『Living』(リビング)は、「リモートドラマ」としてNHK総合で2020年5月30日および6月6日の2夜にわたり土曜23時30分から翌0時に放送されたテレビドラマ。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のためリモートワークで制作される、坂元裕二のオリジナル脚本により、奇才小説家が想像の中で紡ぎ出す奇想天外な秘密を抱えた4つの家族の物語を15分×4本のオムニバス形式で描いたファンタジー[1][2][3]。
製作
本作は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、打ち合わせやリハーサルは全てスマートフォンやパソコンなどで行われ、出演者がスマートフォンなどで撮影した映像をオンラインで確認しながら進めていくという形で制作される[3]。
出演者は実際の間柄で演じ[3][注 1]、阿部サダヲは作家役、壇蜜はCGキャラクター「ドングリ」の声で全話に出演する[3]。阿部演じる作家が頭の中で紡ぐ4つの家族の摩訶不思議な物語を描いていく[3]。壇蜜演じるCGキャラクター「ドングリ」のキャラクターデザインは、ピクサー・アニメーション・スタジオでアートディレクターとして活躍した堤大介とロバート・コンドウの2人が2014年に創業したアニメーションスタジオ「トンコハウス」が手掛ける[1][2]。
音楽は岩崎太整が担当し、国内外の演奏家たちとの共作により、リモート録音を駆使して全曲を制作する[1][2]。
あらすじ
締切が迫り物語を紡ごうと苦悩する小説家に「締め切り60分前です。急いでください!」と机上に置かれた「ドングリ」が声をかける。言葉を話せる「ドングリ」からの叱咤激励を受け、小説家は想像を膨らませながら奇想天外な秘密を抱えた4組の家族の物語を紡ぎ出す。
- 第1話「#1 ネアンデルタール」
- 一緒に生活し周囲には平凡な生活を送っているように映る仲良し姉妹には、誰にも見せることのない「裏の顔」を持っていた。
- 第2話「#2 国境」
- 近未来の日本で「過去にはやった料理」を作り生計を立てる兄弟へ、ある日1通の手紙が届く。
- 第3話「#3 おでんとビール」
- 妻を愛するがゆえ、妻から怒られ捨てられることを危惧する気弱な夫が、ある日特異な能力を手に入れる。
- 第4話「#4 敬遠」
- 出産後間もない妻に風邪をうつさぬよう、仕事を休んで自室に籠りボーッとテレビ眺めてを過ごす夫の目に、試合開催が自粛されているはずの野球中継が映る。
登場人物
- 全話
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- 作家
- 演 - 阿部サダヲ[3]
- ドングリ
- 声 - 壇蜜[3]
- 第1話「#1 ネアンデルタール」
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- シイ
- 演 - 広瀬アリス[3]
- クコ
- 演 - 広瀬すず[3]
- 第2話「#2 国境」
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- ハク
- 演 - 永山瑛太[3]
- ライ
- 演 - 永山絢斗[3]
- 第3話「#3 おでんとビール」
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- シゲ
- 演 - 中尾明慶[3]
- アキ
- 演 - 仲里依紗[3]
- 第4話「#4 敬遠」
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- 東山
- 演 - 青木崇高[3]
- 祥子
- 声 - 優香[3]
- 実況
- 声 - 栗田晴行
スタッフ
放送日程
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各話 |
放送日 |
サブタイトル |
演出
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第1夜 |
第1話 |
5月30日 |
#1 ネアンデルタール |
加藤拓
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第2話 |
#2 国境 |
西村武五郎
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第2夜 |
第3話 |
6月06日 |
#3 おでんとビール |
加藤拓
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第4話 |
#4 敬遠 |
西村武五郎
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脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク