OSTER project(オスタープロジェクト)は、日本の音楽ユニット。OSTER(オスター、1986年11月24日 - )によるソロプロジェクトである。
OSTERは、インターネット上で発表した初音ミクを用いた音楽作品で人気となった[1]。初音ミク導入以前はボーカル曲ではなくインスト曲を手がけていた。2007年9月13日、動画投稿サイト「ニコニコ動画」において、初音ミクを用いたオリジナルのキャラクターソング「恋スルVOC@LOID」を発表、一躍脚光を浴びる。初音ミク発売の2週間後に発表されたこの曲は初音ミクからユーザーへのラブソングという内容で、初音ミクのイメージに大きな影響を与えると共に初音ミクを用いたオリジナル曲文化の火付け役となったとも言われ、OSTERは初音ミクのブームの立役者の1人とされている[2][1]。「恋スルVOC@LOID」は2008年末までにニコニコ動画で100万回を越える再生数を記録している[3]。その後もニコニコ動画などで初音ミクをはじめとするVOCALOIDを用いた楽曲を数多く発表。2008年1月11日から4月4日にかけてgihyo.jpの連載「VOCALOID(初音ミク、鏡音リン・レン)の上手な歌わせ方教えます!」も手がけている[4]。
2008年12月にはそれまでに発表された楽曲をまとめたコンプリートベストアルバム「みくのかんづめ」を発売、2009年7月発売のPlayStation Portable用リズムアクションゲーム『初音ミク -Project DIVA-』やコナミデジタルエンタテインメントの『beatmania』シリーズなど、音楽ゲームへの楽曲提供も数多く行っている。2012年には、3人組の声優ユニット「Sweety」のシングルや、サンリオのキャラクター「シナモロール」キャラクターソングアルバムのプロデュースも手がける。
2014年からはaikoの楽曲の編曲も手がけており、島田昌典らとともに、メインのアレンジャーとして起用されている[5][6]。
バラードからジャズまで幅広い楽曲を手がける。VOCALOIDを用いた楽曲では各キャラクターの個性を尊重して制作に挑んでいるという[7]。また音楽作品だけでなく歌唱を作成するためのソフトであるVOCALOIDには本来不向きな言葉の読み上げをさせた作品も手がけており[8]、アルバム「みくのかんづめ」にもVOCALOIDを用いた「フリートーク」が収録されている。