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スコット・アーウィン

スコット・アーウィン
スコット・アーウィンの画像
ブッチ・リードスプラッシュを放つスーパー・デストロイヤー(1983年)
プロフィール
リングネーム スコット "ザ・ホッグ" アーウィン
スーパー・デストロイヤー
スーパー・D
ジ・アステロイド
ソー・ザ・ヴァイキング
ランバージャック・エリック
ユーコン・エリック 
本名 スコット・キーガン・アーウィン
(Scott Keegan Irwin)
身長 193cm - 195cm
体重 135kg - 140kg
誕生日 1952年5月14日
死亡日 (1987-09-05) 1987年9月5日(35歳没)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ミネソタ州の旗 ミネソタ州
セントルイス郡ダルース
トレーナー バーン・ガニア
デビュー 1976年
引退 1986年
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スコット "ザ・ホッグ" アーウィンScott "The Hog" Irwin1952年5月14日 - 1987年9月5日)は、アメリカ合衆国プロレスラーミネソタ州ダルース出身(フロリダ州セントピーターズバーグ出身ともされる[1])。

ランバージャックヴァイキングマスクマンモーターサイクル・ギャングなど様々なギミックを使い分け、ナチュラルな巨体を持つ大型ヒールとして活躍した[1][2]。実弟のワイルド・ビル・アーウィンもプロレスラーである[3]

来歴

1975年AWAバーン・ガニアのトレーニング・キャンプに参加し[4]1976年3月にデビュー[5]。AWA、サンフランシスコジョージアミッドアトランティックを経て、1978年ニューヨークWWWFに登場、ケベック州出身のカナダ人ピエール・ラフルールのパートナーとなり、ランバージャックギミックタッグチーム "ユーコン・ランバージャックス" のエリック"Yukon Lumberjack" Eric)を名乗る[6]。同年6月26日、ドミニク・デヌーチ&ディノ・ブラボーを破りWWWF世界タッグ王座を獲得した[7][8]

1979年には『マイティ・ソー』をモチーフとした新ギミック、ソー・ザ・ヴァイキングThor the Viking)としてNWAフロリダ地区に参戦[9]。1月20日にテリー・ファンクから南部ヘビー級王座を[10]、2月17日にはジョー・ルダックと組んでジャック・ブリスコ&ジェリー・ブリスコからUSタッグ王座をそれぞれ奪取している[11]。翌1980年からは覆面レスラースーパー・デストロイヤーThe Super Destroyer)に変身して、悪党マネージャーサー・オリバー・フンパーディンク率いるファミリーに加入。バッド・バッド・レロイ・ブラウンバグジー・マグローニコライ・ボルコフらと共闘し、ダスティ・ローデスをはじめマニー・フェルナンデスミスター・フロリダなど同地区のベビーフェイス陣営と抗争を展開した[12]

以降もジム・バーネット主宰のジョージア・チャンピオンシップ・レスリングビル・ワット主宰のMSWAなど南部エリアでスーパー・デストロイヤーとして活躍。ジョージアではマスクド・スーパースターと大型覆面コンビを結成[13]1982年1月22日にボブ・アームストロング&ブラッド・アームストロングからNWAナショナル・タッグ王座を奪取した[14]。また、WWWF時代から因縁のあるアンドレ・ザ・ジャイアントとのスーパーヘビー級対決も南部各地で繰り広げている[15][16]

1983年末よりフリッツ・フォン・エリックが主宰するテキサス州ダラスのWCCWで弟のビル・アーウィンと合体。ビルをスーパー・デストロイヤー2号に変身させ、覆面兄弟チームのスーパー・デストロイヤーズを結成[4]アイスマン・キング・パーソンズ&バック・ズモフの "ロックン・ソウル" と抗争を繰り広げ、同団体認定のNWAアメリカン・タッグ王座(後のWCWA世界タッグ王座)を再三に渡って獲得した[17]

1984年下期からは覆面を脱ぎ、ハーレーダビッドソンにまたがったバイカー系タッグチームのロング・ライダーズThe Long Riders)をビルと共に結成。ジョージア地区を経て1985年よりAWAに登場し、ロード・ウォリアーズスコット・ホール&カート・ヘニングと抗争を展開した[18]1986年にはカナダモントリオール地区にも遠征、3月6日にダン・クロファット&ソロファ・ファトゥからカナディアン・インターナショナル・タッグ王座を奪取している[19]

1987年9月5日脳腫瘍のため35歳で死去[4]。余命いくばくもないと診断された際、最期の別れと感謝のために、かつての仲間やライバル達の家を訪ねて周ったという[20]

日本での戦歴

日本には全日本プロレスに計3回、いずれも覆面レスラーとして参戦している。初来日となる1980年10月の『ジャイアント・シリーズ』ではジ・アステロイドThe Asteroid)名義で参戦[21]。ベテランのジ・アベンジャーと大型覆面タッグを組んだが、テリー・ファンクアブドーラ・ザ・ブッチャーワフー・マクダニエルビル・ロビンソンディック・マードックキラー・トーア・カマタなどの豪華メンバーが集結した同シリーズにおいては目立った活躍を残せなかった。

再来日は1982年11月、スーパー・デストロイヤーとして『'82世界最強タッグ決定リーグ戦』に上田馬之助と組んで出場[22]。即席コンビということもあり得点ゼロの最下位に終わったものの、同シリーズにレフェリーとして来日していたルー・テーズは「スタン・ハンセンブルーザー・ブロディよりも腕力は上」と評価していた[2]。なお、同時期に新日本プロレスが開催した第3回MSGタッグ・リーグ戦にも、ジョージアでタッグを組んでいたマスクド・スーパースターとの覆面コンビで参加が噂されたことがある。

最後の来日となった1984年2月の『エキサイト・シリーズ』にはビル・アーウィンとのスーパー・デストロイヤーズで参戦。2月26日に大阪府立体育館にて、阿修羅・原&石川隆士アジア・タッグ王座に挑戦した[23]。素顔での来日は1度もなかったが、初来日を果たす前の1980年6月29日、カナダのトロントで素顔のスコット・アーウィンとしてブルーザー・ブロディのパートナーに起用され、ジャイアント馬場&ジャンボ鶴田インターナショナル・タッグ王座に挑戦している[24]

得意技

獲得タイトル

ワールド・ワイド・レスリング・フェデレーション
チャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ
ジョージア・チャンピオンシップ・レスリング
ミッドサウス・レスリング・アソシエーション
ワールド・クラス・チャンピオンシップ・レスリング
  • WCCW TV王座:2回
  • NWAアメリカン・タッグ王座:4回(w / ビル・アーウィン)[17]
Lutte Internationale
  • カナディアン・インターナショナル・タッグ王座:1回(w / ビル・アーウィン)[19]

脚注

  1. ^ a b 『THE WRESTLER BEST 1000』P273(1996年、日本スポーツ出版社
  2. ^ a b 『デラックス・プロレス』1983年2月号P89(ベースボール・マガジン社
  3. ^ "Wild" Bill Irwin”. Online World of Wrestling. 2021年2月28日閲覧。
  4. ^ a b c d Scott "The Hogg" Irwin”. Online World of Wrestling. 2009年6月9日閲覧。
  5. ^ Wrestler Datenbank: Scott Irwin”. Cagematch.net. 2014年10月26日閲覧。
  6. ^ The Yukon Lumberjacks”. Online World of Wrestling. 2014年10月26日閲覧。
  7. ^ a b History of the WWE World Tag Team Championship”. WWE.com. 2010年4月12日閲覧。
  8. ^ a b WWWF-WWF-WWE World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2011年7月12日閲覧。
  9. ^ The CWF matches fought by Scott Irwin in 1979”. Wrestlingdata.com. 2014年10月25日閲覧。
  10. ^ a b NWA Southern Heavyweight Title: Florida version”. Wrestling-Titles.com. 2011年12月29日閲覧。
  11. ^ a b NWA United States Tag Team Title: Florida version”. Wrestling-Titles.com. 2011年12月29日閲覧。
  12. ^ The CWF matches fought by Scott Irwin in 1980”. Wrestlingdata.com. 2014年10月25日閲覧。
  13. ^ The GCW matches fought by Scott Irwin in 1982”. Wrestlingdata.com. 2014年10月25日閲覧。
  14. ^ a b NWA National Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2021年2月28日閲覧。
  15. ^ André the Giant vs. Scott "The Super Destroyer" Irwin”. Wrestlingdata.com. 2014年10月25日閲覧。
  16. ^ The History of Andre the Giant”. The Smart Marks.com. 2010年8月31日閲覧。
  17. ^ a b NWA American Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月12日閲覧。
  18. ^ The AWA matches fought by Scott Irwin in 1985”. Wrestlingdata.com. 2014年10月25日閲覧。
  19. ^ a b Lutte Internationale Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年8月31日閲覧。
  20. ^ 週刊プロレス』1993年2月16日号カラーグラビア(ベースボール・マガジン社
  21. ^ The AJPW matches fought by Scott Irwin in 1980”. Wrestlingdata.com. 2014年10月25日閲覧。
  22. ^ The AJPW matches fought by Scott Irwin in 1982”. Wrestlingdata.com. 2014年10月25日閲覧。
  23. ^ The AJPW matches fought by Scott Irwin in 1984”. Wrestlingdata.com. 2014年10月25日閲覧。
  24. ^ The MLW match fought by Scott Irwin in 1980”. Wrestlingdata.com. 2014年10月25日閲覧。
  25. ^ NWA Florida Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2011年12月29日閲覧。
  26. ^ NWA National Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2011年12月29日閲覧。
  27. ^ Mid-South Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2022年3月4日閲覧。

外部リンク

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