NHK人間講座(エヌエイチケイにんげんこうざ)は、NHK教育で1999年4月5日から2005年3月30日まで毎週月曜日から水曜日の23:00 - 23:30(のちに22:25 - 22:50)に放送されたテレビ番組である。再放送は翌週の同じ曜日の5:05 - 5:30、1か月後の火曜日 -(木曜日の26:00 - 26:25(水曜日 -(金曜日の2:00 - 2:25)である。以前は、『NHK市民大学』、『NHK人間大学』という番組名で放送された(副音声解説放送実施)。
概要
各曜日ごとに出演者が異なり、各界を代表する著名人を2か月ごと(2001年3月までは月 - 木曜日の放送で3か月ごと)の交代で講師として招き、専門家の立場で様々な角度からの評論や視点を放送した。
なお、2005年4月4日よりこの枠(月曜日 - 木曜日の22:25 - 22:50。再放映あり)では『知るを楽しむ』が放送される。
年2回程度行われる放送設備の集中メンテナンス(保守・整備)のある週は地域によって停波(放送できない)となる場合があるため、その週の再々放送は金曜深夜(土曜未明)の1:00 - 2:15にも3本一括放送するため再放送が3回行われる形にて放映された。また通常通り放送する地域も、1:30にジャンクション映像を挿入(休止地区はその旨のお知らせを放送)する関係上、2:01 - 2:26の放送に変更された。また2005年4月の再々放送は新編成に伴う処置として火曜日深夜2:00 - 2:50(月、火曜日放送分)、水曜日深夜2:00 - 2:25(水曜日放送分)で放送した。
テーマ曲は篠原敬介が担当。
テキスト
各講義ごとのテキストが日本放送出版協会(NHK出版)より発行された[1][2][3]。
放送された講座
- 1999年4月 - 6月期
- 1999年7月 - 9月期
- 1999年10月 - 12月期
- 月曜日:漂泊の俳人(金子兜太)
- 火曜日:論語紀行 孔子の素顔を探る(坂田新)
- 水曜日:ロボットから人間を読み解く(舘暲)
- 木曜日:狂言ってどんな芝居 庶民が生んだ笑いの芸能(茂山千之丞)
- 2000年1月 - 3月期
- 月曜日:パリ・奇想の20世紀(荒俣宏)
- 火曜日:宮本常一が見た日本(佐野眞一)
- 水曜日:東アフリカ・色と模様の世界(福井勝義)
- 木曜日:文珍流・落語への招待(桂文珍)
- 2000年4月 - 6月期
- 2000年7月 - 9月期
- 月曜日:現代に生きる聖書(曾野綾子)
- 火曜日:21世紀の論理を求めて(加藤尚武)
- 水曜日:謎とき昆虫記(矢島稔)
- 木曜日:徳川三代の人間学(童門冬二)
- 2000年10月 - 12月期
- 月曜日:追悼もまた文学なり(嵐山光三郎)
- 火曜日:戦争のない世紀のために(入江昭)
- 水曜日:トラウマの真理(小西聖)
- 木曜日:自画像を描くまなざし(粟津則雄)
- 2001年1月 - 3月期
- 月曜日:女歌の百年 愛のうたの系譜(道浦母都子)
- 火曜日:宇宙からの贈り物 ユニバソロジの世界観(毛利衛)
- 水曜日:養生訓の世界 人生の達人・貝原益軒(立川昭二)
- 木曜日:日本人の法と正義 私の弁護体験から(中坊公平)
- 2001年4月 - 5月期
- 月曜日:言葉の力・詩の力(ねじめ正一)
- 火曜日:“きれい社会”の落とし穴 人と寄生虫の共生(藤田紘一郎)
- 水曜日:朝鮮通信使 江戸日本への善隣使節(仲尾宏)
- 2001年6月 - 7月期
- 2001年8月 - 9月期
- 月曜日:天才の栄光と挫折(藤原正彦)
- 火曜日:サムライたちの海(白石一郎)
- 水曜日:音のかなたへ 京都・アジア・ヨーロッパの音風景(中川真)
- 2001年10月 - 11月期
- 2001年12月 -(2002年1月期
- 月曜日:人間をみつめる(渡辺淳一)
- 火曜日:「学歴社会」という神話 戦後教育を読み解く(苅谷剛彦)
- 水曜日:日本人の創った色(吉岡幸雄)
- 2002年2月 - 3月期
- 2002年4月 - 5月期
- 月曜日:豊かさはどこへ行くのか(堺屋太一)
- 火曜日:イスラーム世界を読む(小杉泰)
- 水曜日:進化の隣人チンパンジー(松沢哲郎)
- 2002年6月 - 7月期
- 2002年8月 - 9月期
- 2002年10月 - 11月期
- 月曜日:敗者から見た明治維新(早乙女貢)
- 火曜日:住まいから家族を見る(藤原智美)
- 水曜日:茶の文化史 喫茶のはじまりから煎茶へ(小川後楽)
- 2002年12月 -(2003年1月期
- 2003年2月 - 3月期
- 月曜日:人はなぜ歌うのか(永六輔)
- 火曜日:新・魯迅のすすめ(藤井省三)
- 水曜日:風景を楽しむ 風景を創る(中村良夫)
- 2003年4月 - 5月期
- 月曜日:国際コンクールの光と影(中村紘子)
- 火曜日:真理への旅人たち 物理学の20世紀(米沢富美子)
- 水曜日:空海 平安のマルチ文化人(頼富本宏)
- 2003年6月 - 7月期
- 月曜日:映画を見る眼 映像の文体を考える(小栗康平)
- 火曜日:生涯現役社会をめざして(清家篤)
- 水曜日:虫たちの地球(海野和男)
- 2003年8月 - 9月期
- 2003年10月 - 11月期
- 月曜日:美は時を越える(千住博)
- 火曜日:文明共存の道を求めて(高山博)
- 水曜日:「古の武術」に学ぶ(甲野善紀)
- 2003年12月 -(2004年1月期
- 月曜日:こんにちは 一葉さん 明治・東京に生きた女性作家(森まゆみ)
- 火曜日:南極大陸 その自然を読み解く(渡辺興亜)
- 水曜日:日本語を問いなおす(石川九楊)
- 2004年2月 - 3月期
- 月曜日:三国志の英傑たち(北方謙三)
- 火曜日:「ユビキタス社会」がやってきた(坂村健)
- 水曜日:みやこの円熟 江戸期の京都文化史再考(芳賀徹)
- 2004年4月 - 5月期
- 月曜日:いまを生きるちから(五木寛之)
- 火曜日:可能性の建築 人間と空間を考える(岡部憲明)
- 水曜日:京料理千二百年和の味の追求(熊倉功夫)
- 2004年6月 - 7月期
- 月曜日:私のジャズ物語 ロング・イエロー・ロード(秋吉敏子)
- 火曜日:おもかげの国 うつろいの国 日本の「編集文化」を考える(松岡正剛)
- 水曜日:患者が主役 命によりそう医療(鎌田實)
- 2004年8月 - 9月期
- 2004年10月 - 11月期
- 月曜日:絵とイマジネーション(安野光雅)
- 火曜日:いま平和とは 「新しい戦争の時代」に考える(最上敏樹)
- 水曜日:大局を見る 米長流・将棋と人生(米長邦雄)
- 2004年12月 -(2005年1月期
- 月曜日:ようこそ「マザーグース」の世界へ(鷲津名都江)
- 火曜日:人間性の進化史 サル学で見るヒトの未来(正高信男)
- 水曜日:だます心 だまされる心(安斎育郎)
- 2005年2月 - 3月期
- 月曜日:人生・愛と美の法則(美輪明宏)[4]
- 火曜日:「共生経済」が始まる 競争原理を超えて(内橋克人)
- 水曜日:ウイルス 究極の寄生生命体(山内一也)
脚注
関連項目
外部リンク