セオドア・ジェームス・ウィルソン (Theodore James "TJ" Wilson 、1980年 7月11日 - )は、カナダ アルバータ州 カルガリー 出身のプロレスラー 。現在はタイソン・キッド (Tyson Kidd )の名でWWE で活動[1] 。
来歴
カナダ のプロレス 名門ハート家の"ハート・ダンジョン"でトレーニングを開始。1997年 にはWWF のカルガリーでのハウス・ショー でリングに上がっている。
2003年 、2005年 には来日し、新日本プロレス のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア にも参戦している[1] 。その後はカナダに戻り、スタンピード・レスリングで活動する。
2007年
2006年 11月にWWEと契約し、2007年 2月にナッティ・ナイドハート (現ナタリヤ)と共にDSW へ送られる。その後WWEとDSWの関係が解消になったため、FCW へと移り、活動を続ける。
2009年 2月ECWに登場し、地元団体のレスラー相手に勝利を重ねる。以降は、エヴァン・ボーン やDJ・ガブリエル などと抗争する。5月からはデビッド・ハート・スミス とナタリヤと共にハート・ダイナスティ (The Hart Dynasty )として活動する。6月のトレードでナタリヤ、スミスと共にスマックダウン へ移籍する。移籍後はクライム・タイム と抗争。その後もヒールとして活動していたが2010年のレッスルマニア26 でのブレット・ハート とビンス・マクマホン の一戦をきっかけにナタリヤやDHスミスらと共にベビーターンする。4月25日のエクストリーム・ルールズ で統一タッグ王者のビッグ・ショー & ザ・ミズ 組に勝利し、統一タッグ王座への第一挑戦者となり、翌日のRAW で王者組に勝利し、統一タッグ王者 となる(なお、8月16日のRAWのブレットからの発表をもってWWEタッグ王座となる)。その後追加ドラフトによりナタリヤ、デビッド・ハート・スミスと共にRAWへ移籍する。
オーバー・ザ・リミット ではクリス・ジェリコ & ザ・ミズ組、フェイタル・4ウェイ 、マネー・イン・ザ・バンク ではウーソズ から王座を防衛してきたが、9月19日 のナイト・オブ・チャンピオンズ のタッグチーム・ターモイル形式の王座戦でウーソズに敗れて王座から陥落する。以降もタッグ王座戦線に絡むが負け続け、チームは不和となってしまう。11月15日のジャスティン・ガブリエル & ヒース・スレイター 組との試合ではスミスとの交代を拒否し、さらに頭にキックを叩き込んだ。これでハート・ダイナスティは解散となり、自身はヒールターンした。12月6日からジャクソン・アンドリュース を引き連れてデビッド・ハート・スミスと抗争している。
2011年 4月に行われた追加ドラフトでSmackDownに移籍。ジョバーとしての役割が続く。NXTシーズン5ではラッキー・キャノン のプロとして出場。キャノン脱落後、ヨシ・タツと抗争を展開。Superstarsにも出場し、トレント・バレッタと連戦を展開。JTGやタイラー・レックス、カート・ホーキンスといったレスラー達と組んだ。
2012年 8月よりジャスティン・ガブリエル とタッグを組んで出場。NXTでは12月よりカシアス・オーノ & レオ・クルーガー と抗争を展開。しかし、同月28日のハウスショーにて負傷し、長期欠場となった。
2013年 9月に復帰。WWEでは相変わらずジョバーのポジションであるものの11月にナタリヤと実生活において結婚。同月4日のRAWではナタリヤと組んでファンダンゴ & サマー・レイ を行い勝利した。
2014年 5月8日、NXTにてNXT王座 挑戦権争奪20人バトルロイヤルに出場して優勝。15日には挑戦者決定トリプルスレットマッチにてサミ・ゼイン 、タイラー・ブリーズ と対戦し、同時に脱落させた事により勝利した。29日、Takeover にてNXT王座を保持するエイドリアン・ネヴィル と対戦するが王座を奪取するに至らなかった。6月12日、ネヴィルとリベンジマッチを行うが敗戦した。19日にはゼインと組んでNXTタッグ王座 を保持するジ・アセンション に挑戦するが一度も交代する事もなくゼインを見捨て敗戦。ガブリエルと再びタッグを組んで活動。
8月7日、ガブリエルとのタッグでNXTタッグ王座挑戦権争奪トーナメントに出場するも1回戦で敗退。9月11日、Takeover Fatal 4 Way にてNXT王座争奪Fatal4wayマッチに出場するが王座を奪取するに至らなかった。10月2日、ナタリヤの提案で敗戦すれば二度とNXT王座に挑戦できなくなるという条件でネヴィルとNXT王座戦を行うも敗戦した。
12月1日、RAWにてセザーロ とタッグを結成。ニュー・デイ (エグザビアー・ウッズ & ビッグ・E & コフィ・キングストン )と抗争を展開をした後、2015年 2月22日のPPV、Fastlane にてWWEタッグ王座を保持するウーソズ に挑戦して勝利し、ベルトを奪取した。
3月のWrestle Mania 31 のプレ・ショー ではニュー・デイ、ウーソーズ、ロス・マタドールズの4wayマッチを制し王座を防衛するも、5月22日のExtreme Rules 2015 にてニュー・デイに王座を奪われてしまう。4月末のスマックダウンや5月のPayback 2015 でリマッチをするがいずれも失敗。Elimination Chamber 2015 でも挑戦するも失敗に終わっている。
2015年 6月1日に行われたサモア・ジョー とのダークマッチの試合中に頸椎を負傷[2] 。以降は試合を行っておらず、また2017年よりWWEに正社員として雇用されプロデューサーとして働いている。
得意技
フィニッシュホールド
フィッシャーマンズ式ネックブリーカー
フィッシャーマンズ・スープレックス の体勢で持ち上げながら横回転を加えネックブリーカーで落とす。コークスクリュー・ネックブリーカーと同型。
コードブルー
スナップメア・ドライバーの体勢から相手を肩越しに引き抜きつつ体を捻るローリング・ネックブリーカー 。
コーナー最上段に登ってリングの方を向き、相手の正面に飛びつきながら、相手の頭を両手で抱えて前方回転する。背中からマットに着地し、相手の後頭部をマットに叩きつける。ダイビング式ローリング・ネックブリーカー 。
TJウィルソン名義の時はスプリングボード式のローリング・ネックブリーカー・ドロップ をこの名前で使用していた。2012年中盤からのフィニッシャー。
コールドスナップ
雪崩式カミカゼ
シャープシューター
ベビーターンしてから使用するようになった。
スプリングショット式エルボー・ドロップ
2009-2010年限定のフィニッシャー。以降はつなぎ技として使用している。
ダンジョン・ロック
シャープ・シューター と三角締めの複合関節技。
シャープ・シューター と入り方がほぼ同じだが、足を相手の腰近くではなく顔の横に差し込み、相手の片腕を引っ張りながら後方へ倒れこみ、差し込んだ足に別の足を絡めて締め上げる。足で相手の首を締めながら、さらに何度も蹴ってダメージを与え、そこからさらに本格的に両足で締める。
その他得意技
ローリング・スタンピード
雪崩式カナディアン・ロッキー・バスター。TJウィルソン名義時代のみ使用。
サイドヘッドロック
エルボー
バック・ハンドチョップ
ドロップキック
低空式ドロップキック
各種キック
ローキック 、ミドルキック 、ハイキック 、ローリングソバット
延髄斬り
クローズライン
通常のクローズライン 、スプリングホールド式クローズライン の2種類を使用する。
ハートアタック
DHスミスとの連携技。スミスがベアハッグ で抱えた相手に、キッドがスプリングボード式のクローズライン を叩き込む。
ヒストリー・イン・ザ・メイキング
DHスミスとの連携技。スミスが相手をパワーボム で抱え上げ、キッドがコーナートップからジャンプしローリング・ネックブリーカー で相手の首を捕らえ、2人同時にマットに倒れこんで相手の後頭部をマットに叩きつける。
獲得タイトル
WWE
FCW
w / ハリー・スミス
AWA
GCW
MLW
w / ハリー・スミス
PWA
w / ハリー・スミス
スタンピード・レスリング
スタンピード・ブリティッシュ・コモンウェルス ・ミッドヘビー級王座 : 1回
スタンピード北アメリカヘビー級王座 : 1回
スタンピード・インターナショナルタッグ王座 : 2回
w / ブルース・ハート、ジャッジゃナート
入場曲
Butt Klub
Raw To The Core
New Foundation
Bed Of Nails
Right Here, Right Now
Swiss Made
その他
ウィルソンの独特の髪型は王冠をイメージしているとのこと。(現在は剃り落としている)
ナタリア と10年の付き合いの後、2013年7月に結婚を発表した。
小学校時代テディ・ハート と同級生だったことから少年時代からハート・ファミリー に出入りしていた。そのためテディを始め、ナタリアやスミスらとは幼馴染である。また、1997年9月にカルガリーで行なわれたIn Your House 16 のメイン戦後、ハートファミリーがリング上に勢揃いしているが、ウィルソンもハート家の好意でこの輪の中に入っている。
たまに奇声を上げることがあるが、声が高いためうるさく聴こえる。
脚注
外部リンク