コマーズ(欧字名:Comaz、1983年4月6日 - 不明)は、カナダ生産、アメリカ合衆国調教の競走馬、繁殖牝馬。競走馬としては2戦1勝の成績にとどまったが、繁殖牝馬として日本に輸入された後、スターリングローズら2頭の重賞馬の母となった
略歴
1983年にカナダ・オンタリオ州の牧場で出生[3]。1986年12月30日、アメリカ合衆国・ニューヨークのアケダクト競馬場で開催されたメイドン競走でデビューし、初勝利を収めた[3]。年明け1月のレースで6着に敗れたあと、現役を引退した。競走成績は2戦1勝[3]。
1990年11月、キーンランド・ノーベンバーセールにアフリートとの仔(のちのゴールデンジャック)を受胎した状態で上場され、5万5000ドルで落札された[3]のち日本に輸入、北海道門別町の田端勝牧場(現タバタファーム)で繁殖生活を送った。1994年、持ち込み馬として日本で出生したゴールデンジャックが報知杯4歳牝馬特別を制し、自身の果たせなかった重賞制覇を達成。また同年の優駿牝馬で2着、エリザベス女王杯5着と優勝こそできなかったものの、GI戦線でも実績を残した。
ゴールデンジャックの成功を受けてアフリートも日本に輸入され、再度本馬との種付けが実施された。そして1997年にゴールデンジャックの全弟として生まれたのがスターリングローズである。スターリングローズはダート路線で重賞6勝の成績を残し、2002年には産駒初のGI級競走制覇となるJBCスプリントを優勝した。
コマーズは最終的に11頭の産駒(うち日本での産駒10頭)を残し、2007年12月付で用途変更となった[2]。
2010年代以降も牝系は発展を続けており、2019年にはゴールデンジャックの孫にあたるミツバが川崎記念を制した。
繁殖成績
主要なファミリーライン
太字はGI級競走優勝馬。*印は日本に輸入された馬。
牝系図の出典:牝系検索α
血統表
脚注
外部リンク