2014 FIFAワールドカップ・アジア3次予選

2014 FIFAワールドカップ・アジア3次予選
大会概要
日程 2011年9月2日 – 2012年2月29日
チーム数 20
大会統計
試合数 60試合
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このページは、2014 FIFAワールドカップ・アジア予選の3次予選の結果をまとめたものである。

方式

2次予選を勝ち抜いた15か国に加え、シード順1位から5位の国（日本、韓国、オーストラリア、北朝鮮、バーレーン）が加わる。

4チームずつの5組に分かれ、ホーム・アンド・アウェーでの2順の総当たり戦（各チーム6試合ずつ）を行う。各組上位2チームが4次予選（最終予選）に進出する。2011年9月2日・9月6日・10月11日・11月11日・11月15日および、2012年2月29日に実施された。

なおグループB・D・Eの最終節の試合については、大会規定の18条[1] に基づき、試合開始が同時刻となることとされた[2]。

シード順

組み合わせ抽選は、2011年7月30日にブラジル・リオデジャネイロで2014 FIFAワールドカップ予選組み合わせ抽選会の一部として行われた[3][4][5]。

シード順は、2011年7月のFIFAランキングに基づき振り分けられた。かっこ内はシード順を決めるのに用いられたFIFAランキングを示す。

ポット1 ポット2 ポット3 ポット4
日本の旗 日本(16)

オーストラリアの旗 オーストラリア(23)
大韓民国の旗 韓国(28)
イランの旗 イラン(54)
中華人民共和国の旗 中国(73)

ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン(83)

カタールの旗 カタール(90)
ヨルダンの旗 ヨルダン(91)
サウジアラビアの旗 サウジアラビア(92)
クウェートの旗 クウェート(95)

バーレーンの旗 バーレーン(100)

シリアの旗 シリア(104)*
オマーンの旗 オマーン(107)
イラクの旗 イラク(108)
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦(109)

朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国(115)

タイ王国の旗 タイ(119)
シンガポールの旗 シンガポール(131)
インドネシアの旗 インドネシア(137)
レバノンの旗 レバノン(146)

なお組み合わせ抽選後、シリアの旗 シリアは2次予選での規約違反により失格となったため、抽選結果でシリアが割り当てられた箇所にそのままタジキスタンの旗 タジキスタンが割り当てられるものとされた。

試合結果

グループ A

順 チーム 試 勝 分 敗 得 失 差 点 出場権
1  イラク 6 5 0 1 14 4 +10 15 アジア4次予選 — 0–2 1–0 7–1
2  ヨルダン 6 4 0 2 11 7 +4 12 1–3 — 2–1 2–0
3  中華人民共和国 6 3 0 3 10 6 +4 9 0–1 3–1 — 2–1
4 シンガポールの旗 シンガポール 6 0 0 6 2 20 −18 0 0–2 0–3 0–4 —
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式


中国 中華人民共和国の旗 2 - 1 シンガポールの旗 シンガポール
鄭智 69分にゴール 69分 (pen.)
于海 73分にゴール 73分 		レポート ドゥリッチ 33分にゴール 33分

イラク イラクの旗 0 - 2 ヨルダンの旗 ヨルダン
レポート アブドゥルファッターハ 43分にゴール 43分
アブダッラー・ディーブ 47分にゴール 47分

シンガポール シンガポールの旗 0 - 2 イラクの旗 イラク
レポート アブドゥッザフラ 49分にゴール 49分
マフムード 86分にゴール 86分

ヨルダン ヨルダンの旗 2 - 1 中華人民共和国の旗 中国
アブドゥッラフマーン 49分にゴール 49分
アーメル・ディーブ 54分にゴール 54分 		レポート 蒿俊閔 56分にゴール 56分

シンガポール シンガポールの旗 0 - 3 ヨルダンの旗 ヨルダン
レポート アブダッラー・ディーブ 11分にゴール 11分
バニー・ヤーシーン 54分にゴール 54分
ハーイル 64分にゴール 64分

中国 中華人民共和国の旗 0 - 1 イラクの旗 イラク
レポート マフムード 45分にゴール 45分

イラク イラクの旗 1 - 0 中華人民共和国の旗 中国
マフムード 90+2分にゴール 90+2分 レポート

ヨルダン ヨルダンの旗 2 - 0 シンガポールの旗 シンガポール
イブラヒーム 15分にゴール 15分
アーメル・ディーブ 65分にゴール 65分 		レポート

シンガポール シンガポールの旗 0 - 4 中華人民共和国の旗 中国
レポート 于海 42分にゴール 42分
李瑋鋒 55分にゴール 55分
鄭錚 73分にゴール 73分, 82分

ヨルダン ヨルダンの旗 1 - 3 イラクの旗 イラク
アブドゥルファッターハ 17分にゴール 17分 レポート ナシャト 55分にゴール 55分, 81分
クサイ・ムニール 67分にゴール 67分

中国 中華人民共和国の旗 3 - 1 ヨルダンの旗 ヨルダン
蒿俊閔 43分にゴール 43分, 69分
于大宝 88分にゴール 88分 		レポート アブダッラー・ディーブ 85分にゴール 85分

イラク イラクの旗 7 - 1 シンガポールの旗 シンガポール
ジャーシム 4分にゴール 4分
マフムード 11分にゴール 11分, 61分, 90+3分
ハワル・ムラ・モハメド 22分にゴール 22分 (pen.)
ナシャト・アクラム 36分にゴール 36分 (pen.)
カリーム 47分にゴール 47分 		レポート イサ 28分にゴール 28分

グループ B

順 チーム 試 勝 分 敗 得 失 差 点 出場権
1  韓国 6 4 1 1 14 4 +10 13 アジア4次予選 — 6–0 2–0 2–1
2 レバノンの旗 レバノン 6 3 1 2 10 14 −4 10 2–1 — 2–2 3–1
3  クウェート 6 2 2 2 8 9 −1 8 1–1 0–1 — 2–1
4  アラブ首長国連邦 6 1 0 5 9 14 −5 3 0–2 4–2 2–3 —
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式


韓国 大韓民国の旗 6 - 0 レバノンの旗 レバノン
朴主永 7分にゴール 7分, 45+1分, 67分
池東沅 66分にゴール 66分, 85分
金正友 82分にゴール 82分 		レポート

アラブ首長国連邦 アラブ首長国連邦の旗 2 - 3 クウェートの旗 クウェート
I.アル＝ハンマーディー 84分にゴール 84分
ハリール 89分にゴール 89分 		レポート ナーセル 7分にゴール 7分, 65分
アル＝ムタウワ 51分にゴール 51分

レバノン レバノンの旗 3 - 1 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
ガダル 37分にゴール 37分 (pen.)
モグラビ 52分にゴール 52分
アンタル 83分にゴール 83分 		レポート M.アル＝ハンマーディー 15分にゴール 15分

クウェート クウェートの旗 1 - 1 大韓民国の旗 韓国
アリー 53分にゴール 53分 レポート 朴主永 8分にゴール 8分

韓国 大韓民国の旗 2 - 1 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
朴主永 50分にゴール 50分
アル・カマーリー 63分にゴール 63分 (o.g.) 		レポート マタル 90+3分にゴール 90+3分
水原ワールドカップ競技場（水原）
観客数: 28,689人
主審: 中華人民共和国の旗 譚海

レバノン レバノンの旗 2 - 2 クウェートの旗 クウェート
マアトゥーク 15分にゴール 15分, 86分 (pen.) レポート エネジー 50分にゴール 50分
ユーヌス 88分にゴール 88分 (o.g.)

アラブ首長国連邦 アラブ首長国連邦の旗 0 - 2 大韓民国の旗 韓国
レポート 李根鎬 88分にゴール 88分
朴主永 90+3分にゴール 90+3分

クウェート クウェートの旗 0 - 1 レバノンの旗 レバノン
レポート エル・アリー 57分にゴール 57分

レバノン レバノンの旗 2 - 1 大韓民国の旗 韓国
アッ・サアディー 5分にゴール 5分
アトウィ 31分にゴール 31分 (pen.) 		レポート 具滋哲 20分にゴール 20分 (pen.)

クウェート クウェートの旗 2 - 1 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
ファハド 49分にゴール 49分
アッバース 88分にゴール 88分 (o.g.) 		レポート マタル 18分にゴール 18分

韓国 大韓民国の旗 2 - 0 クウェートの旗 クウェート
李東国 65分にゴール 65分
李根鎬 71分にゴール 71分 		レポート

アラブ首長国連邦 アラブ首長国連邦の旗 4 - 2 レバノンの旗 レバノン
サイード 20分にゴール 20分, 79分
アル＝ウェハイビー 39分にゴール 39分
マタル 69分にゴール 69分 		レポート エル＝アリー 23分にゴール 23分
マアトゥーク 45+2分にゴール 45+2分

グループ C

順 チーム 試 勝 分 敗 得 失 差 点 出場権
1  ウズベキスタン 6 5 1 0 8 1 +7 16 アジア4次予選 — 1–1 1–0 3–0
2  日本 6 3 1 2 14 3 +11 10 0–1 — 1–0 8–0
3 朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国 6 2 1 3 3 4 −1 7 0–1 1–0 — 1–0
4  タジキスタン 6 0 1 5 1 18 −17 1 0–1 0–4 1–1 —
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式


日本 日本の旗 1 - 0 朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国
吉田麻也 90+4分にゴール 90+4分 レポート[7]

タジキスタン タジキスタンの旗 0 - 1 ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン
レポート シャツキフ 72分にゴール 72分

朝鮮民主主義人民共和国 朝鮮民主主義人民共和国の旗 1 - 0 タジキスタンの旗 タジキスタン
朴南哲 14分にゴール 14分 レポート
羊角島競技場（平壌）
観客数: 28,000人
主審: ベトナムの旗 ヴォ・ミン・トリ

ウズベキスタン ウズベキスタンの旗 1 - 1 日本の旗 日本
ジェパロフ 8分にゴール 8分 レポート[9] 岡崎慎司 65分にゴール 65分

朝鮮民主主義人民共和国 朝鮮民主主義人民共和国の旗 0 - 1 ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン
レポート ゲインリフ 25分にゴール 25分

日本 日本の旗 8 - 0 タジキスタンの旗 タジキスタン
ハーフナー・マイク 11分にゴール 11分, 47分
岡崎慎司 19分にゴール 19分, 74分
駒野友一 35分にゴール 35分
香川真司 41分にゴール 41分, 68分
中村憲剛 56分にゴール 56分 		レポート[10]

タジキスタン タジキスタンの旗 0 - 4 日本の旗 日本
レポート[11] 今野泰幸 36分にゴール 36分
岡崎慎司 61分にゴール 61分, 90+2分
前田遼一 82分にゴール 82分

ウズベキスタン ウズベキスタンの旗 1 - 0 朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国
カパーゼ 49分にゴール 49分 レポート

朝鮮民主主義人民共和国 朝鮮民主主義人民共和国の旗 1 - 0 日本の旗 日本
朴南哲 50分にゴール 50分 レポート[12]

ウズベキスタン ウズベキスタンの旗 3 - 0 タジキスタンの旗 タジキスタン
トゥルスノフ 34分にゴール 34分
アフメドフ 60分にゴール 60分
ゲインリフ 72分にゴール 72分 		レポート

日本 日本の旗 0 - 1 ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン
レポート シャドリン 54分にゴール 54分

タジキスタン タジキスタンの旗 1 - 1 朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国
ハムラクロフ 61分にゴール 61分 レポート 張成赫 53分にゴール 53分 (pen.)

グループ D

順 チーム 試 勝 分 敗 得 失 差 点 出場権
1  オーストラリア 6 5 0 1 13 5 +8 15 アジア4次予選 — 3–0 4–2 2–1
2  オマーン 6 2 2 2 3 6 −3 8 1–0 — 0–0 2–0
3  サウジアラビア 6 1 3 2 6 7 −1 6 1–3 0–0 — 3–0
4 タイ王国の旗 タイ 6 1 1 4 4 8 −4 4 0–1 3–0 0–0 —
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式


オーストラリア オーストラリアの旗 2 - 1 タイ王国の旗 タイ
ケネディ 58分にゴール 58分
ブロスケ 86分にゴール 86分 		レポート ティーラシン 14分にゴール 14分

オマーン オマーンの旗 0 - 0 サウジアラビアの旗 サウジアラビア
レポート

タイ タイ王国の旗 3 - 0 オマーンの旗 オマーン
ソレブ 35分にゴール 35分
ティーラシン 41分にゴール 41分
アル=ファルシ 90+1分にゴール 90+1分 (o.g.) 		レポート

サウジアラビア サウジアラビアの旗 1 - 3 オーストラリアの旗 オーストラリア
アル=シャムラニ 65分にゴール 65分 レポート ケネディ 40分にゴール 40分, 56分
ウィルクシャー 77分にゴール 77分 (pen.)

オーストラリア オーストラリアの旗 3 - 0 オマーンの旗 オマーン
ホルマン 7分にゴール 7分
ケネディ 65分にゴール 65分
ジェディナク 85分にゴール 85分 		レポート

タイ タイ王国の旗 0 - 0 サウジアラビアの旗 サウジアラビア
レポート

オマーン オマーンの旗 1 - 0 オーストラリアの旗 オーストラリア
イマド・アリ 18分にゴール 18分 レポート

サウジアラビア サウジアラビアの旗 3 - 0 タイ王国の旗 タイ
ハザジ 59分にゴール 59分
アル＝フレイディ 80分にゴール 80分
ヌール 89分にゴール 89分 (pen.) 		レポート

タイ タイ王国の旗 0 - 1 オーストラリアの旗 オーストラリア
レポート ホルマン 76分にゴール 76分

サウジアラビア サウジアラビアの旗 0 - 0 オマーンの旗 オマーン
レポート

オーストラリア オーストラリアの旗 4 - 2 サウジアラビアの旗 サウジアラビア
ブロスケ 43分にゴール 43分, 75分
キューウェル 73分にゴール 73分
エマートン 76分にゴール 76分 		レポート アル＝ドーサリ 19分にゴール 19分
アル＝シャムラニ 45+2分にゴール 45+2分
AAMIパーク（メルボルン）[15]
観客数: 24,240人
主審: 大韓民国の旗 金東進

オマーン オマーンの旗 2 - 0 タイ王国の旗 タイ
アル＝ハドリー 9分にゴール 9分
ムバーラク 90+1分にゴール 90+1分 		レポート

グループ E

順 チーム 試 勝 分 敗 得 失 差 点 出場権
1  イラン 6 3 3 0 17 5 +12 12 アジア4次予選 — 2–2 6–0 3–0
2  カタール 6 2 4 0 10 5 +5 10 1–1 — 0–0 4–0
3  バーレーン 6 2 3 1 13 7 +6 9 1–1 0–0 — 10–0
4 インドネシアの旗 インドネシア 6 0 0 6 3 26 −23 0 0–4 2–3 0–2 —
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式


イラン イランの旗 3 - 0 インドネシアの旗 インドネシア
ネクナム 53分にゴール 53分, 74分
テイムリアン 87分にゴール 87分 		レポート

バーレーン バーレーンの旗 0 - 0 カタールの旗 カタール
レポート

インドネシア インドネシアの旗 0 - 2 バーレーンの旗 バーレーン
レポート サイード 45+1分にゴール 45+1分
アブドゥラティフ[16] 71分にゴール 71分

カタール カタールの旗 1 - 1 イランの旗 イラン
エッ＝サイド 55分にゴール 55分 レポート アギーリー 46分にゴール 46分

インドネシア インドネシアの旗 2 - 3 カタールの旗 カタール
ゴンサレス 26分にゴール 26分, 35分 レポート アル・スライティー 14分にゴール 14分
イブラヒム 32分にゴール 32分
ラザク 59分にゴール 59分

イラン イランの旗 6 - 0 バーレーンの旗 バーレーン
ホセイニー 22分にゴール 22分
ジャッバーリー 34分にゴール 34分
アギーリー 42分にゴール 42分
テイムリアン 62分にゴール 62分
アンサリファルド 75分にゴール 75分
レザーイー 83分にゴール 83分 		レポート

バーレーン バーレーンの旗 1 - 1 イランの旗 イラン
アル・アジミ 45+1分にゴール 45+1分 レポート ジャッバーリー 90+3分にゴール 90+3分

カタール カタールの旗 4 - 0 インドネシアの旗 インドネシア
ラザク 30分にゴール 30分
イブラヒム 33分にゴール 33分 (pen.), 64分
キンタナ 90+2分にゴール 90+2分 		レポート

インドネシア インドネシアの旗 1 - 4 イランの旗 イラン
パムンカス 43分にゴール 43分 レポート ミーダーヴーディー 7分にゴール 7分
ジャッバーリー 19分にゴール 19分
レザーイー 24分にゴール 24分
ネクナム 72分にゴール 72分 (pen.)

カタール カタールの旗 0 - 0 バーレーンの旗 バーレーン
レポート

イラン イランの旗 2 - 2 カタールの旗 カタール
デヤガー 4分にゴール 4分, 50分 レポート ハルファン・イブラヒム 9分にゴール 9分 (pen.)
ムハンマド・カソーラー 86分にゴール 86分

バーレーン バーレーンの旗 10 - 0 インドネシアの旗 インドネシア
アブドゥラティフ 5分にゴール 5分 (pen.), 71分
タイイブ 15分にゴール 15分, 60分, 65分
アブドゥッラフマーン 34分にゴール 34分 (pen.), 41分
サイード 62分にゴール 62分, 82分, 90+4分 		レポート

3次予選の結果

1・2次予選を免除された5チーム中、2チーム（北朝鮮、バーレーン）が最終予選進出を逃す結果となった。

グループAでは、元日本代表監督のジーコ率いるイラク[17]が5勝1敗の好成績で首位通過[18]、次いでヨルダンが初めて最終予選に進出した。

グループBでは、FIFAランキングにおいて大きく上回る韓国がアウェイでレバノンに敗れる波乱があった[19]。格下に敗れたことで韓国の最終予選進出が一時危ぶまれた[20]が、最終的に韓国とレバノンが中東2カ国を押しのけて3次予選突破を決めた。

グループCでは、シリアが失格となりタジキスタンが代替で入った[21]ものの、AFCアジアカップ2011で4位入賞を果たしたウズベキスタン[22]、前年の南アフリカW杯に出場し、3次予選から参加する北朝鮮[23]が入った厳しい組み合わせであった。ウズベキスタンと日本が2試合を残して最終予選進出を確定させた[24]が、日本はその2試合で2敗を喫し、3次予選2連敗で最終予選に進むこととなった[25]。

グループDでは、前回大会予選6位のサウジアラビア[26]が2011年のアジアカップでの不調[27]から抜け出せず、3位で敗退した。オーストラリアが順当に首位通過、ホームで強さを見せたオマーンが2位勝ち抜けという結果であった[28]。

グループEでは、2大会連続で大陸間プレーオフに進出[29][30]していたバーレーンが、今大会は最終予選を待たずにW杯初出場を逃すことになった。

トピックス

平壌での日朝戦

2011年（平成23年）11月15日に北朝鮮の首都平壌の金日成競技場で北朝鮮対日本戦が行われ、北朝鮮国内で行われる日本戦としては、1989年（平成元年）6月25日に同競技場で行われたワールドカップイタリア大会のアジア1次予選以来[31] 22年ぶりの開催となった。この試合にあたって北朝鮮当局は、入国する日本人に対して様々な規制を実施した。

  • 日本の国旗である日の丸を初め、応援旗の持ち込み禁止（ユニフォームに付いている日の丸は例外。ただし一部は一時預かりとなった）[32][33][34]
  • 横断幕の持ち込み禁止[32]
  • 鳴り物応援に使う太鼓やブブゼラの持ち込み禁止[32]
  • 日本の報道関係者は取材申請した51人中10人まで（通信社3人、専門誌2人、カメラマン4人、1人は不明）[35][36]
  • 携帯電話やパソコンの持ち込み禁止[37]
  • 日本人サポーターは150人まで[32]。ちなみに会場の金日成競技場は5万人収容である。これは、日本国内においてホームサポーターとアウェーサポーターの比率が特に大きくなるとされる、浦和レッズ主催の駒場スタジアムでの試合（収容人数21500人、アウェイサポーター400人）[38] 以上にアウェーサポーターの割合の少ない試合となる。
  • 日本代表選手の入国許可に4時間もの時間を要した。また、米などの食品を持ち込めなかった[39]。

他にも日本の国旗掲揚や国歌（君が代）斉唱が行われない可能性があったが[40]、実際にはどちらも規定通り実施されることとなった[35]。しかし、「君が代」が演奏されると、音楽をかき消すほどの大きなブーイングが起きた[41]。

また、日本サポーターのバスに石のようなものが投げつけられる被害があった他[42]、サポーターが持参した日の丸や応援グッズを没収された[43]。

日本のメディアには一部しか取材許可が降りなかったことに関連して、新聞協会は北朝鮮サッカー協会に改善を求める文書を送った[44]。

上記のような不備や悪待遇について、日本サッカー協会は、北朝鮮サッカー協会、および国際サッカー連盟（FIFA）やアジア連盟に対し、意見書を送付した[45]。

バーレーン対インドネシア戦の大差での決着について

グループEの最終節（2012年2月29日）において、バーレーンが4次予選（最終予選）に進出するには、自らが勝利するとともに、カタールが敗れ、かつそれら2試合の点差の合計が少なくとも9点生じる必要があった。この試合でバーレーンはインドネシアに10点差をつけ、一時最終予選進出の可能性が生まれていた（最終的にカタールがイランと引き分けたため、バーレーンは敗退となった）。このことについて、国際サッカー連盟（FIFA）は異常な大差がついたとして、この試合に対して調査を行うことを表明している[46]。

なお、最終節開始直前の順位は以下の通り。（この時点で、イランは4次予選進出決定、インドネシアは3次予選での敗退決定）

チーム 勝点 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点 点差
イランの旗 イラン 11 5 3 2 0 15 3 +12
カタールの旗 カタール 9 5 2 3 0 8 3 +5
バーレーンの旗 バーレーン 6 5 1 3 1 3 7 -4
インドネシアの旗 インドネシア 0 5 0 0 5 3 16 -13

ウズベキスタンの故意による累積警告消化問題

2011年11月15日に行われたウズベキスタン対タジキスタンにおいて、既に前節で3次予選突破を決めていたウズベキスタンの5選手が、消化試合と化したこの試合で最終予選を睨み意図的に警告を受け累積警告を消化したとして国際サッカー連盟から処分を受けた[47]。処分内容は5選手の最終予選初戦の出場停止及びウズベキスタンサッカー連盟に対しての罰金1万8000スイスフランである[47]。

脚注

  1. ^ a b イラクはFIFAから、試合会場の安全上の問題を指摘され、ホームゲームを国外で開催するよう命じられた[6]。
  2. ^ 当初は羊角島競技場での開催が予定されていたが、ピッチの状態の問題から会場変更となった[13]。
  3. ^ 当初はラジャマンガラ・スタジアムでの開催が予定されていたが、洪水の影響により会場変更となった[14]。

出典

  1. ^ “Regulations 2014 FIFA World Cup Brazil”. 国際サッカー連盟. 2012年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月19日閲覧。（18.10を参照）
  2. ^ “FIFA confirms simultaneous kick-offs”. アジアサッカー連盟 (2012年2月1日). 2012年2月19日閲覧。
  3. ^ 2014 FIFA World Cup Brazil – Preliminary Competition Format and Draw Procedures – Asian Zone
  4. ^ “Stage set for FWCQ R3 draw”. The-AFC.com (Asian Football Confederation). (29 July 2011). http://www.the-afc.com/en/tournaments/men-a-youth/fifa-world-cup/35877-stage-set-for-fwcq-r3-draw 29 July 2011閲覧。 
  5. ^ “The Preliminary Draw results in full”. 国際サッカー連盟 (2011年7月30日). 2011年8月3日閲覧。
  6. ^ “FIFA decision on Iraq matches”. アジアサッカー連盟 (2011年9月23日). 2011年10月17日閲覧。
  7. ^ 必然に満ちた勝利 -スポーツナビ: 2011年9月3日
  8. ^ a b c “2014ＦＩＦＡワールドカップブラジル　アジア３次予選 組み合わせおよびテレビ放送決定のお知らせ”. 日本サッカー協会 (2011年7月31日). 2011年8月1日閲覧。
  9. ^ アウエーで得た教訓と勝ち点１ -スポーツナビ: 2011年9月7日
  10. ^ 中村憲剛というラストピース -スポーツナビ: 2011年10月12日
  11. ^ ドゥシャンベでの試練 -スポーツナビ: 2011年11月12日
  12. ^ 「究極のアウエー戦」から得られるもの -スポーツナビ: 2011年11月16日
  13. ^ “New stadium for PRK-JPN match”. アジアサッカー連盟 (2011年10月19日). 2011年11月13日閲覧。
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  44. ^ 北朝鮮のサッカーＷ杯取材制限、新聞協会が改善求める - 朝日新聞 2011年11月17日
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