『アウトバーン 』(Autobahn)は、ドイツ のユニットクラフトワーク の4枚目のアルバム。
1974年 11月 にフィリップス・レコード よりリリースされた。1998年にCD 化され再リリースされている。
解説
本作は、現代音楽 の一ジャンルであった電子音楽 を初めて大衆 に浸透させたとされる音楽史 上重要なアルバムである。タイトルトラックの「アウトバーン」は22分36秒にも及ぶ演奏が、シングルリリースのため3分に大幅に編集された[1] 。同シングルはBillboard Hot 100 で25位に到達し[2] 、ヨーロッパ に於いてもチャートの上位に到達した[3] 。
アウトバーンの他にも、「Kometenmelodie2」がシングルとして発売されている[4] 。日本におけるYMOを筆頭としたテクノ・ポップ の源流にも位置付けられる。
「アウトバーン」ではヴォコーダー を用いたヴォーカルが入るが、残りのトラックはインストゥルメンタル である。本作に使われたミニモーグ は当時のフォルクスワーゲン に相当する価格であった。
「Kometenmelodie」は前年にクラフトワークのファーストシングルとして発売された、「Kohoutek-Kometenmelodie」をリメイクしたものである。
allmusicはクラフトワークの全アルバム中、本作とヨーロッパ特急 、リマスター・ボックスセット・カタログに5starsの最高評価を与えているが、本作に対してのみ更にAlbumPickの評価を与えている[2] 。
本アルバムは2015年に、制作から25年以上が経ち、文化的または歴史的な価値がある録音物を対象とするグラミーの殿堂 入りを果たした[5] 。
収録曲
Side one # タイトル 作詞・作曲 時間 1. 「アウトバーン - Autobahn」("Motorway") 22:43
Side two # タイトル 作詞・作曲 時間 2. 「大彗星(鼓動) - Kometenmelodie 1」("Comet Melody 1") 6:26 3. 「大彗星(軌道) - Kometenmelodie 2」("Comet Melody 2") 5:48 4. 「深夜そして姿なき足跡 - Mitternacht」("Midnight") 3:43 5. 「朝の散歩 - Morgenspaziergang」("Morning Walk") 4:04
クレジット
ラルフ・ヒュッター – ボーカル, 電子楽器 , シンセサイザー , オルガン ,ピアノ , ギター , 電子ドラム , アートワーク (新装版)
フローリアン・シュナイダー – ボーカル, ヴォコーダー , 電子楽器, シンセサイザー, フルート , 電子ドラム
ヴォルフガング・フリューア – 電子ドラム (大彗星(軌道)).
クラウス・レーダー – 電子ヴァイオリン (深夜そして姿なき足跡).
コニー・プランク – エンジニア
エーミール・シュルト – アートワーク
Johann Zambryski – アートワーク (新装版).
脚注
外部リンク