キーストーン B-3A
キーストーン B-3A(Keystone B-3A)は、アメリカ陸軍航空隊向けに1920年代に開発された爆撃機である。1930年以前はLB-10Aという名称であった。
アメリカ合衆国の航空機メーカーだったキーストーン・エアクラフト(英語版)が開発した機体で、XLB-3に始まる同社(前身のハッフ・ダランド(英語版)社を含む)の複葉双発爆撃機シリーズの一つであった[1]。元々の名称はLB-10A(LBは軽爆撃機の意)であり、1930年にアメリカ陸軍が爆撃機のカテゴリ区分を廃止したことに伴い、B-3Aと改称された[1][2]。製造数は63機[2]。
機体設計は保守的であり、性能的には10年前の機体と比べても大きな差はなかった[2]。1930年代半ばには先進的な全金属製の単葉爆撃機が開発され、キーストーン社の複葉爆撃機シリーズは完全に時代遅れとなったが、B-3Aは1940年まで運用されており、最後の運用部隊はフィリピンのニコルズ基地にいた第2観測飛行隊であった[2]。