サッカー北アイルランド代表(サッカーきたアイルランドだいひょう、英: Northern Ireland national football team)は、アイリッシュ・フットボール・アソシエーション(IFA)によって構成される、北アイルランドのサッカーのナショナルチームである。
アイルランド島の北部アルスター地方の9県のうち、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国に帰属している6県から構成される北アイルランドを代表する。
1922年にアイルランド自由国が成立して代表チームが構成される以前は、アイルランドは統一されたアイルランドサッカー協会とサッカーアイルランド代表を有していた。これらの協会や代表の歴史や成績は、北アイルランド代表によって継承されている。
イングランドで産声を上げたサッカーは、先ずスコットランド、ウェールズ、アイルランドといった連合王国に広まっていった。そのためアイルランドでの協会の設立は1880年と比較的早く、さらに1882年は最初の国際試合がイングランドとの間で行われた。
この年の2月18日にベルファストで行われた試合ではイングランドに0-13と大敗し、これが現在に至るまで北アイルランドの最大失点での敗北となっている。そして、この時点での協会及び代表はアイルランド島全島で統一された協会、ナショナルチームであった。即ちこの協会は「アイルランドサッカー協会」、代表は「アイルランド代表」と呼称されるものであった。
19世紀から20世紀までの一連の独立運動を経て、アイルランドはイギリスと英愛条約を締結し、アイルランド島26県がイギリスから分離、アイルランド自由国を成立させた。これによりサッカーのナショナルチームは北部6県からなる協会・ナショナルチームと、アイルランド自由国を代表する協会・ナショナルチームの2つに分かれることになった。ただし分裂された側となる北部6県はそれまでのアイルランドサッカー協会を継続し続け、一方のアイルランド自由国では新しいサッカー協会(フットボール・アソシエーション・オブ・アイルランド)を設立したため、それ以前の協会ならびに協会によって編成される代表の経歴に関しては北部6県の協会・代表によって受け継がれることになった。
ただし、連合王国に留まった北部6県からなるナショナルチームに関しては「北アイルランド代表」と呼称されることになった。なおラグビーユニオンに関しては、アイルランド全島で統一された協会及びナショナルチームがアイルランド分裂以降も継続された。このためラグビーのナショナルチームに関しては現在も「アイルランド代表」と呼称されている。
FIFAワールドカップには1958年大会に初出場し、グループリーグのチェコスロバキア戦で大会初勝利をあげ、ベスト8に進出している。1982年大会では1次リーグで開催国スペインに勝利し、2次リーグに進出している。1986年大会はグループリーグで敗退し、1990年大会以降はすべてヨーロッパ予選で敗退し、本大会に出場できていない。
UEFA欧州選手権は、2016年大会で予選を突破して初めて出場し、グループリーグのウクライナ戦で本大会初得点・初勝利を記録。ベスト16に進出したがウェールズに敗れている。
2018 FIFAワールドカップ・予選ではプレーオフに進出するもスイスに2戦合計0-1で敗れ、あと一歩のところで本大会出場を逃したが、第1戦での1失点であるPKの判定は、ルーマニア人主審のオヴィディウ・ハツェガンが後に誤審を認めた[1]。
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