、各々が特定の種族のデジモンの扱いに手慣れた戦闘のプロフェッショナル。
アニメ『デジモンクロスウォーズ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』の「デスジェネラル」に相当する。
対応するデジモンは以下の表の通り。
また、『デジモンジントリックス』にて2011年 8月25日 に発売された拡張パック第3弾ではザミエールモン、オレーグモン、グラビモン、スプラッシュモンが、同年の11月25日 に発売された拡張パック第4弾ではドルビックモン、ネオヴァンデモンが収録された。
他にも『デジモンカードゲーム』にて2021年 2月26日 に発売された拡張パック第5弾「バトルオブオメガ」ではドルビックモンが、翌年の2022年 2月25日 に発売された拡張パック第9弾「X(エックス)レコード」ではザミエールモンが収録され、同年の7月29日 に発売されたテーマブースター第3弾「ドラゴンズロア」ではドルビックモンが通常版とパラレル版のイラストで2枚が再録された(ただし、効果は新規)。
アニメ『デジモンアドベンチャー: 』では『クロスウォーズ』の個体とは別個体であるものの、スプラッシュモン(真の姿として第21話で登場)、オレーグモン(第60話、第64話、第67話(最終話)で登場)、グラビモン(第61話、第64話で登場[ 注釈 1] )が再登場している。また、『デジモンゴーストゲーム 』では第27話でスプラッシュモン(前作とは違い人型の姿で登場し、声優が異なっている[ 注釈 2] )がビッグデスターズ(およびデスジェネラル)所属のデジモンとしては2作連続で再登場を果たしている(ただし、公式設定や『クロスウォーズ』とは違い、特殊能力は使用しなかった)。
アニメオリジナルの勢力
公式設定とは別にアニメ独自の勢力として登場している集団。この内のアニメ(第2期『悪のデスジェネラルと七つの王国』まで)および漫画 『デジモンクロスウォーズ 』に登場したクロスハート、ブルーフレア、トワイライト、バクラ軍は後に『デジモンカードゲーム』でデジモンのタイプ特徴として公式に逆輸入された。
ダークマスターズ
アニメ『デジモンアドベンチャー 』に登場した勢力。ピエモン 、メタルシードラモン 、ピノッキモン 、ムゲンドラモン で構成され、ナイトメアソルジャーズ、ディープセイバーズ、ウィンドガーディアンズ、メタルエンパイアを従えている。
ヒュプノス
アニメ『デジモンテイマーズ 』に登場した勢力。登場当初はテイマーズ(と言うよりデジモンそのもの)と敵対していたが十二神将との戦いの後に和解し、グラニやオペレーション・ドゥードゥルバグの発案をするといったサポート役になった。
人間・正義の十闘士
アニメ『デジモンフロンティア 』に登場した勢力。謎のメールにより導かれ、トレイルモンに乗ってデジタルワールドに来た子どもたち。炎のスピリットを持つ神原拓也、光のスピリットを持つ源輝二、風のスピリットを持つ織本泉、雷のスピリットを持つ柴山純平、氷のスピリットを持つ氷見友樹、後に仲間に加わる、闇のスピリットを持つ木村輝一の6人である。輝一以外は携帯電話 がディースキャナ(劇中はデジヴァイス)として変化し、それを通じて十闘士の力を受け継いだハイブリッド体デジモンへと進化する(輝一のデジヴァイスは輝二のデジヴァイスが2つに分かれて生じた物である)。スピリットエボリューション時は、ディースキャナに保存されているスピリット内のデジモンのデジコアに拓也たちの手のひらに出現するデジコード(人間の遺伝情報)をディースキャナでスキャン(注入)させる演出が見られるのだが、ヒューマン形態ではデジコード単体なのに対し、ビースト形態は幾重にも束ねたデジコードをスキャンさせている。ちなみにヒューマン形態からビースト形態あるいはその逆に直接姿を変える事を『スライドエボリューション』と呼ぶ。ヒューマンとビーストのスピリットの両方を使い、融合形態に進化することができる『ダブルスピリットエボリューション』は拓也と輝二のみ使用できる。10個のスピリットを使い超越形態に進化することができる『ハイパースピリットエボリューション』は、こちらも拓也と輝二のみ使用可能。20個のスピリットを使い、スサノオモンに進化することができる『エンシェントスピリットエボリューション』は、初めは拓也と輝二だけ合体進化したが、最後の戦いでは泉、純平、友樹も含めて合体進化した。尚、スピリットとの融合の際は、手のひらのデジコードが巨大化し、拓也達を覆って繭を形成し、同時に衣服が破れ、裸体の状態となる。次に身体をデジコア化する際は、デジコードの繭の中でスピリット内のデジコアと融合し人間個人(肌や髪の色など)のデータを分解され、人間としての感情が失われ、ヒトという種族を構成する遺伝情報と拓也達の記憶のみが残される。身体が一色に染まったシルエットのような状態となり、見た目も白い目と口だけが残った埴輪人形のような姿となる。デジコア化した拓也達の身体を大の字に広げて透明な板に固定(泉の場合は、手を交差させて胸部を隠しており 、フェアリモンの進化時だけ、アーマーが装着される際に腕を広げる)。デジモンの構成データ(ワイヤーフレーム)とアーマー(テクスチャ)をデジコードの表面が盛り上がって進化先のデジモンの身体を象り、それぞれ一列に並べて挟み込み、デジモンの身体の形に合わせてデジコア化した拓也達の身体をデジモンに変化させる。身体の変化が終わるとアーマーが貼り付き、スピリットの人格データと拓也達の人格データ同士が結合し始める。二つの人格が合わさることで、新たなる自我が生まれる。そしてデジモンのデータが完全に組み込まれると、身体の表面が弾けてデジモンへの進化が完了する。ビーストスピリットを使用の際は、獣の要素を組み込んだ状態でデジコア化すると全身にノイズと光の粒子が生じ、身体だけではなく精神にも影響が出る。『ダブルスピリットエボリューション』時は、2つのスピリットのシルエットが交差しながらアーマーを型通り最後に重なり、そこから浮かび上がった拓也と輝二の顔が、一瞬デジコアから人間のものへと戻り、すぐにガラスの如く割られデジモンへの進化が完了する。『ハイパースピリットエボリューション』時は、各スピリットから発せられたデジコードが光の塔を形成し、人間を落下させながら進化させる。スピリットを身体の各部位に取り込み、データで構成された外殻を身に纏う。この外殻はコアとなるスピリットによって性質が変化する。この進化法では生身のままデジモンに進化する。人間に戻れば進化時に破れた服も元に戻る。
悪の五闘士
アニメ『デジモンフロンティア』に登場した勢力。ケルビモン(悪)に仕える土のスピリットを持つグロットモン、木のスピリットを持つアルボルモン、水のスピリットを持つラーナモン、鋼のスピリットを持つメルキューレモン、闇のスピリットを持つダスクモンのハイブリッド体で構成された組織。ダスクモンを除いた4体の闘士は、ケルビモンが倒される前に悪の五闘士自身が倒されたため、ルーチェモンとの戦いの時の名称は、元・悪の四闘士と呼ばれている。
DATS
アニメ『デジモンセイバーズ 』に登場した勢力。「Digital-Accident-Tactics-Squad」の略。デジモンが関わる事件を処理する組織。
クロスハート / 赤の軍
アニメ(第2期『悪のデスジェネラルと七つの王国』まで)および漫画『デジモンクロスウォーズ』に登場した勢力。主人公である工藤タイキをジェネラルとするチーム。シャウトモン などが所属する。名前の由来は『心を合わせていきたい』ことから(アニメ版で判明)。
アニメ版および漫画版では後に元トワイライトのジェネラルであった天野ネネやスパロウモン なども加入する。第3期ではタイキがキャプテンを務めるストリートバスケチームの名前としても使用されている。
ブルーフレア / 青の軍
アニメ(第2期『悪のデスジェネラルと七つの王国』まで)および漫画『デジモンクロスウォーズ』に登場した勢力。蒼沼キリハをジェネラルとするチーム。グレイモン などが所属する。
トワイライト / 黒の軍
アニメ(第2期『悪のデスジェネラルと七つの王国』まで)および漫画『デジモンクロスウォーズ』に登場した勢力。元々は天野ネネをジェネラルとしたチームで、ダークナイトモン などが所属する。
アニメ版では第21話でダークナイトモンがネネを見限り、ネネもクロスハートに身を寄せた後は、ジェネラル不在のダークナイトモンの私軍となり、さらに第2期でのデジタルワールド再統合後はダークナイトモンがバグラ軍に加入したため、実質バグラ軍の中のチームとなり、ネネの弟である天野ユウ(後に第23話(通算第53話)で利用されていたことを知り、クロスハートに助けられ彼らの仲間になった。漫画版本編では未登場)がトワイライトのジェネラルとして表面的に活動し、ダメモン などが所属した。第23話(通算第53話)においてダークナイトモンが消滅したことに伴い壊滅した。
一方、漫画版ではバグラ軍に加入しなかった。
バグラ軍
アニメ(第2期『悪のデスジェネラルと七つの王国』まで)および漫画『デジモンクロスウォーズ』に登場した勢力。アニメ版のみ正式名称は「新正帝国バグラ」と判明している。皇帝のバグラモン を中心に、最高幹部に「三元士」であるタクティモン 、リリスモン 、ブラストモン からなるデジタルワールドを支配しようと企む悪の帝国。
アニメ版第2期からは新幹部として「デスジェネラル」が所属する(漫画版では所属していない)。
後にアニメ版では改心し離脱した一部のデジモン(グレイドモン、オレーグモン、アポロモンの三体。他にもコードクラウンの力で復活した元バグラ軍のデジモンも含む)は除き全滅したが、漫画版では逆に改心し離脱したデジモンはおらず、一部の者は生存している。
デスジェネラル
アニメ『デジモンクロスウォーズ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』(第2期)に登場した勢力。前述したビッグデスターズのメンバー六人にオリンポス十二神族に所属するアポロモン(闇の人格であるウィスパードも含む)を加えたバグラ軍の新幹部。再統合後のデジタルワールドの各ランドを支配する七人のデジモン達で、作中では「七将軍」または「バグラ七将軍」と呼ばれている。ダークナイトモン(後に彼らを信用していなかったことが判明した)から量産型ダークネスローダーを与えられており、強制デジクロスの力を操る。また、これを使用し配下デジモンと強制デジクロスを行い、ダークネスモードに強化する(行ったのはドルビックモン、ネオヴァンデモン、スプラッシュモン、グラビモン、アポロモン・ウィスパード(アポロモンの闇の人格)のみで、ザミエールモン、オレーグモンは除く)。
対応するデジモンは以下の表の通り。
モチーフ
デスジェネラルのメンバー
二つ名
配下デジモン
支配領域
火曜日
ドルビックモン
「火烈(かれつ)将軍」または「火烈のドルビックモン」
竜型デジモン
ドラゴンランド
月曜日
ネオヴァンデモン
「月光(げっこう)将軍」または「月光のネオヴァンデモン」
堕天使型デジモン
ヴァンパイアランド
木曜日
ザミエールモン
「木精(もくせい)将軍」または「木精のザミエールモン」
昆虫型デジモン
ハニーランド
水曜日
スプラッシュモン
「水虎(すいこ)将軍」または「水虎のスプラッシュモン」
サイボーグ型デジモン
サイバーランド
金曜日
オレーグモン
「金賊(きんぞく)将軍」または「金賊のオレーグモン」
水棲獣人型デジモン
ゴールドランド (再統合前はゴールドゾーンだった)
土曜日
グラビモン
「土神(どしん)将軍」または「土神のグラビモン」
聖獣型デジモン
キャニオンランド
日曜日
アポロモン アポロモン・ウィスパード
「日輪(にちりん)将軍」または「日輪のアポロモン」
獣型デジモン
ブライトランド
また、配下デジモンが公式設定とは異なり、該当するデジモンはネオヴァンデモン、ザミエールモン、オレーグモンとなっている。
上記の表の他にも強制デジクロスされた姿であるグランドジェネラモン も存在する(『デジモンジントリックス』(2011年11月25日に発売された拡張パック第4弾で収録された)では特異型デジモンとして設定されている)。
最初は全員(アポロモンの闇の人格であるウィスパードも含む)クロスハートに倒されたが、第20話(通算第50話)にてダークナイトモンがダークストーンとリヴァイブサーキットを使い、その力によって心を失った状態で復活を遂げ、彼らの心をプリズンランドに閉じ込めた。しかし、続く第21話(通算第51話)にてオレーグモンが改心し離反、アポロモンが闇の人格であるウィスパードと分離し倒した後に、二体共バグラ軍およびデスジェネラルから離脱し、タイキ達の味方になり共闘するも再び消滅したが、再度復活し、最終決戦後は描写は無いもののデジタルワールドに帰還した(これにより、クロスハートに加入した期間は短かった)。一方、ドルビックモン、ネオヴァンデモン、ザミエールモン、スプラッシュモン、グラビモンはダークナイトモンに利用されていたことを悟り、グランドジェネラモン敗北と共に再び消滅した。
一方、漫画版本編では登場しなかったが、単行本第2巻のカバー裏に収録されているオマケ漫画「ばぐら家の横顔 第0回」では、アニメ版で既に登場したドルビックモン、ネオヴァンデモン、スプラッシュモン、オレーグモンが登場し(他のデスジェネラルであるザミエールモン、グラビモン(二体共この時点では既に倒されている)、アポロモン(この時点ではOP映像での登場)は登場していない)、アニメ版本編では遭遇していないネネの弟であるユウ(登場したデスジェネラルの内、オレーグモンは後に遭遇する)と共にハンナモン(正体は作者の中島諭宇樹 がこの漫画の前作品『エレメントハンター 』の登場人物であるハンナ・ウェーバー)によって集められ、登場しなかったことを怒っており、ドルビックモンが必殺技の一つである「ドラゴンブレストニックファイア」を繰り出し、作者の中島を攻撃した。続く第3巻のカバー裏に収録されている第0回では、それぞれの特性や属性に因んだ家事を担当しているが、ここでは戦う気は全く無い(ただし、アニメ版では復活後に悲劇的な最期を遂げたドルビックモン、ネオヴァンデモン、ザミエールモン、スプラッシュモン、グラビモンが生存するという展開になっている)。この時のタイトルは『プリティなハンナモンと7つの王国』(第3巻での表記。第2巻では『デジモンクロスウォーズ~プリティなハンナモンと七つの王国~』[ 注釈 3] )。また、アポロモンの闇の人格であるウィスパードは未登場。
対応するデジモンは以下の表の通り。
デスジェネラルのメンバー
二つ名
ドルビックモン
「お料理将軍・中華 のドルビックモン」
ネオヴァンデモン
「お料理将軍・イタリアン のネオヴァンデモン」
ザミエールモン
「耳かき将軍・梵天 のザミエールモン」
スプラッシュモン
「洗濯将軍・漂白のスプラッシュモン」
オレーグモン
「お料理将軍・バイキングのオレーグモン」
グラビモン
「お料理将軍・土鍋のグラビモン」
アポロモン
「録画 将軍・深夜アニメ のアポロモン」
ゲームオリジナルの勢力
カオス・シリーズ
ゲーム『デジモンワールド2 』で登場するオリジナル勢力。ファイル島最強のデジモンカオスロード (後のカオスドラモン )を頂点とし、その配下に「カオス三将軍」のカオスピエモン 、カオスグレイモン 、カオスシードラモン からなるデジモンたち。
ガイアオリジン
ゲーム『デジモンストーリー サンバースト&ムーンライト 』に登場するオリジナル勢力。スレイプモン、ドゥフトモン、スサノオモン、アポカリモン、ズィードミレニアモン、オメガモン、デュークモン:クリムゾンモード、アルファモン、ベルゼブモン:ブラストモードといったデジモンで構成されている。
ROG
ゲーム『デジモンストーリー 超クロスウォーズ レッド/ブルー 』に登場するオリジナル勢力。エルエストウゾーンを侵略する悪のデジモン集団であるが、その実態はバルバモンがアルマモン復活の生贄とするために集めたデジモンたちであった。
構成員は首領がズィードミレニアモン、幹部はミノタルモン、プクモン、ミネルヴァモン、アイスデビモン、アルケニモン、ファラオモン→アヌビモン。配下デジモンはウィザーモン、ゴツモン、コカトリモン、マッシュモン、ケンタルモン(ここまでミノタルモンの配下デジモン)、シーラモン、ハンギョモン(ここまでプクモンの配下デジモン)、ピッコロモン、エクスティラノモン(ここまでミネルヴァモンの配下デジモン)、デビモン、レディーデビモン(ここまでアイスデビモンの配下デジモン)、サンダーボールモン、オオクワモン(ここまでアルケニモンの配下デジモン)、アクィラモン、ゴーレモン、カラテンモン、インセキモン、エンシェントスフィンクモン、マミーモン(ここまでファラオモン配下デジモン)、アルゴモン、インフェルモン(ここまでズィードミレニアモン配下)となっている。この他にもドルルモン、スパロウモンといったクロスハートのメンバーやブルーフレア、トワイライトのメンバーも洗脳されていた。
真の黒幕であるバルバモンはララモン、メギドラモン、メガドラモン、ギガドラモン、タイガーヴェスパモン、ヴァジラモン、ブライモン、マリンデビモン、ゲソモン、ルークチェスモン、ポーンチェスモン、ガーベモン、デスモン、ボルトモン、スラッシュエンジェモン、ガルフモン、ロードナイトモンを配下にしている。
商品としてのデジタルモンスター
デジモン商品は、オリジナルの設定をバックボーンとする独自展開を行っているオリジナル商品 と、アニメ作品とのタイアップであるアニメーション商品 の二つに大きく分けることが出来る。また、両者双方に関連した内容を含むその他の商品 も存在する。
デジモン商品の特徴
ドット絵
デジモン商品の特徴の一つとして、ドット絵が挙げられる。デジモンのドット絵の多くは他社の2Dグラフィックのゲームにも用いられることの多い、横16×縦16や横24×縦32などといったサイズのドット絵が採用されている。また、公式サイト上で公募を行い、ユーザーが作成し投稿したドット絵を選定し、新たなデジモンとして採用したこともある。
背景イラスト
携帯機本体の液晶部分の裏側にはイラストが組み込まれており、ファイル島 やフォルダ大陸などといったデジタルワールドの景色が描かれている。
D-LINKシステム
D-LINKシステムとは、DIGIMON LINK SYSTEMの略称であり、携帯機"D-3"の代から使用されている互換システムの名称である。システムの内容に関しては、DIGIMON LINK SYSTEMロゴマークの印刷された商品に対してケーブルや接続端子で"リンクが可能"なことを示すときに用いるというものである。例として携帯機同士の通信、『デジモン』を専用コネクタを介してワンダースワン上で戦わせるなどが挙げられる。カードダス をディーアークにスラッシュするという互換性に関しては、"カードスラッシュシステム"という名称である。
オリジナル商品
携帯機
デジモンの原点であるハイパーインタラクティブバトルシミュレータの流れを汲む携帯ゲーム。食事やトレーニングなどの世話を行い、様々なモンスターへ進化させていくゲーム。
初代デジモン
現在、携帯電話のコンテンツであるバンダイコレクションで配信中である。
なおVer.5はもともと東宝 怪獣をモデルにした別の携帯ゲームとして企画されていたと言われており[誰に? ] 、登場するデジモンのドット絵はゴジラ やモスラ を彷彿とさせるものになっている。
デジタルモンスターver.1 1997年6月発売・追加カラー11月発売
デジタルモンスターver.2 1997年12月発売・追加カラー2月発売
デジタルモンスターver.3 1998年3月発売
デジタルモンスターver.4 1998年5月発売(D-1グランプリ の優勝賞品であるD-1スペシャルを後に各色10000個のみを生産し発売)
デジタルモンスターver.5 1998年7月発売
なお、本モデルまでは通信対戦時に素早く接続を外す、ずらすなどの行為により片方の端末だけバトルが進行することがある。これを利用し弱いモンスターに対して連続で勝利し、戦闘回数と勝率を底上げするという小技が存在する。
デジモンペンデュラム
デジモンペンデュラムプログレス
デジモンペンデュラムエックス
デジモンアクセル
デジモンミニ
デジモンミニ(レッド・グレー・ジャンプ・ユニクロ限定クリアイエロー・ユニクロ限定ブラック・ユニクロ限定ブラック迷彩カラー・ユニクロ限定グレー・ユニクロ限定ブルー)
デジモンミニVer.2.0(イエロー・ホワイト・ボンボンカラー・あそぶほんカラー)
デジモンミニVer.3.0(ブラック・パープル・クリアグリーン・クリアオレンジ)
ジャンプ・あそぶほん・ボンボンカラーは各雑誌でのプレゼントでのみ入手可能。
ユニクロ限定クリアイエロー・ユニクロ限定ブラック・ユニクロ限定ブラック迷彩カラー・ユニクロ限定グレー・ユニクロ限定ブルーは全国のユニクロ店舗、ユニクロオンラインストアでのみ入手が可能。
また、ユニクロ限定色は、液晶画面のバックがUNIQLOになっている。
デジモンツイン
2007年発売。デジモンミニ後継機。Lは獣デジモン、Rは竜デジモンがメインになる。
クロスウォーズ デジモンミニ
2010年11月6日発売。育成・バトルできる液晶携帯ゲーム。
デジモンキャッチ がんばれモニタモン!
2010年11月13日発売。モニタモン型の液晶ゲーム。トントンセンサー付で本体を叩くことによりデジモンをキャッチする。
バイタルブレス デジタルモンスター
2021年 3月13日 発売。ウェアラブル(腕時計)型。
プレミアムバンダイ限定
プレミアムバンダイの通販商品。
デジモンアドベンチャー デジヴァイス Ver.15th(15周年記念バージョン)
2014年8月1日受注開始、12月25日発送。八神太一カラー/石田ヤマトカラーの2種。
デジモンアドベンチャー デジヴァイス Ver.15th アニメオリジナルカラー
2015年3月3日受注開始、7月25日発送。
デジモンアドベンチャー デジヴァイスVer.15th メタルガルルモンカラー
2017年11月22日発送。
デジモンアドベンチャー 超進化魂 & デジヴァイスVer.15th コンプリートメモリーセット
2017年11月22日発送。挿入歌「brave heart 」のTVサイズが収録された台座が付いた超進化魂とのセット、デジヴァイスはウォーグレイモンカラー。3000個限定。
デジモンアドベンチャー デジヴァイスVer.Complete
2021年1月20日発送。「デジヴァイス Ver.15th」に「デジモンアドベンチャーtri.」と「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」のステージが追加された。本体カラーは、前作の透明感あるカラーリングからアニメ本編に登場するカラーリングに変更し、アニメ本編に登場するカラーリングはデジヴァイスとして初の商品化となる。
Complete Selection Animation デジヴァイス
2015年12月受注開始、2016年3月18日発送。アニメを再現したなりきりアイテム。
Complete Selection Animation デジヴァイス tri. memorial(CSAデジヴァイス tri. memorial)
2018年10月受注開始、2019年1月29日発送。アニメを再現したなりきりアイテム。
Complete Selection Animation デジヴァイス 1999(CSAデジヴァイス 1999)
2019年1月受注開始、9月20日発送。アニメを再現したなりきりアイテム。
Complete Selection Animation デジヴァイス -LAST EVOLUTION-(CSAデジヴァイス -LAST EVOLUTION-)
2020年6月23日発送。アニメを再現したなりきりアイテム。
デジモンアドベンチャー02 D-3 Ver.15th DIGIMON DETECT&DISCOVER
2015年12月25日受注開始、2016年6月15日発送。アニメを再現したなりきりアイテム。本宮大輔カラー/一乗寺賢カラーの2種。6000個限定。
デジモンアドベンチャー02 D-3 Ver.15th パイルドラモンカラー DIGIMON DETECT&DISCOVER
2016年3月11日受注開始、7月7日発送。アニメを再現したなりきりアイテム。3000個限定。
デジモンテイマーズ ディーアーク Ver.15th(15周年記念バージョン)
2016年7月22日受注開始、2017年1月23日発送。アニメを再現したなりきりアイテム。松田啓人カラー/牧野留姫カラーの2種。
デジモンアドベンチャーtri. Complete Selection Animation D-3
2017年3月21日発送。アニメを再現したなりきりアイテム。TAKERU TAKAISHI Ver./HIKARI YAGAMI Ver.の2種。
デジタルモンスター ver.20th(デジモン20周年記念版)
2017年6月発送。
デジタルモンスター Ver.20th
2017年11月発送。復刻オリジナルカラー。アルファモンカラー/ズバモンカラー/オメガモンカラーの3種。
デジタルモンスターVer.REVIVAL
2020年12月15日発送。復刻版。オリジナルブラウン/オリジナルグレーの2種。
デジタルモンスターCOLOR
2023年2月発送予定。25周年記念アイテムにしてカラー液晶と充電池(USB Type-C に対応)を採用した復刻版。オリジナルブラウン/オリジナルグレー、ver.2オリジナルホワイト/ver.2オリジナルブラックの4種で、ver.2の復刻は史上初。
デジモンペンデュラムver.20th
2018年6月21日発送。オリジナルシルバーブラック/オリジナルシルバーブルーの2種。
デジモンペンデュラムver.20th ニューカラー2種
2018年12月15日発送。デュークモンカラー/ベルゼブモンカラーの2種。
デジタルモンスターX
2019年3月14日発送。X抗体のデジモンが初登場。ブラック/ホワイトの2種。
デジタルモンスターX Ver.2
2019年12月発送。レッド/パープルの2種。
デジタルモンスターX Ver.3
2020年7月31日受注開始、9月2日発送。イエロー/ブルーの2種。
デジモンアドベンチャー: デジヴァイス:
2020年11月24日発送。アニメを再現したなりきりアイテム。画面周辺にLEDが搭載されている。
デジモンペンデュラムZ
2022年2月7日受注開始。3月14日発送。
デジモンペンデュラムZII
2022年2月7日受注開始。3月14日発送。
Super Complete Selection Animation ディーアーク
2022年9月発送。『デジモンテイマーズ』放送20周年記念アイテムで『Complete Selection Animation』の新ブランド『Super Complete Selection Animation』の第一弾商品となる。種類は主人公である松田啓人、李健良、牧野留姫の3種類で、カラー液晶が搭載されている。本作品のテレビサイズの主題歌やBGMが収録され、主要人物やパートナーデジモンの台詞が新規収録される。付属するデジモンカードは各種ごとに異なり、カードにはICチップが、ディーアーク本体のスラッシュ部分にはNFCリーダーが搭載され、劇中さながらにカードスラッシュする動作を体感できる。
ビデオゲーム(オリジナル)
元祖デジタルモンスター
携帯機デジモンのゲーム性をそのままにシステムを発展させた作品群。
デジタルモンスターVer.S 〜デジモンテイマーズ〜
セガサターン 、1998年9月23日発売。
初代デジタルモンスターの設定をベースにコンピュータに関する知識をより濃く反映させた作品。
デジタルモンスター Ver.WonderSwan
ワンダースワン 、1999年3月25日発売。
デジタルモンスター ディープロジェクト
ワンダースワンカラー 専用、2002年8月3日発売。
アニメストーリーからの派生したシリーズ
ゲーム内では「デジモンアドベンチャー 」・「デジモンアドベンチャー02 」、「デジモンテイマーズ 」の話と連動したストーリー。
RPGの要素を取り入れたシリーズ
デジモンワールド を参照のこと。PlayStation にてワールドシリーズがスタートする。
主なハードはPlayStation系である。
デジモンストーリー を参照のこと。ニンテンドーDS にてシリーズが誕生した。
主なハードは任天堂 系である。
画集ほか
『デジタルモンスター ART BOOK Ver.1〜5&20th』(バンダイ、200ページ、2017年)
『デジタルモンスター ART BOOK Ver. PENDULUM』(バンダイ、240ページ、2018年)
『デジタルモンスター ART BOOK Ver.X』(バンダイ、224ページ、2019年)
関連商品
イレモン - 初代デジモンを収納するケースである。
イレモンペンデュラム - 同上。
テイマーズタグ - デジモンを付けて首から提げることを用途としたドッグタグ 。1998年発売、予価580円。シリアルナンバーが刻印されており、大変貴重である。
ザ・デジモン - 初代デジモンに登場するデジモンを再現したフィギュア 。檻の形をしたケースが付属。
アニメーション商品
株式会社ウィズでは、これらをまとめて『アニメーション商品』と呼んでいる。
デジヴァイス
アニメの主人公たちが所持するPDAのような機械、デジヴァイスを再現した玩具。
ビデオゲーム
設定資料集&ファンブック
関連商品
その他の商品展開
デジモンカード
カードダス
カードゲームが登場するまで発売されていた。裏面は各デジモンの詳細を記載した図鑑となっている。
デジタルモンスターカードゲーム
シリーズが発売するたびに雑誌や店舗用ポスターに掲載された宣伝用広告にて独自のストーリーを展開していた。
詳細は#カードゲームストーリー を参照。
デジタルモンスターカードゲームα
データカードダス アーケードゲーム。店舗用のゲーム筐体にて独自のシナリオを展開していた。また、デジモンの世界観を担うデジタルワールド の全体マップが初登場した。
デジモンクロスウォーズ 超デジカ大戦
アニメ『デジモンクロスウォーズ』のデータカードダス。
デジモンジントリックス
トレーディングカードのシリアルコードか2次元コードを入力して遊ぶオンラインカードゲーム。
デジモンユニバース アプリモンスターズ カードゲーム
アニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』のカードゲーム。
データカードダス デジモンユニバース アプリモンスターズ
アニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』のデータカードダス。
その他
デジモン図鑑
デジモンアナライザー 1999年発売
ディーターミナル 2000年7月下旬発売
ディーギャザー 2002年に海外限定販売
デジウィンドウ 2006年8月下旬発売
オンラインサービス
モールアドベンチャー
デジモンバトルウォーカー
2010年7月10日より実施されたショッピングモール内で専用のゲーム端末を使いプレイするアトラクション。
フィクションとしてのデジタルモンスター
他者による二次的作品に関して
ウィズの考案した公式設定をベースとしているが、各ビデオゲーム作品やアニメ、漫画作品によってそれぞれに独自の解釈がなされ、細かな設定にも手が加えられたものと、オリジナルの設定を継承しつつ発展させたものとが存在する。また、後者に相当するものは初期に作られたビデオゲーム作品に多い。
複数の作品で同種・別個体のデジモンが登場することも多いため、ある種のスター・システム になっている。
公式サイトには早い段階でファンが製作した小説などを掲載する「オリジナルデジモンストーリー掲示板」が設置されており、二次創作には比較的寛容である。
カードゲームストーリー
SF 小説作品のようなストーリーが、デジモンの情報を掲載している雑誌や販売店舗用ポスターなどのカードゲームの広告などに掲載された。アニメ作品の展開に合わせてカードゲームの新しいブースターパックを発売するたびに、世界観を分かりやすくするフレーバーとしてストーリーを広告内にて次々に発表していった。また、アニメ作品の内容とは異なったストーリーが展開していた。これらはオリジナルの設定を基盤としているため、最も原作の世界観に近く沿ったフィクションであると言える。また、デジモンクロニクル として、携帯機解説書による漫画とカードゲームの広告用ストーリーの両方で展開された。カードゲーム自体にも、短いストーリーがフレーバーとして書かれたものが存在する。
アニメーション
全作とも東映アニメーション が制作[ 注釈 4] 。第5作まではフジテレビ系 日曜朝9時枠 で通算253回放送された[ 注釈 5] 。基本的に4月1週目に開始[ 注釈 6] し、3月4週目に終了という1年1作のスタンスをとっていた。『デジタルモンスター ゼヴォリューション 』は2005年1月にSP放送された。第6作はテレビ朝日系 に移籍。放送開始は7月第1週で、当初はシリーズ初の火曜でなおかつゴールデンタイム でのレギュラー放送だったが、9ヶ月で日曜早朝に移動。これを機に概ね半年毎にいくつかの期に分けられる長期シリーズとなっている。『tri. 』は劇場シリーズとして制作され、2015年11月 - 2018年5月に劇場公開された後、2016年7月から2019年3月にかけてアニマックス で放送された。第7作はテレビ東京系 に移籍。放送開始は10月の第1週で、シリーズ初の土曜でのレギュラー放送になった。また、タイトルにデジモンを冠してはいるが、従来のデジモンはゲームのキャラクターとして一度登場した以外はまったく登場せず、それに代わるものとしてアプリケーションソフトから生まれた「アプリモンスター」(略称は「アプモン」)が登場する。第8作・第9作は『セイバーズ』以来13年ぶりに再びフジテレビ系に移籍しており、それぞれ6クール(1年半)ずつ放送されている[ 注釈 7] 。
一概には言えないが、テレビシリーズはデジタルモンスターには設定としての原作は存在するものの、ストーリーとしての原作が存在せず、アニメの制作者の意図が反映されやすく挑戦作・意欲作的なスタンスになりやすい。
構図としては、特定のデジモンを、人間1人に対して1体のパートナーと言うべき存在として配置し、また主要キャラは現実世界の問題を反映した普通の小中学生となっており、主人公の担当声優も女性声優が大半を占めている[ 注釈 8] 。『デジタルワールド 』や『デジタルモンスター』は近代における電子機器や精密機械の発展や、進む情報化社会 化と絡め、リアルワールドでのネットワークの発展に伴って自然に生まれたことになっており、人間とデジモンとの間に、特殊な関係が形成されている。よって、人間側の精神や感情の昂りによってデジモンが進化される描写がある。場合によってはデジタルワールド・リアルワールド以外の世界も存在し、物語に強い影響を与えることもある。
他、全作品において、デジモンを知らない人間たちはリアルワールドに現れて暴れまわるデジモンたちを「怪獣 」/「モンスター 」と呼んでいる。または、人間の形に近いデジモンを「コスプレ 」と間違われたこともある。一方、第9作でのある話において登場したダークリザモンとセーバードラモンによるといつの間にかリアルワールドに迷い込んでしまったらしく、そこで火事に巻き込まれた青年をダークリザモンの黒い炎で助けようとするも母親の声を聞いたことでパニックになって忠告を無視したために慌てて炎から飛び出して青年は焼死・灰化してしまい、青年の両親をはじめとした周囲からは二匹を放火犯だと誤解された過去を持つ[ 注釈 9] 。
『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING 』では、アニマックス での放送やバンダイチャンネル での配信が行われていない。
音楽
第5作まではティー ワイ エンタテインメント (第4作までは「NECインターチャネル 」名義、第5作では「インデックスミュージック」名義)が一貫して音楽制作を手掛け、主題歌を含めCDはすべて同社からの発売となっている。各作品ごとにサウンドトラック・アルバムやソングコレクション、ドラマCDなどが制作されたほか、シリーズをまたいでのオムニバス形式によるアルバムも制作されている。また、第4作までは有澤孝紀 が全作品の劇伴 を作曲しており、第2作以降は旧作からの流用も行われている。なお、第5作は有澤が死去したため奥慶一 に交代している。
第6作は日本コロムビア (放送期間中に「コロムビアミュージックエンタテインメント」から社名変更)が音楽制作を手掛け、挿入歌とサウンドトラック・アルバムは同社から発売されたが、主題歌は他社のアーティストが起用され、それぞれのアーティストの所属レーベルから発売された。劇伴は山下康介 が担当している。
第7作はワーナー・ミュージック・ジャパン が音楽制作を手掛け、同社からキャラクターソング&オリジナルサウンドトラック・アルバムが発売されたが、主題歌については第6作同様、それぞれのアーティストの所属レーベルから発売されている。劇伴は中川幸太郎 が担当している。
第8作以降は再び日本コロムビアが音楽制作を手掛け、同社からオープニングテーマと挿入歌、オリジナルサウンドトラック・アルバムが発売されている。エンディングテーマについては第6作・第7作と同様にそれぞれのアーティストの所属レーベルから発売されている。劇伴は第8作を佐橋俊彦 、第9作を大谷幸 が担当している。
テレビアニメ
テレビスペシャル
映画
3D映画
OVA
漫画
集英社漫画
バンダイ漫画
小説
ラジオドラマ
ドラマCD
オーディオドラマ
舞台
舞台劇
朗読劇
脚注
注釈
^ 敵として現れた『クロスウォーズ』の個体とは違い、本作品では善良なデジモンとして登場。
^ 『クロスウォーズ』では緑川光 (英語版はクリストファー・コーリー・スミス)が担当していたが、本作品では数々のデジモンシリーズに出演した三浦祥朗 となっている。
^ アニメ版第2期の副題である『悪のデスジェネラルと七つの王国』のパロディ。
^ 全作ともクランチロール が提供。
^ 地域によって放送時間や放送枠は異なる
^ 例外として1作目は3月第1週開始。
^ 第8作・第9作のいずれも新作放送休止期間が存在するが、その詳細な事情は各記事を参照。
^ 第5作は主人公の担当声優がテレビシリーズで唯一男性声優となっている。
^ ダークリザモンはこのことからガンマモンとの戦いを終えた後に「人間は(死んだら)デジタマには戻らない」と嘆いていた。
^ 本編全48話、総集編1話。
^ 本編全67話、特别編1話。
^ 2005年3月19日(東京)、26日(大阪)で行われるイベント「デジモンダイナマイツ2」にて「DIGITAL MONSTER X-evolution・完全版」上映会開催
^ ’99年春東映アニメフェアにて公開、同時上映は「遊☆戯☆王」、「ドクタースランプ アラレのびっくりバーン」。
^ 2000年春東映アニメフェアにて公開、同時上映は「ONE PIECE」。
^ 2000年夏東映アニメフェアにて公開、同時上映は「おジャ魔女どれみ♯」。
^ 2001年春東映アニメフェアにて公開、同時上映は「ONE PIECE ねじまき島の冒険」、「ONE PIECE ジャンゴのダンスカーニバル」。
^ 2001年夏東映アニメフェアにて公開、同時上映は「も〜っと! おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ」、「キン肉マンII世」。
^ 2002年春東映アニメフェアにて公開、同時上映は「ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国」、「ONE PIECE 夢のサッカー王!」。
^ 2002年夏東映アニメフェアにて公開、同時上映は「キン肉マンII世 マッスル人参争奪!超人大戦争」、「激闘!クラッシュギアTURBO カイザバーンの挑戦!」。
^ 同時上映は「ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪!」。
^ とびだす!3D東映アニメまつりにて公開、同時上映は「きかんしゃ やえもん」、「ゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎の幽霊電車3D」。
^ 後に「デジモンアドベンチャー Vテイマー01」単行本第2巻に収録された。
^ 1999年12月10日より『eジャンプ』にも番外編全4話が掲載された。この4話は単行本第3巻、第4巻、第7巻、第8巻に収録されている。
^ 本編全58話、番外編全4話。
^ 後に「デジモンアドベンチャーVテイマー01」デジタル版第9巻の巻末に追加収録された。
^ VジャンプWEBでも本編の後日談である「Digimon Xros Wars Bonus Track」がWEB掲載された。
^ 『最強ジャンプ 』2011年第1号(2011年 1月17日 発売)と2011年春号(2011年5月15日 発売)にも特別編の2話が掲載された。この2話は単行本第3巻に収録されている。
^ 本編全21話、特别編全2話、WEB掲載1話。
^ 後に「デジモンワールド リ:デジタイズ エンコード」単行本第1巻に収録された。
^ 予定の全3巻。
^ 作者の体調不良により無期休載となった。
^ 2013年6月号(2013年4月20日発売)から2014年2月号(2013年12月21日発売)まで連載され、2014年1月21日よりVジャンプWEBでのWEB連載へと移動したが、同年6月4日の更新を最後に半年間休載となった、2015年6月号(2015年4月21日配信)よりVジャンプ+でのAPP連載へと移動し連載再開したが、2016年1月号(2015年11月21日配信)より再び無期休載となった。
^ 予定の全23話。
^ 2021年11月号(2021年10月4日発売)から2023年7月号(2023年6月2日発売)まで連載され、2023年12月4日よりデジモンウェブでのWEB連載へと移動したが。
^ 第1部全25話、第2部未定。
^ 基本設定ストーリー
^ 平仮名:でじもん・ろいやるないつ物語(でじもん・ろいやるないつものがたり)、片仮名:デジモン・ロイヤルナイツ物語(デジモン・ロイヤルナイツストーリー)
^ 2003年4月5日-4月6日「We Love DiGiMONMUSiC お台場メモリアルコンサート2003-春-」公演2日、2003年4月5日「アーティストDAY」全2回目、2003年4月6日「キャラクターDAY」全2回目。
出典
関連項目
外部リンク
アニメ
商品
作品
楽曲
アニメOP アニメED 挿入歌 映画主題歌
作品No.2「春」イ長調〜ぼくらのウォーゲーム!〜
スタンド・バイ・ミー〜ひと夏の冒険〜
フレンド〜いつまでも忘れない〜
Moving on!
夕陽の約束
ゲーム主題歌 CD
用語 関連項目
デジモン
デジモン一覧 幼年期 成長期 成熟期 完全体 究極体 アーマー体 関連項目