2018 FIFAワールドカップ・アジア予選(にせんじゅうはちフィファワールドカップアジアよせん)は、2018年に行われる2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会のアジア地域の予選である。また、AFCアジアカップ2019予選とFIFAワールドカップアジア予選(2次予選まで)を共有する方式を採用[1][2]。
予選形式
選抜方式は以下の通りである[2]。
- 1次予選: 2次予選を40チームにするため、シード順で下位のチームを2チームずつに分け、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦を行う。各勝利国が2次予選に進出する。
- 2次予選: 40チームを8組に分け、ホーム・アンド・アウェーでの2順の総当たり戦(各チーム8試合ずつ)を行う。各組1位8チームと各組2位のうち成績上位4チームの計12チームが3次(最終)予選進出と同時にAFCアジアカップ2019本大会出場権獲得[1]。
- また、各組2位のうち成績下位4チームおよび各組3位、各組4位チームのうち成績上位4チームはAFCアジアカップ2019の3次予選へ進出。各組4位チームのうち成績下位4チームおよび各組5位チームはAFCアジアカップ2019の予選プレーオフへ進出する[3][4]。
- 3次予選: 12チーム (2014年大会の10チームから2枠増) を2組に分け、ホーム・アンド・アウェーでの2順の総当たり戦(各チーム10試合ずつ)を行う。各組上位2チームが本大会出場権獲得。各組3位は4次予選(アジア地区プレーオフ)に回る。
- 4次予選: 3次予選・各組3位の2チームが、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦。勝者が大陸間プレーオフに出場する。
なお、後日開催が発表されたAFCソリダリティーカップ2016には、1次予選敗退国とAFCアジアカップ2019予選プレーオフの敗退国が出場できる。
予選出場国
FIFAとAFC双方に加盟している46の国と地域が参加[5]。1次予選から参加する国と地域は、2015年1月のFIFAランキングによって定められる。括弧内の数字はFIFAランキングの順位。
ワールドカップ予選とアジアカップ予選を共有する方式のため、アジアカップ2019予選が免除されている アラブ首長国連邦も2次予選から参加する。
注: 北マリアナ諸島はAFCの準メンバー協会ではあるが、FIFA非会員である。AFCアジアカップ予選に勝ち上がれば、本大会に出場は可能である。しかしFIFA非会員であるため、FIFAワールドカップ予選に参加する資格がない。
日程
競技日程は以下の通りである[6][7][8]。
ラウンド
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節
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日付
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1次予選
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第01戦
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2015年03月12日
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第02戦
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2015年03月17日
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2次予選
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第01節
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2015年06月11日
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第02節
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2015年06月16日
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第03節
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2015年09月03日
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第04節
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2015年09月08日
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第05節
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2015年10月08日
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第06節
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2015年10月13日
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第07節
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2015年11月12日
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第08節
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2015年11月17日
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第09節
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2016年03月24日
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第10節
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2016年03月29日
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ラウンド
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節
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日付
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3次予選
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第01節
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2016年09月01日
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第02節
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2016年09月06日
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第03節
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2016年10月06日
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第04節
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2016年10月11日
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第05節
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2016年11月15日
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第06節
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2017年03月23日
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第07節
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2017年03月28日
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第08節
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2017年06月13日
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第09節
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2017年08月31日
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第10節
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2017年09月05日
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4次予選
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第01戦
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2017年10月05日
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第02戦
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2017年10月10日
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1次予選
組み合わせ抽選会は、2015年2月10日にマレーシア・クアラルンプールのAFC本部で行われた[9]。
試合結果
第1試合は2015年3月12日、第2試合は2015年3月17日に実施された。
- 注釈
2次予選
組み合わせ抽選会は、2015年4月14日17:00(UTC+8)よりマレーシア・クアラルンプールのJWマリオットホテルで実施[11]。
勝ち点が同点のチームが2つ以上ある場合
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勝ち点が同点のチームが2つ以上ある場合は、以下の順に比較して順位を決定する(レギュレーション条項20.6および20.7参照[12])。
- 総得失点差
- 総得点
- 当該チーム間の勝点
- 当該チーム間の得失点差
- 当該チーム間の得点数
- 当該チーム間のアウェーゴール数(比較対象が2チームのとき)
- 中立地での試合(FIFAが必要と認めたとき)
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グループ
グループA
- ^ a b c d e f 東ティモールは、代表資格のない選手を多数出場させたことへの処分として、後日2018 FIFAワールドカップ・アジア予選の合計7試合を没収試合(0-3での敗戦扱い。ただし、当初のスコアがそれ以上の敗戦であった場合はスコアは変更せず)とされた[13]
- ^ マレーシア対サウジアラビアは、87分を経過したところで観客がピッチ内に物を投げ込んだため、試合は中断し延期となった (中断時点ではサウジアラビアが2-1でリードしていた)[14]。2015年10月5日にFIFAは、この試合を0-3でマレーシアの敗戦とし、さらにマレーシアに対して、ホームゲーム1試合 (2015年11月17日開催のアラブ首長国連邦戦)を無観客試合で行う旨の決定を下した[15]
※ワールドカップ3次予選・アジアカップ3次予選への進出チーム決定時(後日の処分により、東ティモールが出場した試合の一部が後日没収試合となる以前)の順位表は以下の通り。
グループB
グループC
グループD
グループE
グループF
インドネシアサッカー協会は2015年5月30日に、国内リーグの運営に政府が介入しているとして、FIFAより資格停止処分を受けた[18]。これを受けてAFCは2015年6月3日、インドネシアを当予選より除外することを決定し、インドネシアに関係する試合は全て中止となった[19]。よって、AFCアジアカップ2019も出場できなくなった。
グループG
- ^ a b c d クウェートサッカー協会は2015年10月16日に、政府の干渉によって独立性が損なわれているとして、FIFAより資格停止処分を受けた[20]。処分後の試合は全て没収試合(クウェートの0-3での敗戦扱い)となった。
グループH
- ^ 当初のスコアは1-0で北朝鮮の勝利であったものの、イエメンが出場停止処分中の選手 (ムディール・アル・ラダイー、1次予選の2試合においてそれぞれ警告を受けていた)を出場させたため、没収試合 (北朝鮮の3-0での勝利扱い)とされた[21]。
各組2位チーム
2位の8か国・地域のうち成績上位4チームは2次予選を通過。下位4チームはAFCアジアカップ2019予選3次予選に進出。
また、各グループで勝ち点が同点のチームが2つ以上ある場合は、以下の順に比較して順位を決定する。
なお、インドネシアを除外することでグループFは4チームになるため、他のグループの2位チームは対5位チームの成績を除外して2位チーム同士の順位を決定する。
- 得失点差
- ゴール数の多少
- 中立地での一発勝負
3次予選(最終予選)
組み合わせ抽選会は、2016年4月12日にマレーシア・クアラルンプールのマンダリン・オリエンタル・ホテルで行われた[22][23]。
勝ち点が同点のチームが2つ以上ある場合
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勝ち点が同点のチームが2つ以上ある場合は、以下の順に比較して順位を決定する(レギュレーション条項20.6および20.7参照[12])。
- 総得失点差
- 総得点
- 当該チーム間の勝点
- 当該チーム間の得失点差
- 当該チーム間の得点数
- 当該チーム間のアウェーゴール数(比較対象が2チームのとき)
- 中立地での試合(FIFAが必要と認めたとき)
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グループ
グループA
グループB
4次予選
2017年10月5日にシリアのホームゲーム(マレーシアで開催[note 1])、2017年10月10日にオーストラリアのホームゲーム[25]で実施された。
試合結果
大陸間プレーオフ
大陸間プレーオフの組み合わせは、2015年7月25日にロシア・サンクトペテルブルク・ストレルナにあるコンスタンチン宮殿(ロシア語版)で行われた組み合わせ抽選会で決定した[26]。
試合結果
脚注
注釈
- ^ シリアの内戦のため[24]。
出典
外部リンク