Extensible Stylesheet Language(エクステンシブルスタイルシートランゲージ、XSL)は、スタイルシート言語の一つ。XML文書から、組版などの変換を行うためのシステムで、複数の仕様から構成されている。名称を直訳すると、拡張可能なスタイルシート言語である。
XSLを構成する仕様は次の3つである。元々は「Extensible Stylesheet Language」という名前の通り、スタイルシートに基づき組版処理などを行う目的で策定が始まったものだが、XSLTはXMLの変換用として汎用になるよう、XPathはXMLの木の要素の指定用として汎用になるよう、設計された。
この3つの仕様は、標準化団体 W3C (World Wide Web Consortium) で開発され勧告として公表されている。
XSLの歴史は、既存の SGML 向けのスタイルシートである DSSSL の機能、特に印刷と植字の機能を、XMLに適用できるようにする開発作業から始まった。
XSL Transformations (XSLT) は、XML文書を構造の異なるXML文書などに変換する変換言語である。XMLの他、プレインテキストとして出力(ないし、そのように意図して設計すれば、何らかのXMLでない形式言語に従った形にも)できる。
XSL全体での位置づけとしては、任意のXSLからXSL-FOへの変換に使う。
現在、XSLT処理系の実装は、数多く開発されており、利用することができる。主な実装を次に示す。
XML Path Language (XPath) は、XML文書の特定の部分(要素、属性、テキストなど)を指定する表現法である。 XPath自体は簡潔な構文であり、XMLベースではない。 XPathは、XSLTで処理対象のXML文書の特定部分を指定するために使われている他、XSLT以外でも処理対象のXML文書の特定部分を指定するために使われている。
XPathをさらに拡張したような仕様を持つものとしてXQueryがある。XQueryは、処理対象のXML文書の特定部分を検索する。