キリンオークマスター (KIRIN OAK MASTER)はキリンディスティラリーが製造し、麒麟麦酒(以下キリンビール)が販売していたジャパンメイド・ブレンデッドウイスキー。
前身のメルシャン樽薫る辛口ウイスキー「OAK MASTER」についても言及する。
概要
2016年3月中旬まで発売されたボストンクラブ(豊醇原酒・淡麗原酒)、および値上げされた富士山麓(樽熟50°→樽熟原酒50°)に代わる普及モデルの銘柄として、2016年2月に発表され、同年3月22日より販売が開始された[2][3]。
キリンホールディングス傘下のメルシャン株式会社の商標を終売から5年ぶりに継承。同時にブレンド用の原酒(モルト・グレーン)を軽井沢産から御殿場産に変更した。
長期的な販売不振のほか、商品展開の整理・見直しなどを理由に2024年4月26日を以て同じくキリンディスティラリーが製造、キリンビールが販売する既存の大型ペットボトル入りのブレンデッド・ウイスキー「オーシャンラッキーゴールド」に統合される形で製造、および出荷・販売終了となった。
特徴
アルコール分(アルコール度数)は40%[4]。焼き焦がし(チャード)を入れたオーク(チャードオーク)樽の薫香を生かしたブレンドであり、すっきりとキレのある飲み口はハイボールに適しているとされる[3][4]。
パッケージは、樽をイメージさせる木目のモチーフのデザインである[3]。商品のロゴは「薫香の華やかさを表現した」と発表されている[3]。
店頭想定価格(税抜き)は、640ミリリットル瓶で1000円前後であり、現行の富士山麓と同程度の価格である[2]。なお、700ミリリットル瓶で1500円前後を想定した高価格品「富士山麓 樽熟原酒50度」も「オークマスター樽薫る」と同時に新発売された[2]。
2019年8月27日には「オークマスター樽薫る」の廉価版としてアルコール分を37%に引き下げ、さらなるハイボール向けに特化した「オークマスター森の風薫る」を発売。これに伴い、既存の「オークマスター樽薫る」は同日に全面改良を実施し、オークマスター森の風薫る同様、原材料にモルトとグレーンのほか、スピリッツが含まれるようになり、事実上のコストダウンが計られ、ハイボールのほか、オン・ザ・ロックでも楽しむ事を想定したブレンドに見直された。
ラインアップ(全て終売済み)
- キリン オークマスター樽薫る(アルコール分 40%)
- 640ml 瓶
- 2,700ml ペットボトル
- 4,000ml ペットボトル
- キリン オークマスター森の風薫る(アルコール分 37%)
- 以下、メルシャン時代の製品
- メルシャン樽薫る辛口ウイスキー「OAK MASTER」(アルコール分 37%)
1999年11月に発売し、2002年2月にモルト含有率を増加してリニューアル
[5]。メルシャン自社販売時代末期の2007年には「このクラスでは味わえない価格以上の熟成感を実現。モルト原酒を使った樽の薫りが冴え渡る辛口ウイスキー。モルティーな味わいを一層強調しました。」
[6]、キリン販売時代末期(※)の2011年には「貯蔵年数10~12年のモルト原酒をふんだんに使用し、価格以上の熟成感・味わいを実現しました。」とうたっていた
[7]。
- 660ml 瓶 - (1999年11月9日[8]~2011年2月初旬「在庫限り販売終了」告知[9])※2007年7月以降はキリンビールが販売[10]。
- 2,700ml ペットボトル - (1999年11月9日[8]~2001年頃[11])
- 240ml 瓶 - (2002年10月22日[12]~2005年頃[13])
- 180ml 瓶 - (?年~?年)[要出典]
脚注
関連項目
外部サイト