2026 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選 |
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大会概要 |
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日程 |
2025年3月21日 - 2026年3月31日 |
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チーム数 |
54 (1連盟) |
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2026 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選は、ヨーロッパ地区からアメリカ合衆国、カナダ、メキシコで開催される2026 FIFAワールドカップへの出場国を決めるための予選である。ヨーロッパに対しては16の出場枠が割り当てられている。
出場チーム
55の欧州サッカー連盟 (UEFA)加盟協会のうち、ウクライナへの軍事侵攻によりUEFAと国際サッカー連盟 (FIFA)の大会に無期限出場停止となっているロシア[1]を除いた54の代表チームが出場する。
フォーマット
改定されたフォーマットが2023年1月25日にスイスのニヨンで開催されたUEFA執行委員会で承認された。ヨーロッパからの出場枠が13から16に増加したため[2]、2022年大会の予選形式から変更されている。グループステージは4または5チームの12グループで行われ、各グループ1位がワールドカップ出場が決まり、2位はワールドカップ出場またはプレーオフに進出するとされた[3]。
その後の2023年6月28日に、UEFAは予選形式を以下の通り決定したと発表した[4]。
日程
日程は以下の通り。5チームのグループ(グループG-L)は2025年3月、4チームのグループ(グループA-F)は2025年9月に開始される[3][5]。
ラウンド
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節
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日付
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グループA-F
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グループG-L
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グループステージ
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—
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第1節
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2025年3月21日 - 22日
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第2節
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2025年3月24日 - 25日
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第3節
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2025年6月6日 - 7日
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第4節
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2025年6月9日 - 10日
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第1節
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第5節
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2025年9月4日 - 6日
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第2節
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第6節
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2025年9月7日 - 9日
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第3節
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第7節
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2025年10月9日 - 11日
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第4節
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第8節
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2025年10月12日 - 14日
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第5節
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第9節
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2025年11月13日 - 15日
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第6節
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第10節
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2025年11月16日 - 18日
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プレーオフ
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準決勝
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2026年3月26日
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決勝
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2026年3月31日
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組み合わせ抽選
グループステージの組み合わせ抽選は、2024年12月13日12:00 (CET)からスイス・チューリッヒのFIFA本部で行われた[6]。54チームは5つのポット(ポット1からポット4は各12チーム、ポット5は6チーム)に分けられ、抽選により4チームのグループ(グループAからF)と5チームのグループ(グループGからL)が6つずつ計12グループが作られる。2025年3月にUEFAネーションズリーグ2024-25のリーグA準々決勝と昇格/降格プレーオフ(リーグA/B・B/Cプレーオフ)の試合が、6月にネーションズリーグの決勝ラウンドの試合が行われるので、ワールドカップ予選とネーションズリーグが並行して開催される試合スケジュールを可能にするためにポット分けや抽選の手順に条件が加えられた[7]。
2025年9月に開始される4チームのグループのチームは、3月と6月の日程をネーションズリーグの試合に利用することができ、5チームのグループのチームは、2試合分の空き日程をネーションズリーグの試合に利用することができる。そのため、2025年3月のネーションズリーグのリーグA準々決勝と昇格/降格プレーオフに出場するチームは、5チームのグループには1チームのみ含まれ得る(そのチームは、3月に空き日程を利用してネーションズリーグの試合を行う)。また、2025年6月のネーションズリーグの決勝ラウンドに出場するチーム(リーグA準々決勝の勝者)は、4チームのグループに入る必要がある。
これらの条件に対応するためポット分けにおいて、ネーションズリーグのリーグA準々決勝進出8チームは、FIFAランキングに関係なく優先的にポット1に入ることとなった。なお、ネーションズリーグの決勝ラウンド進出チームは、4チームのグループに入る必要があるが、決勝ラウンド進出チームは抽選の時点では未定であるため、準々決勝進出チームは各対戦ペアの勝者・敗者のプレースホルダーで表される。残りのチームは、2024年11月28日発表のFIFAランキングに基づいて各ポットへ振り分けられた。
抽選は、ポット1から始まり、順にポット5まで行われる。4チームのグループはポット1からポット4の各ポットから1チームずつ、5チームのグループはポット1からポット5の各ポットから1チームずつ抽選される。
抽選に当たっては以下の条件が加えられた[7]。
- 2025年3月と6月に並行して開催されるネーションズリーグの試合スケジュールとの調整のため、4チームのグループと5チームのグループのどちらに入るかについて以下の条件が適用される。
- ポット1: ネーションズリーグの決勝ラウンド進出4チーム(抽選においては準々決勝の各対戦ペアの勝者のプレースホルダーで表される)は、4チームのグループ(グループAからF)に割り当てられる。その他のチームは、制限なく全てのグループに割り当てられ得る。
- ポット2、3および4: ネーションズリーグ昇格/降格プレーオフ(リーグA/B・B/Cプレーオフ)出場16チームは、どのグループにも割り当てられ得るが、5チームのグループ(グループGからL)は、ネーションズリーグの準々決勝の敗者と昇格/降格プレーオフ出場チームを1チームのみ含むことができるのでその条件が満たされる必要がある。その他のチームは、制限なく全てのグループに割り当てられ得る。
- ポット5: 5チームのグループに割り当てられる。
- 政治的な理由により、以下のチーム同士を同じグループに割り当てない。
- エストニア、フェロー諸島、フィンランド、アイスランド、ラトビア、リトアニア、ノルウェーの7チームについては、ホームでの冬の気象条件を考慮し、3チーム以上を同じグループに割り当てない。また、特に冬の気象条件が厳しいフェロー諸島とアイスランドは(3月および11月にホームゲームを開催できないため)同じグループに割り当てない[注釈 2]。
- 次の3チームについては、それぞれのチームにとって移動距離が長大であると指定されたチームがあり、その中からは最大でも1チームとしか同じグループに割り当てられない[注釈 3]。
- アゼルバイジャン:ジブラルタル、アイスランド、ポルトガル
- アイスランド:アルメニア、キプロス[注釈 4]
- カザフスタン:アンドラ、イングランド、フランス、ジブラルタル、アイスランド、マルタ、北アイルランド、ポルトガル、アイルランド、スコットランド、スペイン、ウェールズ
シード順
ポット分けは以下のとおり[8]。
大会除外
チーム
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ランク
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ロシア
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34
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- QF ネーションズリーグ準々決勝に進出して優先的にポット1に入ったチームで、2025年3月にはワールドカップ予選の試合を行うことができないチーム。抽選においては各対戦ペアの勝者・敗者のプレースホルダーで表される。
- PO ネーションズリーグ昇格/降格プレーオフに出場するチームで、2025年3月にはワールドカップ予選の試合を行うことができないチーム。
抽選結果
グループステージ
グループステージのスケジュールは抽選後すぐにUEFAによって確認される[9]。
グループA
グループB
グループC
グループD
グループE
グループF
グループG
グループH
グループI
グループJ
グループK
グループL
2次予選
2次予選(UEFAプレーオフ)は、ネーションズリーグ暫定総合ランキングに基づき、グループ2位以内の12チームと、予選グループの上位2チーム以外で終了したネーションズリーググループ優勝チームのベスト4チームによって争われる。16チームは4つのプレーオフパスに分かれ、各パスには4チームが含まれる。各パスでは、2回のシングルレグの準決勝と1回のシングルレグの決勝が行われる。準決勝では、各パスの対戦カードはシードポットによって決定され、ポット1のチームがポット4のチームを、ポット2のチームがポット3のチームをホームに迎える。各パスの決勝のホストは、2つの準決勝の組み合わせの抽選によって決定される[10]。
ネーションズリーグチーム選抜
UEFAネーションズリーグ暫定総合ランキングに基づき、予選グループの上位2チーム以外で終了したネーションズリーググループ優勝チームのうち、最も成績の良い4チームがプレーオフに進出する。ネーションズリーググループ優勝チームが4チーム未満しか選出されなかった場合、残りのスポットは、予選グループの上位2チーム以外で終了したネーションズリーグ暫定総合ランキングの最も成績の良い残りのチームに割り当てられる[10]。
下の表は、UEFAネーションズリーグの暫定総合順位に基づいてチームが選ばれる順番を示している[注釈 5]。
凡例
- (X)チームはネーションズリーグの順位に基づいて少なくともプレーオフ出場が保証される。
抽選
1次予選(グループステージ)終了後、プレーオフに進出した16チームが4チームずつ4つのパスに振り分けられる。
抽選では、16チームが4チームずつ4つのポットに分けられる。グループ2位の12チームはポット1から3に割り当てられ、シードは2025年11月のFIFAランキングに基づいて決定される。ネーションズリーグで出場権を獲得した4チームは自動的にポット4にシードされる。
構成
プレーオフのパスは以下のように構成されている[10]:
- プレーオフ・パスAは準決勝1と2で構成され、両方の準決勝の勝者が決勝Aに進出。
- プレーオフ・パスBは準決勝3と4で構成され、両方の準決勝の勝者が決勝Bに進出。
- プレーオフ・パスCは準決勝5と6で構成され、両方の準決勝の勝者が決勝Cに進出。
- プレーオフ・パスDは準決勝7と8で構成され、両方の準決勝の勝者が決勝Dに進出。
準決勝の抽選はポット1から始まり、ポット4で終了する。チームは抽選され、次の番号順に最初の利用可能なプレーオフ準決勝に割り当てられる(禁止されている対戦を考慮)。
- ポット1チーム(シード)は、ホストチームとして準決勝1、3、5、7に割り当て。
- ポット2チーム(シード)は、ホストチームとして準決勝2、4、6、8に割り当て。
- ポット3チーム(シードなし)は、アウェーチームとして準決勝2、4、6、8に割り当て。
- ポット4チーム(シードなし)は、アウェーチームとして準決勝1、3、5、7に割り当て。
決勝開催国を決める抽選はその後すぐに行われ、決勝A、B、C、Dの各大会から準決勝進出チームのうち1チームが開催国チームとして選出される。
政治的な理由により、以下のチーム同士の試合は禁止対戦とみなされ、同じプレーオフの組み合わせには組み込めない:アルメニア対アゼルバイジャン、ベラルーシ対ウクライナ、ジブラルタル対スペイン、コソボ対ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ対セルビア。
シード順
準決勝のシードポットは以下のとおり。 2025年11月のFIFAランキングは下記に括弧内に示されており、ポット4のチームにはUEFAネーションズリーグ暫定総合ランキングが添付されている。
シード
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シードなし
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Pot 1
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Pot 2
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Pot 3
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Pot 4 (UNL)
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脚注
注釈
- ^ この条件は、ネーションズリーグ準々決勝第1試合(オランダ対スペイン)の敗者のプレースホルダーにのみ適用される(勝者は4チームのグループに割り当てられるが、ポット5のジブラルタルは5チームのグループに割り当てられるため)。
- ^ ベラルーシとウクライナは、本来この気象条件による制限を受けるチームに当てはまるが、両チームのホームゲームが中立地で開催されるためこの制限が適用されない。
- ^ この条件のフランス、スペインおよびポルトガルが関係するものは、準々決勝の対戦ペアの勝者と敗者の両方のプレースホルダーに適用される。
- ^ イスラエルは、本来アイスランドとの移動距離が長大であると指定されるが、ホームゲームが中立地で開催されるためこの制限が適用されない。
- ^ この表には、グループステージの組み合わせ抽選後にプレーオフ出場権を獲得する可能性のある最下位チームまでがリストされている。
出典
外部リンク