Mr.オクレ(ミスターオクレ、1953年〈昭和28年〉4月30日 - )は、日本のお笑いタレント、喜劇俳優。吉本新喜劇の座員[1]。
本名は岡田 信行(おかだ のぶゆき)。吉本興業所属。かつてはベーシストとして活動していた。
兵庫県明石市出身。兵庫県立明石南高等学校卒業。
来歴・人物
父親は明石市内で中学校の教師をしていた。メガネを外した顔が小野田寛郎に似ているため、明石家さんまに「おかえりなさい、小野田さん」とボケられることがあり、本人もまれにネタにしている。
ボーイズ(音楽ショウ)「クエッション・ボーイズ(ザ・クエッション)」のボーヤから芸能活動をスタートした。1972年に残党でザ・パンチャーズが結成され、1973年1月より「ナンバ 四郎」名義でベーシストとして正規メンバーとなった。ザ・パンチャーズ当時のプロフィールでは、生年月日が1949年6月20日となっていた[2]。
その後はピン芸人として活動したが、「オレたちひょうきん族」(フジテレビ)のコーナー「ラブ・ユー・貧乏」で「何人トリオ」(前田政二、村上ショージ、Mr.オクレの3人)として出演し、全国区でブレイクした。
番組終了後は再びピン芸人としてテレビや地方での営業などの活動を続けたが、2004年に吉本新喜劇に正式に入団した[3]。
島田一の介とは40年来の親友である。帯谷孝史とは月一で食事をする関係。
芸風
ベーシストとして
「オクレ」という名前は、物乞いの「おくれ」ではなく、「トロい(遅れる)」から来ている。ザ・パンチャーズ時代、他のメンバーからワンテンポ遅れてズッこけ「遅い遅い!」と突っ込まれるのが唯一の芸であった。島田紳助率いる「紳助バンド(SHINSUKE-BAND)」のメンバーでもあった。かつてレギュラーだった「MBSヤングタウン」では、オクレがベースを弾き、リスナーが曲を当てるというコーナーがあった。[要出典]
新喜劇での役柄・ギャグ
役名は通常、本名の岡田信行として出ている(新喜劇のクレジット上ではMr.オクレ)。主に警察官(交番の巡査から捜査一課長・管理官・警部といった比較的偉い役やSPまで)、警備員、VIPのボディーガード、ヤクザの組長、飛行機の操縦士、などキャラクターと正反対の役で出演(初期はキャラクターそのままに背後霊、実は貧乏神の役であった)。その虚弱そうな容貌から、「死神」「貧乏神」「干物」「洗濯物が飛んできた」などといじられる。ストーリーラインに絡む役を演じることもある。新喜劇での演技面の特徴としては声が通らない、無気力、無表情な演技であるが、それでいて笑いの取れる唯一無二のキャラクターである。見た目に反して運動神経が良く、劇中吉田ヒロが蹴飛ばした椅子をジャンプで避けたことがある。
- 入場時にひ弱な声で「こんにちは~」(共演者はコケる)
- 共演者(特にすっちー)に「生きてるの?」と訊かれると、自分の脈を確認して、笑いながら「ああ、生きてるわ」と言う。
- (大事な話の後で)「え?」(聞いていなかったフリ)
- (警察官役の時に)「怪しい人物を見かけたらすぐ・・・お前らで何とかせえ」(退場時に)「ほんならわし、ここにおっても、おもろいことよういわんから帰るわ」
- 「私にドン!と任せなさい」と胸を叩いて、ゲホゲホと咳き込む。
- 退場時に「アホ~」
- (容姿でいじられた後)「コラーッ! ナメとったら、足腰立たんようにしてまうぞー!」と言いながら、その場に崩れ落ちる。
- 少し面白いことを言って、客席から笑い声が聞こえると、笑いながら「おお、ウケたウケた」と言う。
- ギャグの三段オチのように使われる。他の役者が2人続けて同じセリフやギャグを言い、3人目に震えた声でそれを繰り返す(『〇〇さん、以下同文』と言う為に前に出るので『引っ込んどけや!』とツッコまれる)。
- 夏以外の時期に演じる警察官役の時は上着の上から帯革(装備品を付けるベルト)を巻く(1994年に警察官の制服が変更される以前の着装方法。この際に威圧感を軽減させることを目的に帯革を着けてから上着を着て下に隠す形式となった)。
- 大事なセリフを笑いながら喋る(川畑泰史やすっちーから『めちゃめちゃわろてますやん!』『何がおもろいねん!』とツッコまれる)。
- 共演者から容姿をいじられた後「はっはっはっは」と笑う。
- 若い女性の不倫相手として度々登場する。その際は「なんでこんな爺さんと不倫するんや!」や「こんなん結婚式あげてもすぐ葬式やわ!」とツッコまれる流れがお決まりとなっている。
出演
レギュラー
テレビドラマ
Webドラマ
映画
テレビ
Vシネマ
- 「難波金融伝・ミナミの帝王」Vol.53 「破産の葬列」(2005年)
ミュージック・ビデオ
CM
イメージモデル
演じた俳優
脚注
外部リンク
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