AFCアジアカップ2019は、2019年1月5日から同年2月1日にかけて、アラブ首長国連邦で開催された17回目のAFCアジアカップである[2]。この大会から本大会の出場枠がこれまでの16カ国から24カ国に拡大[3]。
開催地選定
当初、開催国決定は2014年末のAFC60周年記念パーティーで予定されていたものの、2015年に延期となった[4]。
その後2015年3月9日にバーレーンのマナーマで行われたAFC理事会で、立候補のあったアラブ首長国連邦とイランの2カ国から、投票の結果、アラブ首長国連邦が開催国に決定した[1]。
出場国
出場国 |
予選戦績 |
出場決定日 |
出場回数 |
過去最高成績 |
FIFA Rank[5]
|
アラブ首長国連邦 |
開催国 (2次予選A組2位[† 1]) |
2015年3月9日[† 2] |
5大会連続10回目 |
準優勝 (1996) |
079位
|
カタール |
2次予選C組1位 |
2015年11月17日 |
6大会連続10回目 |
ベスト8 (2000, 2011) |
093位
|
韓国 |
2次予選G組1位 |
2016年1月13日[† 3] |
7大会連続14回目 |
優勝 (1956, 1960) |
053位
|
日本 |
2次予選E組1位 |
2016年3月24日 |
9大会連続9回目 |
優勝 (1992, 2000, 2004, 2011) |
050位
|
タイ |
2次予選F組1位 |
2016年3月24日 |
3大会ぶり7回目 |
3位 (1972) |
118位
|
サウジアラビア |
2次予選A組1位 |
2016年3月24日 |
10大会連続10回目 |
優勝 (1984, 1988, 1996) |
069位
|
オーストラリア |
2次予選B組1位 |
2016年3月29日 |
4大会連続4回目 |
優勝 (2015) |
041位
|
ウズベキスタン |
2次予選H組1位 |
2016年3月29日 |
7大会連続7回目 |
4位 (2011) |
095位
|
シリア |
2次予選E組2位 |
2016年3月29日 |
2大会ぶり6回目 |
グループリーグ敗退 (1980, 1984, 1988, 1996, 2011) |
074位
|
イラク |
2次予選F組2位 |
2016年3月29日 |
6大会連続8回目 |
優勝 (2007) |
088位
|
イラン |
2次予選D組1位 |
2016年3月29日 |
14大会連続14回目 |
優勝 (1968, 1972, 1976) |
029位
|
中華人民共和国 |
2次予選C組2位 |
2016年3月29日 |
12大会連続12回目 |
準優勝 (1984, 2004) |
076位
|
インド |
3次予選A組1位 |
2017年10月11日 |
2大会ぶり4回目 |
準優勝 (1964) |
097位
|
パレスチナ |
3次予選D組2位 |
2017年10月11日 |
2大会連続2回目 |
グループリーグ敗退 (2015) |
099位
|
オマーン |
3次予選D組1位 |
2017年10月11日 |
2大会連続4回目 |
グループリーグ敗退 (2004, 2007, 2015) |
082位
|
レバノン |
3次予選B組1位 |
2017年11月10日 |
5大会ぶり2回目 |
グループリーグ敗退 (2000) |
081位
|
ヨルダン |
3次予選C組1位 |
2017年11月14日 |
3大会連続4回目 |
ベスト8 (2004, 2011) |
109位
|
ベトナム |
3次予選C組2位 |
2017年11月14日 |
3大会ぶり2回目[† 4] |
ベスト8 (2007)[† 4] |
100位
|
バーレーン |
3次予選E組1位 |
2017年11月14日 |
5大会連続6回目 |
4位 (2004) |
113位
|
トルクメニスタン |
3次予選E組2位 |
2017年11月14日 |
4大会ぶり2回目 |
グループリーグ敗退 (2004) |
127位
|
キルギス |
3次予選A組2位 |
2018年3月22日 |
初出場 |
- |
091位
|
北朝鮮 |
3次予選B組2位 |
2018年3月27日 |
3大会連続5回目 |
4位 (1980) |
109位
|
フィリピン |
3次予選F組1位 |
2018年3月27日 |
初出場 |
- |
116位
|
イエメン |
3次予選F組2位 |
2018年3月27日 |
初出場[† 5] |
-[† 5] |
135位
|
|
開催地
賞金
前回の2015年アジアカップ本大会から賞金が出るようになった。2018年5月4日、アジアサッカー連盟会長のシャイフ・サルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール=ハリーファが、今大会の賞金総額は1480万ドル(約16億4649万2600円)で、優勝が500万ドル(約5億5627万7500円)、準優勝が300万ドル(約3億3375万1500円)、ベスト4(準決勝敗者2チーム)がそれぞれ100万ドル(約1億1124万2500円)、さらに全24出場国に出場給として20万ドル(約2225万2000円)を授与すると発表した[9]。
公式試合球
本大会の公式試合球はモルテン社製のボールが使用される。
組み合わせ抽選
本大会の組み合わせ抽選会は2018年5月4日に行われた (日本時間では5月5日午前0時30分)[10]。開催国のアラブ首長国連邦はポット1に入り、それ以外は2018年4月時点のFIFAランキングに基づき決定した[11][12]。カッコ内は2018年4月時点のFIFAランク。
主審
2018年12月5日、AFCは本大会に出場する30名の主審と30名の副審から成る審判団を発表した[13]。審判団にはCONCACAF所属の3名 (主審1名・副審2名)も含まれる。VARは準々決勝から導入される[14]。今大会の日本の副審は三原純と山内宏志の2名となった (主審は下記の3名)。
アジアカップ2019審判員リスト[15]
チーム編成
各国は18人から23人の選手を登録しなければならず、内3人はGK登録でなければならない[16]。
グループステージ
日時はすべてアラブ首長国連邦の現地時間 (UTC+4)[17]
順位決定方法
各グループ内で2チーム以上が総勝点で並んだ場合、以下の順番で順位が決定される[16]。
- 当該チーム間の対戦における勝点
- 当該チーム間の対戦における得失点差
- 当該チーム間の対戦における得点数
- グループステージ全試合における得失点差
- グループステージ全試合における総得点
- 当該チームが同会場にいる場合はPK戦 (2チームが同勝点の場合のみ)
- カードの数をポイント化し少ない順 (1点:イエロー1枚、3点:イエロー2枚による退場、一発レッドによる退場、4点:イエロー後、2枚目のカードがイエローではなくレッドによる退場)
- 抽選
グループA
- ^ a b 順位は当該チーム間の対戦における勝点(タイ3点、バーレーン0点)による
グループB
順
|
チーム
|
試
|
勝
|
分
|
敗
|
得
|
失
|
差
|
点
|
出場権
|
1
|
ヨルダン
|
3
|
2
|
1
|
0
|
3
|
0
|
+3
|
7
|
決勝トーナメントに進出
|
2
|
オーストラリア
|
3
|
2
|
0
|
1
|
6
|
3
|
+3
|
6
|
3
|
パレスチナ
|
3
|
0
|
2
|
1
|
0
|
3
|
−3
|
2
|
|
4
|
シリア
|
3
|
0
|
1
|
2
|
2
|
5
|
−3
|
1
|
グループC
順
|
チーム
|
試
|
勝
|
分
|
敗
|
得
|
失
|
差
|
点
|
出場権
|
1
|
韓国
|
3
|
3
|
0
|
0
|
4
|
0
|
+4
|
9
|
決勝トーナメントに進出
|
2
|
中華人民共和国
|
3
|
2
|
0
|
1
|
5
|
3
|
+2
|
6
|
3
|
キルギス
|
3
|
1
|
0
|
2
|
4
|
4
|
0
|
3
|
4
|
フィリピン
|
3
|
0
|
0
|
3
|
1
|
7
|
−6
|
0
|
|
グループD
順
|
チーム
|
試
|
勝
|
分
|
敗
|
得
|
失
|
差
|
点
|
出場権
|
1
|
イラン
|
3
|
2
|
1
|
0
|
7
|
0
|
+7
|
7
|
決勝トーナメントに進出
|
2
|
イラク
|
3
|
2
|
1
|
0
|
6
|
2
|
+4
|
7
|
3
|
ベトナム
|
3
|
1
|
0
|
2
|
4
|
5
|
−1
|
3
|
4
|
イエメン
|
3
|
0
|
0
|
3
|
0
|
10
|
−10
|
0
|
|
グループE
順
|
チーム
|
試
|
勝
|
分
|
敗
|
得
|
失
|
差
|
点
|
出場権
|
1
|
カタール
|
3
|
3
|
0
|
0
|
10
|
0
|
+10
|
9
|
決勝トーナメントに進出
|
2
|
サウジアラビア
|
3
|
2
|
0
|
1
|
6
|
2
|
+4
|
6
|
3
|
レバノン
|
3
|
1
|
0
|
2
|
4
|
5
|
−1
|
3
|
|
4
|
北朝鮮
|
3
|
0
|
0
|
3
|
1
|
14
|
−13
|
0
|
グループF
各組3位チーム
出典:
AFC順位の決定基準: 1) 勝点; 2) 得失点差; 3) 総得点; 4) 反則ポイント; 5) 抽選;
[16]注釈:
- ^ a b 反則ポイント: キルギス5点 (レッドカードなし、イエローカード5枚)、オマーン6点 (レッドカードなし、イエローカード6枚)
- ^ a b 反則ポイント: ベトナム5点 (レッドカードなし、イエローカード5枚)、レバノン7点 (レッドカードなし、イエローカード7枚)
決勝トーナメントでの対戦相手
3位の組合せ |
A組1位 |
B組1位 |
C組1位 |
D組1位
|
A B C D
|
C |
D |
A |
B
|
A B C E
|
C |
A |
B |
E
|
A B C F
|
C |
A |
B |
F
|
A B D E
|
D |
A |
B |
E
|
A B D F
|
D |
A |
B |
F
|
A B E F
|
E |
A |
B |
F
|
A C D E
|
C |
D |
A |
E
|
A C D F
|
C |
D |
A |
F
|
A C E F
|
C |
A |
F |
E
|
A D E F
|
D |
A |
F |
E
|
B C D E
|
C |
D |
B |
E
|
B C D F
|
C |
D |
B |
F
|
B C E F
|
E |
C |
B |
F
|
B D E F
|
E |
D |
B |
F
|
C D E F
|
C |
D |
F |
E
|
確定した組み合わせ
決勝トーナメント
決勝トーナメントでは、45分ハーフの試合で決着が付かない場合は、15分ハーフの延長戦が行われる。この延長戦でも決着がつかない場合は引き分けとなり、PK戦で勝ち進むチームを決める[16]。なお今大会から、1972年大会以来行なわれている決勝トーナメントで、3位決定戦が開催されない。また今大会から決勝トーナメント以降、公式戦交代枠3人に加え、延長戦に入った場合に限り4人目の交代を認められる[18]。
組み合わせ
日時はすべてアラブ首長国連邦の現地時間 (UTC+4)[17]
ラウンド16
準々決勝
準決勝
決勝
優勝国
AFCアジアカップ2019優勝国
|
カタール 初優勝
|
得点ランキング
表彰
テレビ放映局
出来事
- アラブ首長国連邦サポーターによるトラブル
- 準決勝のアラブ首長国連邦-カタール戦で、カタールがゴールを決めた際にアラブ首長国連邦サポーターがピッチに物を投げ入れるトラブルがあった。AFCはアラブ首長国連邦サッカー協会に対し、15万米ドルの罰金、ならびに次回大会の予選の1試合を無観客試合とする処分を科した[22]。
脚注
出典
外部リンク