鏡音リン・レン

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ピアプロキャラクターズ
CV02 鏡音リン・レン
開発元 クリプトン
最新版
種別 音声合成
ライセンス PCL
公式サイト piapro.net
初音ミク公式ブログ
製品一覧 - CFM公式
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鏡音リン・レン(かがみねリン・レン)は、クリプトン・フューチャー・メディアが発売しているバーチャルシンガーソフトウェアとそのキャラクター。「ピアプロキャラクターズ」に属する[1]。ブロンドヘアーが特徴的な14歳の少年少女で、女の子が「鏡音リン」、男の子が「鏡音レン」[1]

概要

クリプトン社のバーチャルシンガー[1]。同社の初音ミクに続く「キャラクター・ボーカル・シリーズ」第2弾として、ミクの大ヒットを受けて期待される中で発売[2]。後述するように扱いが難しく当初は賛否両論だったが、後にそのポテンシャルの高さ・表現力の幅を示すような投稿作品が多数生まれ人気を呼んだ[2]

現在ではミク、巡音ルカMEIKOKAITOと共に「ピアプロキャラクターズ」として名を連ねている[3]

バーチャルシンガーソフトウェア

企画開発はクリプトン社の佐々木渉(wat)[4]

オリジナルCVは声優の下田麻美[1]。女声の鏡音リンと男声の鏡音レンの2つのライブラリを収録しており、下田が一人二役を担当している[1]。声質は初音ミクのハイトーンボイスに対し、思春期の男女の元気な声をイメージして作られた[5]

鏡音リン・レン(V2)
VOCALOID2エンジン対応ソフト。2007年12月27日に発売され、2008年7月までに約2万を出荷するなど大きな売り上げを記録[6]
ミクと比べてかなりクセが強く、ユーザーが扱いに苦戦し、DTMマガジンではtips(ヒント・アドバイス)をweb上で公開する事態となった[2]
鏡音リン・レン act2
2008年7月に「act2」と銘打ったV2版のライブラリアップデートが行われており、扱いが難しい旧バージョン(act1)と比較して、act2では音のつなぎ目部分を滑らかにしてノイズ成分を低減、旧verよりも簡単・的確に歌わせることができるようチューニングされた[7]。一部に再録音した音声データも使用された[8]。既存のユーザーにも無償配布という形で対応が行われた[9]。旧バージョンからのアップデートでは新しくライブラリが1つずつ追加される形となり新旧のライブラリは共存できるため、新旧合わせて計4つのライブラリの使用が可能となった[8]
鏡音リン・レン・アペンド
2010年12月27日には発売された追加ライブラリ収録ソフトで、リン・レンにそれぞれ3つずつ(計6つ)追加されている[10]。アペンドでは従来の元気な声に対し「陰影のつくような感情を感じる声」が志向されているという[11]。なお『鏡音リン・レン・アペンド』を使用するには『鏡音リン・レン act2』がインストールされている必要があり、アペンドのみでは使用できない[10]。追加ライブラリの内、リンとレンそれぞれに追加された「POWER」については、安定性重視のact2で失われたact1の特性が再現されたライブラリとなっている[12]
鏡音リン・レン V4X
VOCALOID4対応ソフト。2015年12月24日には英語版の対応ライブラリを収録した「鏡音リン・レン V4 ENGLISH」と日本語6種類の対応ライブラリを収録した「鏡音リン・レン V4X」、それに「鏡音リン・レン V4 ENGLISH」をバンドルした「鏡音リン・レン V4X バンドル」が発売。
ピアプロキャラクターズ・スーパーパック
ピアプロキャラクターズ全6名(初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカMEIKOKAITO)の日本語歌唱ライブラリ1種類ずつに新規チューニングを施して収録した商品[13]
2024年8月1日に「初音ミク NT」の新バージョン及び「初音ミクV6 AI」と共に発表され、同月30日にリリース[13]
ベースとなったのはV3からV4Xまでの「Original」で、より発音や声色の全体バランスが良くなるよう磨き込み、クリアネスやジェンダーファクターを始めとしたパラメータも効きが良く設定され、歌声を作り込むことも可能[13]。過去作を所持しているユーザーによるクロスシンセシス使用での声色表現の拡張なども想定されている[13]
クリプトン社の新音声データベース(仮称)
クリプトン社が主催する「初音ミク マジカルミライ 2019」の新技術発表会にてミクの新データベース(後の「初音ミク NT」)の存在が発表されており、ミクをリファレンスとしてピアプロキャラクターズの他5体も随時調整する形になる事も言及された[14]。「マジカルミライ 2024」のバーチャルシンガー製品関連ステージでは、ミクで得た知見を横に広げていくことが発表された[15]

公式設定

ピアプロキャラクターズの公式ポータルサイト「piapro.net」では、以下のような公式設定が公開されている[1]

  • 鏡音リン
    • 性別:女性
    • 年齢:14歳
    • 身長:152cm
    • 体重:43kg
    • イメージカラー:オレンジ
  • 鏡音レン
    • 性別:男性
    • 年齢:14歳
    • 身長:156cm
    • 体重:47kg
    • イメージカラー:イエロー

リンとレンの関係については、開発段階では双子の姉弟とする構想もあったが[16]、創作の幅を狭めないようにする為に公式設定には採用されていない[5]。発表時に「鏡に映ったもう1つの存在である」とアナウンスされているが[17]、これも設定に採用されておらず、「鏡音」という苗字も「コードネームのようなもの」とされている。

音源プロフィール

以下の特性はあくまで目安であり実際は非常に広い範囲で歌えるとされている。

◆鏡音リン

パッケージ ライブラリ 得意ジャンル 得意な曲のテンポ 得意な音域
『鏡音リン・レン act2』 Act2 エレクトロ&ロックポップス/歌謡曲-演歌系ポップス 85-175BPM F3-C5
『鏡音リン・レン・アペンド』 POWER ロック系全般、ポップス、ダンス、演歌 65-170BPM F3-B4
WARM ソフトロックバラード、ポップス、フォーク 60-160BPM F3-B4
SWEET ボサノバフレンチポップアンビエント、エレクトロニカ 55-155BPM G3-C5
『鏡音リン・レン V4 ENGLISH』 ENGLISH - 55-155BPM G2-B3
『鏡音リン・レン V4X』 POWER - 50-170BPM F2-E4
WARM - 50-160BPM F2-C4
SWEET - 55-155BPM G2-D4

◆鏡音レン

パッケージ ライブラリ 得意ジャンル 得意な曲のテンポ 得意な音域
『鏡音リン・レン act2』 Act2 ダンス&ロック系ポップス/歌謡曲-演歌系ポップス 70-160BPM D3-C5
『鏡音リン・レン・アペンド』 POWER ロック系全般、ポップス、ダンス、演歌 65-170BPM A2-D4
COLD ソフトロック、ポップス、フォーク、バラード 60-160BPM B2-C4
SERIOUS ポストロック、サイケ、アンビエント〜ダブ、エレクトロニカ 55-155BPM A2-C4
『鏡音リン・レン V4 ENGLISH』 ENGLISH - 55-155BPM E2-G3
『鏡音リン・レン V4X』 POWER - 60-170BPM D2-D4
COLD - 60-160BPM E2-C4
SERIOUS - 55-155BPM F2-C4

企画の成り立ち

「男女のボーカルを収録するアイデア」は開発の初期段階に一度断念され、女声の鏡音リンのみで開発が進められていたが、初音ミクの爆発的な売れ行きを見たクリプトン社は「得意なジャンルを変えるだけではインパクトに欠ける」と考えて男の子を加えるアイデアを再度採用、鏡音レンが同梱されることになった[16]

レンの存在はリンの公式発表の際にも明らかにされず、2007年12月3日[18]サプライズとして発表された[9]

また、ACT2へのアップデートの際にも2008年5月28日の音楽情報科学研究会での発表[19]に先立ちクリプトンのホームページで従来バージョンの「鏡音リン・レン」の画像がめくれかかっているかのように表示し、アップデートを匂わせるという演出が行われている[20]

デザイン

鏡音リン・鏡音レンのキャラクターデザインはイラストレーターのKEIによるもので、クリプトン社のオーダーにより黄色シンセサイザーEOSの要素を織り込んでいる[5][21]

名称の由来については、苗字の「鏡音」は「鏡に反射する音」というイメージや「鏡に映ったもうひとりの異性としての自分」という意味から[9]。名前は「リン」は元々マンガ『北斗の拳』の登場人物のリンから着想を得たもので[22]、“鐘”、“鈴”などに置き換えられ「人々を呼ぶ者というイメージ」、「レン」は連なる存在として“連”。名前のラテン文字表記は「RIN」「LEN」で、ヘッドホンの左右を表す「LR」の意味も含められている[9]

リン・レンともに黄色の髪とエメラルドグリーンの瞳。ヘッドセットの色は初音ミクが黒色であるのに対し白色になっており、リンのほうには頭頂部にあたる部分にリボン風の飾りがある。服装は上衣が白地に黒襟のセーラー服で、リンは袖なしで黄色のリボン、レンは半袖で細身の黄色のネクタイをしている。下衣はレンは黒色、リンは灰色の半ズボンで、レンのほうが丈が長い。リンの左足とレンの右足のブーツにはスピーカーが付いている[23]。リンの左肩には「02」の数字と「Kagamine Rin」の文字が書かれている。レンの肩は服に隠れているが、リンと同様に「02」とキャラクター名が書かれているという[24]。公式イラストの一つでレンが背負っている物はキーボード

『鏡音リン・レン act2』へのアップデートの際には若干デザインが変更され、リンの肩の数字の下に「ACT2」の文字が加えられたほか、上着の裾や袖のデザインが変更された[23]。『鏡音リン・レン・アペンド』のパッケージではオサムのデザインによる新コスチュームのイラストが用いられている[11]

主役企画

鏡音リン・レンのメディア展開は、下記の3種に大別される。

なお、ソーシャル媒体での公式アカウントは初音ミク名義である。

プロジェクト

鏡音リン・レン Happy 14th Birthday
クリプトン社が主催するリン・レンの14周年企画[25]。2022年に設定年齢と同じ14歳を迎えるリン・レンが14年間歩んできた軌跡を振り返りながら、「創作の輪」がさらに大きく広がっていく未来を願い、初のオンリーライブ[26]や書籍、グッズ、ポップアップストアなど様々な企画を実施[25]

イベント

鏡音リン・レン Happy 14th Birthday Party「Two You☆★」
2022年7月7日・8日に実施されたリン・レンのファーストオンリーライブ[26]。「鏡音リン・レンの2人(Two)からあなた(You)へ 感謝を込めたファーストライブ」と紹介されている。会場は「豊洲PIT」で、7日の昼公演は「RIN PARTY」、8日の昼公演は「LEN PARTY」、両日夜公演は「RIN&LEN PARTY」として一部異なるセットリストで行われた[26]

KarenTによる配信

権利元であるクリプトン・フューチャー・メディアのレーベル「KarenT」により、iTunes Store、AmazonMP3、moraなどでリン・レンを用いた楽曲コンテンツが販売されている。

  • 鏡音リン:2024年6月現在、曲数は1880曲、収録アルバムは710枚にのぼる(KarenT公式サイトの表示数より)。
  • 鏡音レン:2024年6月現在、曲数は1340曲、収録アルバムは510枚にのぼる(KarenT公式サイトの表示数より)。

模型

フィギュア、プラモデル、ドール(※初音ミクシリーズ、ピアプロキャラクターズとして展開されたものも記載する)。

  • 絵梦(エモン)トイズ
    • トレーディングミニフィギュア
  • KADOKAWA
    • 「摔倒的初音未来」シリーズ
  • グッドスマイルカンパニー
    • スケール(1/8)
    • ねんどろいどシリーズ(通常、ぷらす、ぷち、どーる、Swacchao!、さぷらいず)
    • どうぶつチャームストラップ
    • ポケマケット
    • POP UP PARADE
    • HELLO! GOOD SMILE
    • Huggy Good Smile
    • あかたんず
  • グルーヴ
    • Pullip
  • セガ
    • セガプライズ
  • ストロンガー
    • 「初音ミク ~花色衣~」シリーズ
  • タイトー
    • プライズ
  • タカラトミー
    • とびこれ!!
    • こえだらいず
    • 肩ズンFig.
    • すってんころりんフィギュア
    • Hide & Seek かくれんぼフィギュア
  • バンダイナムコグループ
    • 初音ミクスイング
    • プライズ(バンプレスト)
    • デスクトップシンガー
    • SNOW MIKU COLLECTION
  • ピーエルエム
    • [BINIVINI BABY]SOFT VINYL FIGURE
  • プライム1スタジオ
    • キュ―ティ1プラス
    • PRISMA WING
  • フリーイング
    • スケール(1/8、1/12)
  • フリュー
    • プライズ
  • ボークス
    • モエコレPLUS
    • ドルフィー・ドリーム
  • HOBBY MAX
    • スケール(1/7)
  • マックスファクトリー
    • スケール(1/7、1/8)
    • figma
  • リーメント
    • 初音ミクシリーズ

ゲーム

漫画

誰でもいいから付き合いたい(原作:卓球少年、作画:夢乃ハルカ、出版:PHP研究所)
対象:ピアプロキャラクターズ全員
卓球少年が鏡音レンを用いて発表した楽曲「誰でもいいから付き合いたい」を元にした漫画。2014年4月発売。
狐ノ嫁入リ(原案:OSTER project、漫画:佐藤夕子、出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
対象:リン・レン、ミク
OSTER projectが鏡音リンを用いて発表した楽曲「狐ノ嫁入リ」を元にした漫画。2014年5月より『MIKU-Pack』で漫画が連載された。単行本は全2巻。
夢喰い白黒バク(原案:Nem、漫画:吉乃そら、出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)
対象:レン、ミク
Nemが鏡音レンを用いて発表した楽曲「夢喰い白黒バク」を元にした漫画。2014年5月より『MIKU-Pack』で漫画が連載され、単行本は既刊2巻が発売されている。
竹取オーバーナイトセンセーション(原作:HoneyWorks、漫画:モゲラッタ(HoneyWorks)、出版:一迅社
対象:リン・レン、ミク
HoneyWorksが鏡音リン・ 鏡音レンを用いて発表した楽曲「竹取オーバーナイトセンセーション」を元にした漫画。2014年8月より『コミックZERO-SUM』で漫画が連載されている。単行本は全3巻。小説版が全1巻発売。
メランコリック(原作:Junky、著:ココロ直、出版:PHP研究所)
対象:リン・レン、ミク
Junkyが鏡音リンを用いて発表した楽曲「メランコリック」を元にした漫画。初音ミクをモデルにしたキャラクター「MIKU」が登場する。2014年5月発売。KADOKAWA/アスキー・メディアワークスの『MIKU-Pack』で漫画が連載されている。

小説

悪ノ娘」ノベルシリーズ(作:悪ノP、出版:PHP研究所
対象:ピアプロキャラクターズ全員、他
悪ノP(mothy)が鏡音リン・レンを用いて発表した「悪ノ娘」をはじめとする楽曲の小説化。2010年8月から2012年3月にかけて全4冊が刊行された。
秘蜜〜黒の誓い〜(作:ひとしずくP、出版:PHP研究所)
対象:リン・レン、ミク
ひとしずくPが鏡音リン・レンを用いて発表した曲「秘蜜〜黒の誓い〜」の小説化。2012年9月に発売。
悪ノ大罪 五番目のピエロ(作:悪ノP、出版:PHP研究所)
悪ノP(mothy)が鏡音レンAppendを用いて発表した楽曲「五番目のピエロ」を元にした小説。「眠らせ姫からの贈り物」のサイドストーリー。2015年3月に発売。
悪ノ大罪 master of the heavenly yard(作:悪ノP、出版:PHP研究所)
対象:リン・レン、ミク、
悪ノP(mothy)が鏡音レン・鏡音リンを用いて発表した楽曲「master of the heavenly yard」を元にした小説。シリーズの最終章。
伝説の魔女(協力:トラボルタ、著:美波蓮、ポプラ社)
トラボルタが鏡音リンを用いて発表した楽曲「伝説の魔女」を元にした小説。2014年10月発売。
スキキライ(原案:HoneyWorks、著:藤谷燈子、出版:角川書店)
対象:リン・レン、ミク
HoneyWorksが鏡音リン・レンを用いて発表した楽曲「スキキライ」「泣キ虫カレシ」「ハジマリノサヨナラ」を元にした小説。2013年10月発売。
怪盗ピーター&ジェニイ(著:Nem、出版:一迅社)
対象:リン・レン、ミク
Nemが鏡音リン・鏡音レンを用いて発表した楽曲「怪盗ピーター&ジェニイ」の小説。2015年2月発売。
アマツキツネ(原作・著:まらしぃ、出版:PHP研究所)
対象:リン・レン、ミク
まらしぃが鏡音リンAppendを用いて発表された楽曲「アマツキツネ」を元にした小説。2015年2月発売。
先生と少女騒動(原案:マイナスP・ワンダフル☆オポチュニティ!、著:美雨季、出版:KADOKAWA/角川書店)
対象:リン・レン、ミク、KAITO
ワンダフル☆オポチュニティ!が鏡音リン・レンを用いて発表した楽曲「先生と少女騒動」を元にした小説。2013年12月に発売。

音楽CD

タイトル クリエイター キャラクター 初版発売日 レーベル
悪ノ王国 〜Evils Kingdom〜 mothy_悪ノP feat.鏡音リン、鏡音レン 全員、他 2010年12月22日 EXIT TUNES
EXIT TUNES PRESENTS Vocalogemini feat.鏡音リン、鏡音レン[注 1] オムニバス ミク、リン、レン、ルカ 2012年4月4日 EXIT TUNES
Rink Junky×鏡音リン リン 2012年12月19日 EXIT TUNES
EndlessroLL ひとしずく×やま△ feat. 鏡音リン、鏡音レン 全員、他 2012年12月19日 EXIT TUNES
THE YELLOW TRACKS ライブP feat. 鏡音リン リン 2012年12月19日 EXIT TUNES
ハウトゥー世界征服 Neru feat. 鏡音リン、鏡音レン リン・レン 2012年12月19日 EXIT TUNES
七つの罪と罰 mothy_悪ノP feat.鏡音リン、鏡音レン 全員、他 2015年2月25日 Warner Music Japan

その他のタイアップ

MOLAレオパレス Z
2008年、SUPER GTレースのGT300クラスに参戦しているMOLAの車両「MOLA レオパレス Z」(ベース車両は日産・フェアレディZ)がシリーズ最終戦となる富士スピードウェイで11月8日〜9日に行われた第9戦に参戦した際、「最終戦スペシャルカラー[27]」としてボンネットや車体側面に鏡音リン・レンの姿を描いて出走した。激戦を制して第6位でゴールしこの結果によって同チームは2008年のSUPER GTにおけるドライバーズタイトル、チームタイトルでチャンピオンを獲得した[28]
鏡音リン・レン feat. 下田麻美『Prism
鏡音リン・レンのサンプリング音声を担当した下田麻美の歌う、鏡音リン・レンを用いて発表された楽曲のカバーを収録したアルバム。鏡音リン・レン発売1周年を記念して2008年12月27日から2009年2月2日にクリプトンの運営するコンテンツ投稿サイトピアプロで行われた、鏡音リン・レンの曲を下田麻美がカバーするという公募企画が発端となっている。ユニバーサルミュージックより2009年6月10日に発売された。

備考

  • ネット上では発売に前後して鏡音リン・レンに初音ミクのネギ(初音ミク#初音ミクとネギを参照)のような定番アイテムを組み合わせることが模索され[29][30]、髪と同じ色ということで「黄色い野菜・果物」が組み合わされると予想されていたとされるが[30]、予想と異なり実際に組み合わせとしてファンの間で広まったのは「ロードローラー」だった[30][31]。これは発売前にニコニコ動画に投稿された『【動画】初音ミク「すいません・・・、鏡音リンを予約したいのですが・・・」』という動画が発端とされている。この動画では鏡音リンのアイテムについて髪の色が同じというだけの理由でロードローラーを指定しており、そのインパクトが受けたためと言われる[30][32]

脚注

注釈

  1. ^ 初音ミクの参加はボーナストラックの「リンちゃんなう!」のみ。

出典

  1. ^ a b c d e f ピアプロキャラクターズ.
  2. ^ a b c DIVAマスターブック 2010, 7章.
  3. ^ ミク10th特別号 2018, p. 9.
  4. ^ 総力特集ミク 2023, pp. 208–209.
  5. ^ a b c ヨミミク 2017.
  6. ^ 岡田有花 (2008年7月23日). “「初音ミク」発売からもうすぐ1年 開発者が語る、これまでとこれから”. ITmedia News (ITmedia). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/23/news046.html 2009年4月23日閲覧。 
  7. ^ “「鏡音リン・レンACT.2」7月上旬発売予定”. DTMマガジン. (2008年6月13日). オリジナルの2008年6月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080626234805/http://www.dtmm.co.jp/archives/2008/06/act27.html 2008年11月18日閲覧。 
  8. ^ a b 「VOCALOID MANIACS」『DTM magazine』15(8)(通号 172) 2008.7、寺島情報企画、55-57頁。 
  9. ^ a b c d ミレニアルズ2018 2017, p. 4-5.
  10. ^ a b “待望の追加音声!「鏡音リン・レン・アペンド」”. DTMマガジン. (2010年11月26日). http://www.dtmm.co.jp/index.php?itemid=186 2010年12月3日閲覧。 
  11. ^ a b 『Quarterly pixiv vol.03』エンターブレイン、2010年、126-129頁。ISBN 978-4047269217 
  12. ^ 「「鏡音リン・レン アペンド」の実力を徹底解析!」『DTM magazine』第18巻第2号、寺島情報企画、2011年2月、110-111頁。 
  13. ^ a b c d バーチャルシンガー6名の歌声をまとめた新製品の予約を開始! 「初音ミクV6 AI」も年内リリースに向けて準備中!”. クリプトン (2024年8月1日). 2024年8月1日閲覧。
  14. ^ 【マジカルミライ】初音ミク「マジカルミライ 2019」◇企画展レポート◇ - 初音ミク公式ブログ - クリプトン、2019年9月5日
  15. ^ 【初音ミク「マジカルミライ 2024」】バーチャルシンガー製品関連ステージ - Youtube - クリプトン/ピアプロTV、2024年8月31日
  16. ^ a b 根津禎「実録 開発物語 パソコン用歌声合成ソフト「初音ミク」(最終回)みんなのミクになってみた」『日経エレクトロニクス』(973) [2008.3.10]、日経BP、126-127頁、ISSN 0385-1680。 
  17. ^ 「VOCALOID MANIACS」『DTM magazine』15(1)(通号 165) 2008.1、寺島情報企画、26頁。 
  18. ^ “「男の子もいます!「鏡音リン・レン」 コンテンツ投稿サイトもオープン”. ITmedia News (ITmedia). (2007年12月3日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/03/news043.html 2008年11月15日閲覧。 
  19. ^ “鏡音リン・レンがもっと自然に歌う「ACT2」”. ITmedia. (2008年5月29日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0805/29/news049.html 2008年11月15日閲覧。 
  20. ^ “CV02 鏡音リン・レンACT2”. DTMマガジン. (2008年5月29日). http://www.dtmm.co.jp/archives/2008/05/cv02_act2_1.html 2008年11月15日閲覧。 
  21. ^ ミク10th特別号 2018, p. 14.
  22. ^ “VOCALOID『鏡音リン・レンAppend』発売記念インタビュー第2弾は声優の下田麻美さん♪”. 週アスPLUS (アスキー・メディアワークス). (2011年1月5日). https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/603/2603169/?r=1 2011年1月6日閲覧。 
  23. ^ a b 講談社編『初音ミクMIXING BOX』講談社、2008年、初音ミク スペシャルファンブック11頁。ISBN 978-4-06-358260-4 
  24. ^ 『電撃レイヤーズBible Vol.2 VOCALOID』アスキー・メディアワークス、2010年、18頁。ISBN 978-4-04-868173-5 
  25. ^ a b 鏡音リン・レン Happy 14th Birthday - クリプトン
  26. ^ a b c 鏡音リン・レン Happy 14th Birthday Party「Two You☆★」 - クリプトン
  27. ^ オートスポーツ』第45巻42号(通号 1182号) 2008.11.20、イデア、15頁。 
  28. ^ 坂東正明 (2008年12月5日). “SUPER GTファンの皆様へ”. SUPERGT.net. 株式会社GTアソシエイション. 2008年12月7日閲覧。
  29. ^ 岡田有花 (2007年11月12日). “みんなが幸せになれる著作権って何だろう”. ITmedia News (ITmedia). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/12/news066.html 2010年12月19日閲覧。 
  30. ^ a b c d 高橋暁子 (2008年1月15日). “なぜ「初音ミクがネギ」で「鏡音リンがロードローラー」なのか?”. Ascii.jp (アスキー・メディアワークス). https://ascii.jp/elem/000/000/100/100009/index.html 2009年4月23日閲覧。 
  31. ^ 岡田有花 (2009年1月13日). “「巡音ルカ」に何を持たせる?”. ITmedia News (ITmedia). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/13/news097.html 2010年12月19日閲覧。 
  32. ^ 『初音ミクMIXING BOX』講談社、2008年、初音ミク スペシャルファンブック37頁。ISBN 978-4-06-358260-4 

参考文献

公式サイト

  • piapro.net”. クリプトン・フューチャー・メディア. 2022年7月9日閲覧。

ムック・雑誌

  • 『初音ミク -Project DIVA- マスターブック』ソフトバンククリエイティブ、2010年。ISBN 978-4797356601 
  • 『ミレニアルズ January 2018』KADOKAWA、2017年。 
  • 『別冊カドカワ 総力特集 初音ミク』KADOKAWA、2023年。 

新聞・タブロイド

  • 『読売新聞号外 ヨミミク新聞』読売新聞、2017年。 
  • 『スポーツ報知 初音ミク10周年特別号』スポーツ報知、2014年。 

関連項目

外部リンク