『B'z 』(ビーズ)は、日本 の音楽ユニット ・B'z が1988年9月21日にBMGビクター からリリースしたデビューアルバムである。このアルバムは、BMGルームス(現:VERMILLION RECORDS )の設立後も、発売権はソニー・ミュージックダイレクト のGT music に残された。
概要
デビューシングル『だからその手を離して 』と同時リリースされた[ 2] 。
キャッチフレーズ は「最先端から加速する。(空想の未来なら、いらない。) 」[ 3] 。アルバムタイトルはユニット 名と同じ「B'z」(いわゆるセルフタイトル )となっている。
後に非公式ベスト・アルバム『Flash Back -B'z Early Special Titles- 』には、「ハートも濡れるナンバー ~stay tonight~」、「ゆうべのCrying ~This is my truth~」、「孤独にDance in vain」、「Fake Lips」を除く、5曲が収録された。
ジャケットには、白い背景の中央にB'zメンバーの写真と、その周囲に大きな文字で「B'z 」と書かれており、また『' (アポストロフィー)』の中に発音記号 で「BiːZ 」と表記されている。
歌詞カードは折りたたみ式になっており、ジャケットと歌詞カードが別々になっている。更にメンバーのプロフィールも掲載されていて、ディスクを取り外すとメンバーの3D写真が現れる。ディスクレーベルのデザインは汎用タイプ[ 注釈 1] で、このレーベルデザインは2ndアルバム『OFF THE LOCK 』まで使用された。裏ジャケットには、初回発売分のみ限定番号がふられた。
「Half Tone Lady」「Fake Lips」以外の全ての曲がフェードアウト で終わっている。
メンバーが作詞曲をしていない曲が2曲あるが、これは2人がそれぞれの制作に限界を感じ、他の人物に頼んだためである。
発売当時は無名だったこともあり、初登場48位[ 5] で、100位以内には4週ランクインしたのみだった。その後、ミニ・アルバム『BAD COMMUNICATION 』のヒットとともに売り上げを伸ばした。
アナログ盤(レコード )も発売され、2018年に結成30周年記念として他のオリジナル・アルバムと共に再びアナログレコード化された[ 6] [ 注釈 2] 。
2021年5月21日、サブスクリプションサービス にて全曲解禁に伴い[ 7] 、iTunes でも本作から『BREAK THROUGH 』までの初期の作品が配信された。
収録曲
CD 全編曲: 明石昌夫 。 # タイトル 作詞 作曲 時間 1. 「だからその手を離して 」 稲葉浩志 松本孝弘 3:49 2. 「Half Tone Lady」 稲葉浩志 松本孝弘 3:36 3. 「ハートも濡れるナンバー〜stay tonight〜」 稲葉浩志 松本孝弘 4:38 4. 「ゆうべのCrying〜This is my truth〜」 稲葉浩志 松本孝弘 5:30 5. 「Nothing To Change」 亜蘭知子 松本孝弘 4:36 6. 「孤独にDance in vain」 稲葉浩志 大槻啓之 4:54 7. 「It's not a dream」 稲葉浩志 松本孝弘 3:55 8. 「君を今抱きたい」 稲葉浩志 松本孝弘 4:13 9. 「Fake Lips」 稲葉浩志 松本孝弘 4:38 合計時間:
39:49
楽曲解説
だからその手を離して
1stシングルの表題曲。本作の収録曲で最後に完成した。
Half Tone Lady
「だからその手を離して」が完成する前はシングル曲候補だった。
ハートも濡れるナンバー 〜stay tonight〜
ゆうべのCrying 〜This is my truth〜
Nothing To Change
孤独にDance in vain
この曲のみ大槻啓之が作曲している。
本作唯一のライブ未演奏曲。
It's not a dream
君を今抱きたい
B'zとして初めて制作した曲。
後にミニ・アルバム『BAD COMMUNICATION』で全英詞ダンスビートナンバーにリメイクされた。
Fake Lips
参加ミュージシャン
脚注
注釈
出典
参考文献
『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム 、2013年。
外部リンク