cocoro SB株式会社は、かつて存在したソフトバンクグループの研究開発企業。東京都港区に本社を置いていた。旧商号は汐留役員1号株式会社。自律型ヒューマノイド・ロボットPepperを中心とする事業を展開し、AI技術「感情エンジン」の研究・開発も行っていた。子会社に自然言語処理のサイネット社があった。
AI技術「感情エンジン」
各種センサー情報を活用することで人間が五感から受け取る外部刺激に対して擬似的な脳内分泌を定義し、クラウドコンピューティングでつながったAI上で感情を表現する技術と説明されている。[1]人工感性知能は感情認識エンジン、感情生成エンジン、自然言語処理 雑談エンジン、物体認識エンジンの4つで構成される。
- 感情認識エンジンはAGI社の声から感情が見える技術を用いている。この技術は医療分野にも活用され、「声で病気を治す技術」の研究もされており、東京大学医学部で臨床が行われている。[2]
- 感情生成エンジンは人工感性知能を大脳辺縁系に見立て、ロボットが受け取った刺激をCRH、ドーパミン、ノルアドレナリン、ACTH、コルチゾール、血糖値、セロトニンなど8種類の内分泌ホルモンやバイタルデータの挙動としてニューラルネットワークでシミュレートしている。[3]
- 自然言語処理 雑談エンジンは意味解析、構文解析、かかりうけ解析を行っており、5W1Hを認識できてランダム性が一切ない会話システムとされている。
- 物体認識エンジンはディープラーニングを利用し、画像を認識し動作をするものと紹介されている。
感情を持つモビリティの共同開発
本田技研工業(以降、ホンダ)の研究開発子会社である本田技術研究所とソフトバンクは、当社が開発したAI技術「感情エンジン」をモビリティへ活用する共同研究を開始。ホンダが2016年9月を目標に東京・赤坂にHondaイノベーションラボTokyoを開設予定であり[4]、この共同研究は、この拠点をベースとしたAI技術のオープンイノベーションの取組みの一つと説明された[5]。運転者との会話音声やモビリティーが持つ各種センサーやカメラなどの情報を活用してドライバーの感情を推定し、モビリティー自らの感情でドライバーと対話し学習させること。そして運転者自身の相棒になったような感情を抱き、モビリティへ更なる愛着を感じるようになることを目指している[6]。
沿革
関連項目
脚注
外部リンク
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