『35歳の少女』(さんじゅうごさいのしょうじょ)は、2020年10月10日から12月12日まで日本テレビ系「土曜ドラマ」で放送されたテレビドラマ[1] 。主演は柴咲コウ[1]。
遊川和彦が脚本を担当する[1]。柴咲は5年ぶりの民放連続ドラマ主演であり、遊川とは2015年放送の『○○妻』以来5年ぶりのタッグを組む[1]。ストーリーの全体はシリアスな場面が多い。『家政婦のミタ』や『同期のサクラ』の制作チームが再集結する[1]。不慮の事故で長い眠りについた少女が25年の時を経て目覚め、全てが変わった世界を生きていく成長物語[1]。
物語の中で小学生の時に結人が望美に貸した児童文学書「モモ」が、随所で引用されている[2]。
1995年、10歳の今村望美はお使いの途中で自転車のブレーキが壊れて、崖から放り出される。意識を失った望美はそのまま25年間眠り続けていた。しかし、35歳の誕生日に望美は目を覚ます。退院祝いですき焼きを食べるうち、家族や初恋である広瀬結人が自分の理想とは違うものになっていたことを知り望美は号泣する。望美は体は35歳だが心は10歳のままで、結人に勉強を教わったり、反抗期を経験したりして急速に成長していく。結人の過去のトラウマも解決した望美は、想いが通じ晴れて交際することになるものの、多恵からは認められない。望美は結人と暮らすため、家を出ていく。幸せに思えた生活だが、現実を見ている結人と理想を語る望美は次第にすれ違い、望美は結人の元も出ていく。孤独感から冷徹な人間になった望美はYoutuberになり、時間の売買による斡旋で生計を立てていたが、もとに戻って欲しい結人は説得を試みる。多恵も説得するが口論になり、そのうち無理心中をしようとしてしまう。しかし、多恵がくも膜下出血で倒れ望美は助かる。介護した愛美の功績もあり多恵は目を覚ますが、進次と愛美、望美と言葉を交わし息を引き取る。望美は実家に戻り愛美と住むことを提案する。そんな中、望美は由紀の結婚式で結人と再会。ドタキャンした司会の代役を務め上げ、北海道のローカルテレビ局のアナウンサーにスカウトされる。迷った望美だが、結人に背中を押され北海道の地に旅立つ。36歳の誕生日、母が微笑んで誕生日を祝ってくれる夢を見た望美。夢であったアナウンサーの仕事をするのだった。