イネ目(イネもく、Poales)は、単子葉植物の分類群である。ただし、イネ目と訳される分類群には他に Graminales 等があるが、現在はほとんど使われない。
分類
APGでは階級のない単子葉植物 (monocots) ツユクサ類 (commelinids) に属する。
APG IVでは以下の科が所属する[1]。
系統
科の間の系統関係は次のようになる[1]。
以前の分類体系
以下はいずれも歴史的な分類だが、非学術分野では使われることもある。
Graminales は新エングラー体系 (1964) で使われ、イネ科 (Gramineae) のみを含む。直訳すると「穀物目」のような意味である(科名も同じ)。
Glumiflorae はヴェットシュタイン体系 (Wettstein system) (1935) で使われ、イネ科 (Gramineae) のみを含む。頴花目(えいかもく)とも訳す。
Glumaceae はベンサム&フッカー体系 (Bentham & Hooker system) (1883) で使われ、イネ科 (Gramineae) など5科を含む。
クロンキスト体系
クロンキスト体系 (1988) にはイネ目はない。APGでイネ目に属する科は
に分かれて属している。イネ科はカヤツリグサ目に含まれている。
脚注
ウィキスピーシーズに
イネ目に関する情報があります。
ウィキメディア・コモンズには、
イネ目に関連するカテゴリがあります。